親整合性グループには、最大5つの子整合性グループを含めることができます。その他の制限については、「整合性グループの制限」を参照してください。
独立した整合性グループに子整合性グループを追加することはできません。最初に整合性グループを[昇格する]必要があります。その後、子整合性グループを追加できます。
拡張前にキャプチャーされた整合性グループのSnapshotコピーは部分的なSnapshotコピーとみなされます。このSnapshotコピーに基づくリストア処理には、Snapshotコピーキャプチャー時点の整合性グループが反映されます。

Example 1. 手順

ONTAP System Manager

ONTAP 9.13.1以降では、ONTAP System Managerでこの処理を実行できます。

新しい子整合性グループの追加

[ストレージ] > [整合グループ]を選択します。
子整合性グループを追加する親整合性グループを選択します。
親整合性グループの名前の横にある[More]を選択し、[Add new child consistency group]を選択します。
整合性グループの名前を入力します。
新しいボリュームと既存のボリュームのどちらを追加するかを選択します。
1. 既存のボリュームを追加する場合は、[Existing volumes]を選択し、ドロップダウンメニューからボリュームを選択します。
2. 新しいボリュームを追加する場合は、[New volumes]を選択し、ボリュームの数とサイズを指定します。
[追加]を選択します。

CLI

ONTAP 9.14.1以降では、ONTAP CLIを使用して子整合性グループを追加できます。

開始する前に

このタスクを実行するには、admin権限レベルが必要です。
ONTAP 9.14.1では、このタスクを実行するには、クラスタ管理者またはSVMの管理者である必要があります。ONTAP 9.15.1以降では、admin権限レベルのすべてのユーザーがこのタスクを実行できます。

新しいボリュームを使用した子整合性グループの追加

新しい整合性グループを作成します。整合性グループ名、ボリュームのプレフィックス、ボリューム数、ボリュームサイズ、ストレージサービス、およびエクスポートポリシー名の値を指定します。

consistency-group create -vserver SVM_name -consistency-group consistency_group -parent-consistency-group parent_consistency_group -volume-prefix prefix -volume-count number -size size -storage-service service -export-policy policy_name

既存のボリュームを使用した子整合性グループの追加

新しい整合性グループを作成します。volumesパラメーターには、カンマで区切ったボリューム名のリストを指定できます。

consistency-group create -vserver SVM_name -consistency-group new_consistency_group -parent-consistency-group parent_consistency_group -volumes volume

子整合性グループの接続解除

ONTAP 9.13.1以降では、子整合性グループを親から削除して、個別の整合性グループに変換することができます。

タスク概要

子整合性グループの接続を解除すると、親整合性グループのSnapshotコピーは無効になり、アクセスできなくなります。ボリュームレベルのSnapshotコピーは有効なままです。
個別の整合性グループの既存のSnapshotコピーは有効なままです。
接続を解除する子整合性グループと同じ名前の独立した整合性グループがすでにある場合、この処理は失敗します。この状況が発生した場合は、整合性グループの接続を解除するときに整合性グループの名前を変更する必要があります。

Example 2. 手順

ONTAP System Manager

ONTAP 9.13.1以降では、ONTAP System Managerでこの処理を実行できます。

子整合性グループの接続解除

[ストレージ] > [整合グループ]を選択します。
接続を解除する子を含む親整合性グループを選択します。
接続を解除する子整合性グループの横にある[詳細]を選択し、[Detach from parent]を選択します。
必要に応じて、整合性グループの名前を変更し、アプリケーションタイプを選択します。
[切り離し]を選択します。

CLI

ONTAP 9.14.1以降では、ONTAP CLIを使用して子整合性グループの接続を解除できます。

開始する前に

このタスクを実行するには、admin権限レベルが必要です。
ONTAP 9.14.1では、このタスクを実行するには、クラスタ管理者またはSVMの管理者である必要があります。ONTAP 9.15.1以降では、admin権限レベルのすべてのユーザーがこのタスクを実行できます。

子整合性グループの接続解除

整合性グループの接続を解除します。必要に応じて-new-nameパラメーターを使用して、接続解除した整合性グループの名前を変更します。

consistency-group detach -vserver SVM_name -consistency-group child_consistency_group -parent-consistency-group parent_consistency_group [-new-name new_name]

親整合性グループへの既存の独立した整合性グループの移動

ONTAP 9.13.1以降では、既存の独立した整合性グループを子整合性グループに変換できます。変換した子整合性グループは、変換時に既存の親整合性グループまたは新しく作成した親整合性グループに移動できます。

タスク概要

親整合性グループに含まれる子整合性グループは4つ以下である必要があります。親整合性グループには、最大5つの子整合性グループを含めることができます。その他の制限については、「整合性グループの制限」を参照してください。
この処理の前にキャプチャーされた親整合性グループのSnapshotコピーは、部分的なSnapshotコピーとみなされます。これらのいずれかのSnapshotコピーに基づくリストア処理には、Snapshotコピーキャプチャー時点の整合性グループが反映されます。
独立した整合性グループの既存のSnapshotコピーは有効なままです。

