ONTAP 9.13

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セッション指向プロトコルに関する考慮事項

クラスタおよびセッション指向プロトコルは、アップグレードの実行中、一部の領域でクライアントおよびアプリケーションに悪影響を及ぼす可能性があります。

セッション指向プロトコルを使用する場合は、次のことを考慮してください。

  • SMB

    継続的可用性(CA)を備えた共有へのアクセスにSMBv3を使用する場合は、自動無停止アップグレード(ONTAP System ManagerまたはCLIを使用)を使用できます。クライアント アクセスは停止しません。

    共有へのアクセスにSMBv1またはSMBv2を使用する場合や、非CA共有へのアクセスにSMBv3を使用する場合は、アップグレードのテイクオーバー処理とリブート処理中にクライアント セッションが中断します。アップグレードの開始前に、ユーザーにセッションを終了するように通知してください。

    Hyper-VおよびSQL Server over SMBはノンストップ オペレーション(NDO)をサポートします。Hyper-VまたはSQL Server over SMBソリューションを設定した場合は、ONTAPのアップグレード中にもアプリケーション サーバーおよびそれに格納された仮想マシンやデータベースをオンラインのまま維持し、継続的可用性を実現します。

  • NFSv4.x

    NFSv4.xクライアントは、NFSv4.xの通常のリカバリー手順を使用してアップグレードを実行する際に発生するネットワークの切断から自動的にリカバリーします。このプロセスでは、アプリケーションのI/Oが一時的に遅延する可能性があります。

  • NDMP

    状態が失われるので、クライアント ユーザーは操作を再試行する必要があります。

  • バックアップおよびリストア

    状態が失われるので、クライアント ユーザーは操作を再試行する必要があります。

    アップグレードの実行中および開始直前は、バックアップまたはリストアの操作を開始しないでください。データが失われることがあります。
  • アプリケーション(OracleまたはExchangeなど)

    影響はアプリケーションによって異なります。タイムアウト ベースのアプリケーションでは、タイムアウトの値を変更し、ONTAPのリブート時間よりも長く設定することで、悪影響を最小限に抑えることができます。

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