エフサステクノロジーズ株式会社

本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

ONTAP 9.14

to English version

AutoSupportの使用要件

最善のセキュリティを実現し、AutoSupportの最新の機能をすべてサポートするには、AutoSupportメッセージの配信にHTTPSとTLSv1.2またはセキュアーSMTPを組み合わせて使用する必要があります。他のプロトコルで配信されたAutoSupportメッセージは拒否されます。

サポートされるプロトコル

これらのプロトコルはいずれも、名前が解決されるアドレス ファミリーに応じてIPv4またはIPv6で実行されます。

プロトコルとポート 説明

HTTPS(ポート443)

デフォルトのプロトコルです。できるだけこのプロトコルを使用することを推奨します。

検証を無効にしていないかぎり、リモート サーバーからの証明書がルート証明書に照らして検証されます。

配信にはHTTPS PUT要求が使用されます。PUTでは、要求の転送中にエラーが発生した場合に、停止した場所から要求が再開されます。要求の受信側のサーバーでPUTがサポートされていない場合は、HTTPS POST要求が使用されます。

HTTP(ポート80)

このプロトコルはSMTPよりも推奨されます。

配信にはHTTPS PUT要求が使用されます。PUTでは、要求の転送中にエラーが発生した場合に、停止した場所から要求が再開されます。要求の受信側のサーバーでPUTがサポートされていない場合は、HTTPS POST要求が使用されます。

SMTP(ポート25または別のポート)

このプロトコルを使用するのは、ネットワーク接続でHTTPSを使用できない場合だけにしてください。

ポートのデフォルト値は25ですが、別のポートを使用するようにAutoSupportを設定できます。

SMTPを使用する場合は、次の制限事項に注意してください。

  • データは暗号化されません。

    SMTPではデータがクリア テキストで送信されるため、AutoSupportメッセージ内のテキストの傍受や読み取りが容易になります。

  • メッセージの長さや行の長さが制限されることがあります。

AutoSupportの設定で社内のサポート部門またはサポート パートナーのEメール アドレスを指定した場合、それらのメッセージは常にSMTPで送信されます。

たとえば、推奨されるプロトコルを使用して当社サポートにメッセージを送信し、同時に社内のサポート部門にもメッセージを送信する場合は、それぞれHTTPSとSMTPを使用して転送されます。

AutoSupportでは、各プロトコルの最大ファイル サイズが制限されています。HTTPおよびHTTPS転送のデフォルト設定は25MBです。SMTP転送のデフォルト設定は5MBです。AutoSupportメッセージのサイズが設定した制限を超えた場合、メッセージの一部が最大サイズの範囲で配信されます。最大サイズは、AutoSupportの設定を変更することで編集できます。詳細については、system node autosupport modifyのマニュアル ページを参照してください。

AutoSupportでは、コア ダンプ ファイルまたはパフォーマンス アーカイブ ファイルをアップロードするAutoSupportメッセージを生成して指定のURIに送信する場合に、HTTPSプロトコルとHTTPプロトコルの最大ファイル サイズの上限が自動的にオーバーライドされます。自動的にオーバーライドされるのは、system node autosupport invoke-core-uploadコマンドまたはsystem node autosupport invoke-performance-archiveコマンドを使用してファイルをアップロードする場合のみです。

設定要件

ネットワーク設定によっては、HTTPSプロトコルでプロキシURLの追加設定が必要になる場合があります。HTTPSを使用した当社サポートへのAutoSupportメッセージの送信でプロキシを使用する場合は、そのプロキシのURLを指定する必要があります。プロキシでデフォルトのポート(3128)以外のポートが使用されている場合、プロキシのポートを指定できます。また、プロキシ認証のユーザー名とパスワードも指定できます。

SMTPを使用して社内のサポート部門や当社サポートにAutoSupportメッセージを送信する場合は、外部のメール サーバーを設定する必要があります。ストレージ システムはメール サーバーとしては機能しないため、メール送信用に外部のメール サーバーが別途必要になります。このメール サーバーをSMTPポート(25)または別のポートを監視するホストにして、8ビットのMultipurpose Internet Mail Extensions(MIME)エンコーディングを送受信するように設定する必要があります。メール サーバーには、たとえば、SMTPサーバーを実行するUNIXホスト(sendmailプログラムなど)や、Microsoft Exchangeサーバーを実行するWindowsサーバーなどを使用できます。メール ホストは1つでも複数でもかまいません。

Top of Page