エフサステクノロジーズ株式会社

本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

ONTAP 9 マニュアル ( CA08871-402 )

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ONTAPとVMware vSphere

ONTAPおよび関連する弊社製品をVMware vSphereに統合できます。お使いのテクノロジ環境やビジネス ニーズに応じた、いくつかのオプションが用意されています。

主な概念と用語

VMware環境でのONTAPおよび関連する弊社製品の使用方法を確認するにあたり、最初に理解しておくと役立ついくつかの主な用語と概念を以下に記載します。

論理ユニット番号

論理ユニット番号(LUN)は、ストレージ エリア ネットワーク(SAN)内の論理ユニットを識別するために使用される番号です。これらのアドレス指定可能なデバイスは、通常はSCSI(Small Computer System Interface)プロトコルやそのカプセル化された派生プロトコルの1つを介してアクセスされる論理ディスクです。

VMware vSphere仮想ボリューム

仮想ボリューム(vVol)は、仮想マシンで使用されるストレージをボリュームレベルで抽象化します。これにはいくつかの利点があり、従来のLUNの代わりに使用できます。

永続的予約

永続的予約はSCSI-3でサポートされ、以前のSCSI-2予約よりも強化されています。これにより、複数のクライアント イニシエータが1つのターゲットと通信しながら、他のノードをロックアウトできます。エラー リカバリーのためにバスがリセットされた場合でも、予約は維持できます。

ONTAP 9.15.1以降では、SCSI-3を使用して仮想ボリュームの永続的予約を作成できます。この機能は、Windows Serverフェイルオーバー クラスタ(WSFC)でONTAP Tools for VMware vSphere 9を使用する場合にのみサポートされます。
Windows Serverフェイルオーバー クラスタリング

Microsoft Windows Serverフェイルオーバー クラスタリング(WSFC)は、フォールト トレランスと高可用性を提供するWindows Serverオペレーティング システムの機能です。一連の(物理または仮想)サーバー ノードをクラスタとして統合することにより、障害発生時の耐障害性を確保します。WSFCは、一般にデータベース サーバー、ファイル サーバー、ネームスペース サーバーなどのインフラ サービスを導入するために使用されます。

VMware vSphere Storage API - Storage Awareness

VMware vSphere Storage API - Storage Awareness(VASA)は、ストレージ アレイとvCenterを統合して管理するための一連のAPIです。アーキテクチャーは、VMware vSphereとストレージ システムの間の通信を処理する_VASA Provider_など、複数のコンポーネントに基づいています。ONTAPでは、プロバイダーはONTAP Tools for VMware vSphereの一部として実装されます。

VMware vSphere Storage APIs - Array Integration

VMware vSphere Storage API – Array Integration(VAAI)は、VMware vSphere ESXiホストとストレージ デバイスの間の通信を可能にする一連のAPIです。このAPIには、ストレージ処理をアレイにオフロードするためにホストが使用する一連の基本処理が含まれています。VAAIは、ストレージを大量に消費するタスクのパフォーマンスを大幅に向上させることができます。

SnapCenter

SnapCenterは、、ETERNUS AX/AC/HX seriesを使用してアプリケーション、データベース、ホスト ファイルシステム、仮想マシンのデータを保護する、拡張性に優れた一元化されたプラットフォームです。Snapshot、SnapRestore、FlexClone、SnapMirror、SnapVaultなど、ネイティブのONTAPテクノロジを活用します。

弊社プラグインと関連テクノロジ

弊社は、ONTAPおよび関連製品をVMware vSphereテクノロジと統合するための堅牢なサポートを提供します。

ONTAP tools for VMware vSphere

ONTAP Tools for VMware vSphereは、ONTAPとvSphereを統合するための一連のツールです。VASA APIフレームワークのプロバイダー機能を実装します。ONTAP Toolsには、vCenterプラグイン、VMware Site Recovery Manager用のStorage Replication Adapter(SRA)、自動化アプリケーションの構築に使用できるREST APIサーバーも含まれています。

NFS Plug-In for VMware VAAI

NFS Plug-In for VMware VAAIでは、VAAI機能にアクセスできます。このプラグインはESXiホストにインストールできるため、ホストがONTAP上のNFSデータストアでVAAIを活用できます。クローニング、スペース リザベーション、Snapshotのオフロードなど、複数の処理を実行できます。

VMware Site Recovery Manager

VMware Site Recovery Manager(SRM)は、ディザスタ リカバリー機能を提供します。SRMは、ONTAP Tools for VMware vSphereと統合されているため、ONTAPのデータ管理機能にアクセスして活用できます。

vSphere Metro Storage Cluster

vSphere Metro Storage Cluster(vMSC)は、ストレッチ クラスタ環境でvSphereを有効にし、サポートするテクノロジです。vMSCソリューションは、MetroClusterおよびSnapMirror Active Sync(旧称SM-BC)でサポートされます。これらのソリューションは、ドメインに障害が発生した場合のビジネス継続性を強化します。耐障害性モデルは、お客様が選択した構成に基づいています。

SnapCenter Plug-in for VMware vSphere

SnapCenter Plug-in for VMware vSphere(SCV)は、SnapCenterサーバーと一緒に導入することも、スタンドアロン アプリケーションとして導入することもできるLinuxベースの仮想アプライアンスです。どちらの場合も、SCVはVM、データストア、VMDKのバックアップ処理とリストア処理を提供します。各処理は高速でスペース効率に優れ、クラッシュ整合性、VM整合性を備えています。

追加情報へのアクセス

VMware vSphere環境にONTAPを導入するための準備に役立つその他のリソースがいくつか用意されています。

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