ONTAP 9.13

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クォータをアクティブ化する方法 - 概要

新しいクォータとクォータに対する変更は、アクティブ化されるまでは有効になりません。クォータのアクティブ化方法について理解することにより、クォータをより効率よく管理できます。

クォータはボリューム レベルでアクティブ化できます。

quotasファイルにエラーがあってもクォータはアクティブ化できます。無効なエントリは報告されて、スキップされます。quotasファイルに有効なエントリが1つでもあれば、クォータはアクティブ化されます。

クォータは、初期化(有効化)または サイズ変更 によってアクティブ化します。クォータをいったん無効にしてもう一度有効にする操作は、再初期化と呼ばれます。

アクティブ化にかかる時間とアクティブ化がクォータ適用に及ぼす影響は、アクティブ化のタイプによって異なります。

  • 初期化プロセスは、 quota on ジョブとボリュームのファイルシステム全体のクォータ スキャンの2つの処理が実行されます。スキャンは、 quota on ジョブが正常に完了したあとに開始されます。クォータ スキャンには時間がかかることがあり、ボリュームに含まれるファイルが多いほど所要時間は長くなります。スキャンが完了するまで、クォータのアクティブ化は完了せず、クォータも適用されません。

  • サイズ変更プロセスでは、 quota resize ジョブだけが実行されます。サイズ変更プロセスにはクォータ スキャンが含まれないため、クォータの初期化よりも短時間で完了します。サイズ変更プロセスではクォータが適用されます。

quota on および quota resize ジョブはデフォルトでバックグラウンドで実行されます。このため、ほかのコマンドを同時に使用できます。

アクティブ化プロセスのエラーと警告は、イベント管理システムに送信されます。-foreground パラメーターを指定して volume quota on または volume quota resize コマンドを実行すると、ジョブが完了するまでコマンドは出力を返しません。これは、スクリプトから再初期化を行う場合に便利です。あとでエラーと警告を表示するには、 -instance パラメーターを指定して volume quota show コマンドを実行します。

アクティブ化されたクォータは、停止およびリブート後も維持されます。クォータのアクティブ化プロセスがストレージ システム データの可用性に影響を与えることはありません。

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