ソリッドステートドライブ（SSD）ストレージプールを作成することで、2～4個のFlash Poolローカル階層（アグリゲート）にSSDキャッシュを提供できます。Flash Poolアグリゲートでは、作業データセットにはフラッシュを導入して高性能なキャッシュを利用しながら、アクセス頻度が低いデータには低コストのHDDを使用できます。

タスク概要

ドライブを作成する場合や、ストレージプールにドライブを追加する場合は、ドライブリストを指定する必要があります。

ストレージプールでは diskcount パラメーターがサポートされません。
ストレージプールで使用されるSSDはすべて同じサイズである必要があります。

ONTAP System Manager

ONTAP System Managerを使用したSSDキャッシュの追加（ONTAP 9.12.1以降）

ONTAP 9.12.1以降では、ONTAP System Managerを使用してSSDキャッシュを追加できます。

ストレージプールのオプションは、ETERNUS AX/AC/HX seriesでは使用できません。

手順

[クラスター] > [ドライブ] の順にクリックし、[表示/非表示] をクリックします。
[タイプ] を選択し、クラスタにスペアのSSDが存在することを確認します。
[ストレージ] > [階層] の順にクリックし、[Add Storage Pool] をクリックします。
ドライブタイプを選択します。
ドライブサイズを入力します。
ストレージプールに追加するドライブの数を選択します。
推定キャッシュサイズを確認します。

ONTAP System Managerを使用したSSDキャッシュの追加（ONTAP 9.7のみ）

ONTAP 9.7よりあと、またはONTAP 9.12.1より前のバージョンのONTAPを使用している場合は、CLIの手順を使用します。

手順

[Return to classic version] をクリックします。
[ストレージ] > [Aggregates & Disks] > [Aggregates] をクリックします。
ローカル階層（アグリゲート）を選択し、[Actions] > [Add Cache] をクリックします。
キャッシュソースとして「ストレージプール」または「専用のSSD」を選択します。
[Switch to the new experience] をクリックします。
[ストレージ] > [階層] をクリックし、新しいアグリゲートのサイズを確認します。

CLI

CLIを使用したSSDストレージプールの作成

手順

使用可能なスペアSSDの名前を確認します。

storage aggregate show-spare-disks -disk-type SSD

ストレージプールで使用されるSSDは、HAペアのどちらのノードでも所有できます。
ストレージプールを作成します。

storage pool create -storage-pool sp_name -disk-list disk1,disk2,…
オプション：新しく作成したストレージプールを確認します。

storage pool show -storage-pool sp_name

結果

ストレージプールが提供するストレージがまだどのFlash Poolキャッシュにも割り当てられていなくても、ストレージプールに配置されたSSDは、クラスタではスペアとして表示されなくなります。SSDを単独のドライブとしてRAIDグループに追加することはできません。ストレージをプロビジョニングできるのは、SSDが属しているストレージプールの割当単位を使用する場合に限られます。

ONTAP 9 マニュアル ( CA08871-402 )

SSDストレージ プールの作成によるローカル階層（アグリゲート）へのキャッシュの追加

本トピックの構成

SSDストレージプールの作成によるローカル階層（アグリゲート）へのキャッシュの追加