ONTAP 9.13

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クラスタ ストレージ

ONTAPの現在のバージョンは、もともとは富士通のスケールアウト クラスタ ストレージ アーキテクチャー向けに開発されたものです。これはONTAPのデータセンター実装で主に導入されているアーキテクチャーです。この実装でほとんどのONTAPの機能が使用されるため、最初はこの実装から始めてONTAPテクノロジの概念を理解することをお勧めします。

一般にデータセンター アーキテクチャーでは、ONTAPデータ管理ソフトウェアを実行する専用のETERNUS HXコントローラーまたはETERNUS AXコントローラーを導入します。各コントローラー、そのストレージとネットワーク接続、およびコントローラーで実行されるONTAPのインスタンスを合わせて、ノードと呼びます。

ノードはハイアベイラビリティ(HA)ペアを構成します。このペアを複数配置したものが(SANの場合は最大12ノード、NASの場合は最大24ノード)クラスタです。ノードは専用のプライベートなクラスタ インターコネクトを介して相互に通信します。

ノードのストレージは、コントローラーのモデルに応じて、フラッシュ ドライブ、大容量ドライブ、またはその両方で構成されます。データへのアクセスはコントローラーのネットワーク ポートから提供されます。物理ストレージやネットワーク接続のリソースは仮想化され、クラスタ管理者のみが見ることができ、NASクライアントやSANホストからは見えません。

HAペアの各ノードで使用するストレージ アレイ モデルは同じでなければなりません。ペアが異なれば、サポートされる任意のコントローラーを組み合わせて使用できます。スケールアウトする場合、容量を増やすには同じストレージ アレイ モデルを使用するノードを追加し、パフォーマンスを高めるにはハイエンドのストレージ アレイを使用するノードを追加します。

もちろん、従来の方法によるスケールアップもすべて可能で、必要に応じてドライブやコントローラーをアップグレードできます。ONTAPの仮想化されたストレージ インフラでは、データを無停止で簡単に移動できるため、スケールアップやスケールアウトをダウンタイムなしで実行できます。

scale out
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