エフサステクノロジーズ株式会社

本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

ONTAP 9.14

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セキュリティ形式とその影響

セキュリティ形式には、UNIX、NTFS、mixed、unifiedの4種類があります。セキュリティ形式ごとにデータに対する権限の扱いが異なります。目的に応じて適切なセキュリティ形式を選択できるように、それぞれの影響について理解しておく必要があります。

セキュリティ形式はデータにアクセスできるクライアントの種類には影響しないことに注意してください。セキュリティ形式で決まるのは、データ アクセスの制御にONTAPで使用される権限の種類と、それらの権限を変更できるクライアントの種類だけです。

たとえば、ボリュームでUNIXセキュリティ形式を使用している場合でも、ONTAPはマルチプロトコルに対応しているため、SMBクライアントから引き続きデータにアクセスできます(認証と許可が適切な場合)。ただし、ONTAPでは、UNIXクライアントのみが標準のツールを使用して変更できるUNIX権限が使用されます。

セキュリティ形式 権限を変更できるクライアント クライアントが使用できる権限 適用されるセキュリティ形式 ファイルにアクセスできるクライアント

UNIX

NFS

NFSv3モード ビット

UNIX

NFSとSMB

NFSv4.x ACL

NTFS

SMB

NTFS ACLs

NTFS

Mixed

NFSまたはSMB

NFSv3モード ビット

UNIX

NFSv4.x ACL

NTFS ACL

NTFS

FlexVolでは、UNIX、NTFS、およびmixedのセキュリティ形式がサポートされます。セキュリティ形式がmixedまたはunifiedの場合は、ユーザーがセキュリティ形式を各自設定するため、権限を最後に変更したクライアントの種類によって有効になる権限が異なります。権限を最後に変更したクライアントがNFSv3クライアントの場合、権限はUNIX NFSv3モード ビットになります。最後のクライアントがNFSv4クライアントの場合、権限はNFSv4 ACLになります。最後のクライアントがSMBクライアントの場合、権限はWindows NTFS ACLになります。

unifiedセキュリティ形式はInfinite Volumeでのみ使用できます。詳細については、「FlexGroupボリュームの管理 - 概要」を参照してください。

vserver security file-directoryコマンドのshow-effective-permissionsパラメーターを使用して、指定したファイルやフォルダー パスに対してWindowsユーザーまたはUNIXユーザーに付与されている有効な権限を表示できます。また、オプションの-share-nameパラメーターを使用して、有効な共有権限を表示することもできます。

ONTAPで、最初にデフォルトのファイル権限がいくつか設定されます。デフォルトでは、UNIX、mixed、およびunifiedのセキュリティ形式のボリュームにあるデータについては、セキュリティ形式はUNIX、権限の種類はUNIXモード ビット(特に指定しないかぎり0755)が有効になります。これは、デフォルトのセキュリティ形式で許可されたクライアントで設定するまで変わりません。同様に、NTFSセキュリティ形式のボリュームにあるデータについては、デフォルトでNTFSセキュリティ形式が有効になり、すべてのユーザーにフル コントロール権限を許可するACLが割り当てられます。

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