エフサステクノロジーズ株式会社

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ONTAP 9 マニュアル ( CA08871-402 )

lsコマンドとクォータ レポートのスペース使用量の不一致

lsコマンドを使用してUNIXクライアントにマウントされたFlexVolの内容を表示する場合、ファイルのデータ ブロックのタイプに応じて、出力に表示されるファイル サイズがボリュームのクォータ レポートに表示されるスペース使用量と異なることがあります。

lsコマンドの出力には、ファイルのサイズのみが表示され、ファイルによって使用される間接ブロックは含まれません。ファイルの空のブロックもコマンドの出力に含まれます。

そのため、空のブロックがないファイルの場合、lsコマンドによって表示されるサイズは、クォータ レポートで指定されたドライブ使用量よりも少なくなる可能性があります。これは、クォータ レポートに間接ブロックが含まれるためです。逆に、ファイルに空のブロックがある場合、lsコマンドで表示されるサイズは、クォータ レポートで指定されたドライブ使用量よりも多くなる場合があります。

lsコマンドの出力には、ファイルのサイズのみが表示され、ファイルによって使用される間接ブロックは含まれません。ファイルの空のブロックもコマンドの出力に含まれます。

lsコマンドとクォータ レポートにおけるスペース使用量の違いの例

次のクォータ レポートには、qtree q1の制限が10MBと表示されています。

                                      ----Disk----  ----Files-----   Quota
  Volume   Tree      Type    ID        Used  Limit    Used   Limit   Specifier
  -------  --------  ------  -------  -----  -----  ------  ------   ---------
  vol1     q1          tree    user1   10MB  10MB        1       -   q1

...

UNIXクライアントからlsコマンドを使用して表示した場合、次の例のように、同じqtree内のファイルのサイズがクォータ制限を超えることがあります。

[user1@lin-sys1 q1]$ ls -lh
-rwxr-xr-x  1 user1 nfsuser  **27M** Apr 09  2013 file1
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