Example 3. 手順

ONTAP System Manager

ONTAP 9.13.1以降では、ONTAP System Managerでこの処理を実行できます。

親整合性グループへの既存の独立した整合性グループの移動

[ストレージ] > [整合グループ]を選択します。
変換する整合性グループを選択します。
[More]を選択し、[Move under different consistency group]を選択します。
必要に応じて、整合性グループの新しい名前を入力し、コンポーネントタイプを選択します。デフォルトでは、コンポーネントタイプは「Other」です。
既存の親整合性グループに移行するか、新しい親整合性グループを作成するかを選択します。
1. 既存の親整合性グループに移行するには、[既存の整合性グループ]を選択し、ドロップダウンメニューから整合性グループを選択します。
2. 新しい親整合性グループを作成するには、[新しい整合性グループ]を選択し、新しい整合性グループの名前を指定します。
[移動]を選択します。

CLI

ONTAP 9.14.1以降では、ONTAP CLIを使用して、親整合性グループに独立した整合性グループを移動できます。

開始する前に

このタスクを実行するには、admin権限レベルが必要です。
ONTAP 9.14.1では、このタスクを実行するには、クラスタ管理者またはSVMの管理者である必要があります。ONTAP 9.15.1以降では、admin権限レベルのすべてのユーザーがこのタスクを実行できます。

新しい親整合性グループへの整合性グループの移動

新しい親整合性グループを作成します。-consistency-groupsパラメーターを指定すると、既存の整合性グループが新しい親に移行されます。

consistency-group attach -vserver svm_name -consistency-group parent_consistency_group -consistency-groups child_consistency_group

既存の整合性グループへの整合性グループの移動

整合性グループを移動します。

consistency-group add -vserver SVM_name -consistency-group consistency_group -parent-consistency-group parent_consistency_group

子整合性グループの昇格

ONTAP 9.13.1以降では、独立した整合性グループを親整合性グループに昇格できます。独立した整合性グループを親に昇格する際には、元の独立した整合性グループ内のボリュームをすべて継承する新しい子整合性グループも作成します。

タスク概要

子整合性グループを親整合性グループに変換する場合は、最初に子整合性グループの[接続を解除]してから、次の手順を実行する必要があります。
整合性グループの既存のSnapshotコピーは、整合性グループの昇格後も有効なままです。

ONTAP System Manager

ONTAP 9.13.1以降では、ONTAP System Managerでこの処理を実行できます。

子整合性グループの昇格

[ストレージ] > [整合グループ]を選択します。
昇格する整合性グループを選択します。
[More]を選択し、[Promote to parent consistency group]を選択します。
子整合性グループの[名前]を入力し、[コンポーネントタイプ]を選択します。
[プロモート]を選択します。

CLI

ONTAP 9.14.1以降では、ONTAP CLIを使用して、親整合性グループに独立した整合性グループを移動できます。

開始する前に

このタスクを実行するには、admin権限レベルが必要です。
ONTAP 9.14.1では、このタスクを実行するには、クラスタ管理者またはSVMの管理者である必要があります。ONTAP 9.15.1以降では、admin権限レベルのすべてのユーザーがこのタスクを実行できます。

子整合性グループの昇格

整合性グループを昇格します。このコマンドは、1つの親整合性グループと1つの子整合性グループを作成します。

consistency-group promote -vserver SVM_name -consistency-group existing_consistency_group -new-name new_child_consistency_group

親整合性グループから独立した整合性グループへの降格

ONTAP 9.13.1以降では、親整合性グループを独立した整合性グループに降格できます。親を降格すると、整合性グループの階層がなくなり、関連付けられている子整合性グループはすべて削除されます。削除された整合性グループ内のボリュームは、新しい独立した整合性グループにすべて継承されます。

タスク概要

「親」整合性グループの既存のSnapshotコピーは、その整合性グループを独立した整合性グループに降格したあとも有効なままです。親に関連付けられている「子」整合性グループの既存のSnapshotコピーは、降格時に無効になります。子整合性グループ内の個々のボリュームのSnapshotコピーには、ボリュームレベルのSnapshotコピーとして引き続きアクセスできます。

Example 4. 手順

ONTAP System Manager

ONTAP 9.13.1以降では、ONTAP System Managerでこの処理を実行できます。

整合性グループの降格

[ストレージ] > [整合グループ]を選択します。
降格する親整合性グループを選択します。
[More]を選択し、[Demote to single consistency group]を選択します。
関連付けられているすべての子整合性グループが削除され、そのボリュームが新しい独立した整合性グループに移動されることを示す警告が表示されます。[降格]を選択し、降格の影響について理解していることを確認します。

CLI

ONTAP 9.14.1以降では、ONTAP CLIを使用して整合性グループを降格できます。

開始する前に

このタスクを実行するには、admin権限レベルが必要です。
ONTAP 9.14.1では、このタスクを実行するには、クラスタ管理者またはSVMの管理者である必要があります。ONTAP 9.15.1以降では、admin権限レベルのすべてのユーザーがこのタスクを実行できます。

整合性グループの降格

整合性グループを降格します。オプションの-new-nameパラメーターを使用して、整合性グループの名前を変更します。

consistency-group demote -vserver SVM_name -consistency-group parent_consistency_group [-new-name new_consistency_group_name]