エフサステクノロジーズ株式会社

本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

ONTAP 9 マニュアル ( CA08871-402 )

ONTAPの制限とデフォルトの変更点

ここでは、ONTAP 9リリースで導入された制限とデフォルトの変更点の一部について説明します。Fujitsuは、ONTAPの各リリースで変更される制限の中でも特に重要なものを、お客様が把握できるように努めています。

ONTAPのデフォルト

機能 デフォルトの変更点 変更されるリリース

vserver object-store-server user showコマンド

ONTAP 9.15.1より前のリリースでは、vserver object-store-server user showコマンドでS3ユーザーのシークレット キーが返されていました。このコマンドでS3ユーザーのシークレット キー データは返されなくなります。

ONTAP 9.15.1

NAS監査

NAS監査構成では、デフォルトですべての監査ログ レコードを保持できます。rotate-limitパラメーターの値を変更すると、それをサポートしているボリュームに合わせて監査ログが適切にサイジングされます。

ONTAP 9.15.1

スペースの割り当て

スペースの割り当ては、新しく作成したVMware LUNとHyper-V LUNではデフォルトで有効になり、新しく作成したLUNのうちVMwareとHyper-Vで使用されないものについては無効になります。

ONTAP 9.15.1

NVMe / TCPの自動ホスト検出

NVMe / TCPプロトコルを使用するコントローラーのホスト検出がデフォルトで自動化されます。

ONTAP 9.14.1

Kerberosベースの通信のAES暗号化

SMBサーバーとのKerberosベースの通信では、認証用のAES暗号化がデフォルトで有効になります。AES暗号化がサポートされていない環境では、AES暗号化を手動で無効にできます。

ONTAP 9.13.1

TLS 1.1のデフォルト無効化

新しくインストールしたONTAPでは、TLS 1.1がデフォルトで無効になっています。TLS 1.1がすでに有効になっているシステムをONTAP 9.12.0以降にアップグレードする場合は、TLS 1.1が有効な状態のままアップグレードされるため、影響はありません。デフォルトで無効になっている場合は、必要に応じてTLS 1.1を手動で有効にしてください。

ONTAP 9.12.0

TLS 1.0のデフォルト無効化

新しくインストールしたONTAPでは、TLS 1.0がデフォルトで無効になっています。TLS 1.0がすでに有効になっているシステムをONTAP 9.8以降にアップグレードする場合は、TLS 1.0が有効な状態のままアップグレードされるため、影響はありません。デフォルトで無効になっている場合は、必要に応じてTLS 1.0を手動で有効にしてください。

ONTAP 9.8

ONTAPの制限

機能 制限の変更点 変更されるリリース

SnapMirror Active Sync:対称アクティブ / アクティブ

SnapMirror Active Syncで、整合グループあたり80個のボリュームがサポートされます。

ONTAP 9.15.1

SnapMirror 非同期

SnapMirror Asynchronous保護を使用している整合グループについて、整合グループあたり最大80個のボリュームがサポートされます。

ONTAP 9.15.1

ファイルシステム分析

パフォーマンス関連の問題を軽減するために、ONTAPでは、ボリュームの容量に5~8%の空きがないと、ファイルシステム分析を有効にできません。

ONTAP 9.15.1

SVMのデータ移動

SVMデータ移動でサポートされるSVMあたりのボリューム上限数が400個に、HAペアの数が12個に増えました。

ONTAP 9.14.1

FlexGroupリバランシング

FlexGroupのリバランシング処理で設定できるファイル サイズの下限が、4KBから20MBに引き上げられました。

  • ONTAP 9.14.1

  • ONTAP 9.13.1P1

  • ONTAP 9.12.1P10

FlexVolとFlexGroupのボリューム サイズの制限

ETERNUS AXシリーズとETERNUS HXシリーズでサポートされるFlexVolとFlexGroupのボリューム 構成の最大サイズが、100TBから300TBに引き上げられました。

ONTAP 9.12.1P2

LUNのサイズの制限

ETERNUS AXシリーズとETERNUS HXシリーズでサポートされるLUNのサイズ上限が、16TBから128TBに引き上げられました。SnapMirror構成(同期および非同期)でサポートされるLUNのサイズ上限が、16TBから128TBに引き上げられました。

ONTAP 9.12.1P2

FlexVolのサイズの制限

ETERNUS AXシリーズとETERNUS HXシリーズでサポートされるボリュームのサイズ上限が、100TBから300TBに引き上げられました。SnapMirror Synchronous構成でサポートされるFlexVolのサイズ上限が、100TBから300TBに引き上げられました。

ONTAP 9.12.1P2

ファイルのサイズの制限

ETERNUS AXシリーズとETERNUS HXシリーズでサポートされるNASファイルシステムのファイル サイズ上限が、16TBから128TBに引き上げられました。SnapMirror Synchronous構成でサポートされるファイルのサイズ上限が、16TBから128TBに引き上げられました。

ONTAP 9.12.1P2

クラスタのボリューム数の制限

コントローラーがCPUとメモリーをより有効に活用できるようになったことで、クラスタの最大ボリューム数が15,000個から30,000個に増えました。

ONTAP 9.12.1

FlexVolのSVM-DR関係

FlexVolのSVM-DR関係の最大数が64個から128個に増えました(クラスタあたりのSVM数は128台)。

ONTAP 9.11.1

SnapMirror Synchronous

1つのHAペアで許可されるSnapMirror Synchronous処理の最大数が200個から400個に増えました。

ONTAP 9.11.1

NAS FlexVol

NAS FlexVolのクラスタ数の上限が12,000個から15,000個に増えました。

ONTAP 9.10.1

SAN FlexVol

SAN FlexVolのクラスタ数の上限が12,000個から15,000個に増えました。

ONTAP 9.10.1

FlexGroupボリュームでのSVM-DR

*FlexGroupボリュームでは、最大32個のSVM-DR関係がサポートされます。 * SVM-DR関係にある1つのSVMでサポートされるボリュームの最大数は300個で、これにはFlexVolとFlexGroupの構成の数が含まれます。 * FlexGroupの構成の最大数は、20個以下にする必要があります。 * SVM-DRのボリューム上限数は、ノードあたり500個、クラスタあたり1,000個です(FlexVolとFlexGroupの構成を含みます)。

ONTAP 9.10.1

監査を有効にしたSVM

クラスタでサポートされる監査を有効にしたSVMの上限数が、50個から400個に増えました。

ONTAP 9.9.1

SnapMirror Synchronous

HAペアあたりでサポートされるSnapMirror Synchronousエンドポイントの上限数が、80個から160個に増えました。

ONTAP 9.9.1

FlexGroup SnapMirrorトポロジー

FlexGroupボリュームでは、AからB、AからCなど、2つ以上のファンアウト関係がサポートされます。FlexVolボリュームと同様に、FlexGroupのファンアウトでは、最大8つのファンアウト関係と、AからBからCのように最大2レベルのカスケードがサポートされます。

ONTAP 9.9.1

SnapMirror同時転送

非同期ボリューム レベルのSnapMirror同時転送の最大数が100件から200件に増えました。クラウド間SnapMirror転送は、ハイエンド システムでは32件から200件に、ローエンド システムでは6件から20件に増えました。

ONTAP 9.8

FlexVolの制限

オールフラッシュSANアレイのFlexVolで消費されるスペースが、100TBから300TBに増えました。

ONTAP 9.8

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