エフサステクノロジーズ株式会社

本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

ONTAP 9 マニュアル ( CA08871-402 )

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サイトBで計画外のフェイルオーバーがトリガーされない

問題:

サイトAで障害が発生しても、サイトBで計画外フェイルオーバーがトリガーされません。

考えられる原因1:

ONTAP Mediatorが設定されていません。これが原因かを確認するには、サイトBのクラスタでsnapmirror mediator showコマンドを実行します。

例:
Cluster2::*> snapmirror mediator show
This table is currently empty.

この例では、ONTAP MediatorがサイトBで設定されていません。

解決策:

両方のクラスタにONTAP Mediatorを設定し、ステータスが「connected」で、クォーラムがTrueに設定されていることを確認します。

考えられる原因2:

SnapMirror整合性グループが同期されていません。これが原因かを確認するには、イベント ログを表示し、サイトAで障害が発生したときに整合性グループが同期されていたかを確認します。

例:
cluster::*> event log show -event *out.of.sync*

Time                Node             Severity      Event
------------------- ---------------- ------------- ---------------------------
10/1/2020 23:26:12  sti42-vsim-ucs511w ERROR       sms.status.out.of.sync: Source volume "vs0:zrto_cg_556844_511u_RW1" and destination volume "vs1:zrto_cg_556881_511w_DP1" with relationship UUID "55ab7942-03e5-11eb-ba5a-005056a7dc14" is in "out-of-sync" status due to the following reason: "Transfer failed."
解決策:

次の手順に従って、サイトBで強制的にフェイルオーバーを実行します。

  1. この整合性グループに属するすべてのLUNのサイトBへのマッピングを解除します。

  2. forceオプションを使用して、SnapMirror整合性グループ関係を削除します。

  3. 整合性グループの構成ボリュームに対してsnapmirror breakコマンドを入力して、ボリュームをDPからR/Wに変換し、サイトBからのI/Oを可能にします。

  4. サイトAのノードをブートして、サイトBからサイトAへのRTOゼロの関係を作成します。

  5. サイトAでrelationship-info-onlyを使用して整合性グループを解放し、共通のSnapshotコピーは保持して、整合性グループに属するLUNのマッピングを解除します。

  6. SyncポリシーまたはAsyncポリシーを使用してボリューム レベルの関係を設定し、サイトAのボリュームをR/WからDPに変換します。

  7. snapmirror resyncを実行して関係を同期します。

  8. サイトAでSyncポリシーが設定されたSnapMirror関係を削除します。

  9. サイトBでSyncポリシーが設定されたSnapMirror関係をrelationship-info-only trueを使用して解放します。

  10. サイトBからサイトAへの整合性グループ関係を作成します。

  11. サイトAから整合性グループの再同期を実行し、整合性グループが同期されていることを確認します。

  12. ホストのLUN I/Oパスを再スキャンして、LUNへのすべてのパスをリストアします。

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