ONTAP 9.13

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SMB共有の作成に関する要件と考慮事項

SMB共有を作成する前に、特にホーム ディレクトリーに関して、共有パスおよび共有プロパティの要件を理解しておく必要があります。

SMB共有を作成するには、クライアントのアクセス先となるディレクトリー パス構造を指定する必要があります(vserver cifs share create コマンドで -path オプションを使用)。ディレクトリー パスは、SVMネームスペース内に作成したボリュームまたはqtreeのジャンクション パスに相当します。ディレクトリー パスおよび対応するジャンクション パスは、共有を作成する前に存在している必要があります。

共有パスには次の要件があります。

  • ディレクトリー パス名は、255文字まで入力できます。

  • パス名の中でスペースを使用する場合は、文字列全体を引用符で囲む必要があります(例: "/new volume/mount here")。

  • 共有のUNCパス(\\servername\sharename\filepath)が256文字を超えている場合(UNCパスの先頭の「\\」は除く)、Windowsの[プロパティ]ダイアログ ボックスの [セキュリティ] タブが機能しません。

    これは、ONTAPの問題ではなく、Windowsクライアントの問題です。この問題を回避するには、UNCパスが256文字を超える共有を作成しないようにしてください。

共有プロパティのデフォルト値は変更できます。

  • すべての共有のデフォルトの初期プロパティは、oplocksbrowsablechangenotify、および show-previous-versions です。

  • 共有の作成時、共有プロパティの指定はオプションです。

    ただし、共有の作成時に共有プロパティを指定した場合、デフォルト値は使用されません。共有の作成時に -share-properties パラメーターを使用する場合は、適用するすべての共有プロパティをカンマで区切って指定する必要があります。

  • ホーム ディレクトリー共有を指定するには、homedirectory プロパティを使用します。

    この機能を使用すると、接続するユーザーと一連の変数に基づいて別々のディレクトリーにマッピングされる共有を設定できます。ユーザーごとに別個の共有を作成する必要はありません。1つの共有を設定し、いくつかのホーム ディレクトリー パラメーターを指定して、エントリ ポイント(共有)とユーザーのホーム ディレクトリー(SVM上のディレクトリー)との間のユーザーの関係を定義します。

    共有の作成後にこのプロパティを追加または削除することはできません。

ホーム ディレクトリーの共有には次の要件があります。

  • SMBホーム ディレクトリーを作成する前に、vserver cifs home-directory search-path add コマンドを使用して、ホーム ディレクトリー検索パスを少なくとも1つ追加する必要があります。

  • -share-properties パラメーターの値 homedirectory で指定されたホーム ディレクトリー共有の共有名には、動的変数 %w (Windowsユーザー名)を含める必要があります。

    共有名には、さらに %d (ドメイン名)の動的変数(例: %d/%w)や、固定部分(例: home1_%w)を含めることもできます。

  • 管理者またはユーザーが他のユーザーのホーム ディレクトリーに接続するために共有を使用する場合は(vserver cifs home-directory modify コマンドのオプションを使用)、動的な共有名のパターンの先頭にチルダ(~)を付ける必要があります。

詳細については、「SMBリファレンス - 概要」および vserver cifs share のマニュアル ページを参照してください。

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