エフサステクノロジーズ株式会社

本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

ONTAP 9 マニュアル ( CA08871-402 )

位置指定パラメーターについて

ONTAP CLIの位置指定パラメーター機能を活用して、効率的にコマンドを入力することができます。あるコマンドの位置指定パラメーターは、そのコマンドのヘルプで特定できます。

位置指定パラメーターとは

  • 位置指定パラメーターは、値を指定する前にパラメーター名を指定する必要のないパラメーターです。

  • コマンド入力には、位置指定パラメーターとそれ以外のパラメーターを組み合わせて指定できます。ただし、コマンド内の他の位置指定パラメーターとの相対的な順序が、 command_name ? の出力に従っている場合に限ります。

  • 位置指定パラメーターは、必須パラメーターの場合とオプション パラメーターの場合があります。

  • あるパラメーターが1つのコマンドでは位置指定パラメーターで、別のコマンドでは位置指定パラメーターでない場合もあります。

位置指定パラメーター機能をスクリプトで使用することは、特に位置指定パラメーターがオプション パラメーターである場合や、位置指定パラメーターの前にオプション パラメーターを指定する場合には推奨されません。

位置指定パラメーターの特定

位置指定パラメーターは、 command_name ? コマンド出力で特定できます。位置指定パラメーターは、次のどちらかの形式で、パラメーター名が角かっこで囲まれています。

  • [-parameter_name] parameter_value は、必須の位置指定パラメーターです。

  • [[-parameter_name] parameter_value] は、オプションの位置指定パラメーターです。

たとえば、次の command_name ? の出力では、パラメーターは該当するコマンドの位置指定パラメーターです。

  • [-lif] <lif-name>

  • [[-lif] <lif-name>]

しかし次の出力では、パラメーターは該当するコマンドの位置指定パラメーターではありません。

  • -lif <lif-name>

  • [-lif <lif-name>]

位置指定パラメーターの使用例

次の例では、 volume create ? コマンドの出力から、3つのパラメーター( -volume-aggregate-size )が位置指定パラメーターであることがわかります。

cluster1::> volume create ?
   -vserver <vserver name>                Vserver Name
   [-volume] <volume name>                Volume Name
   [-aggregate] <aggregate name>          Aggregate Name
  [[-size] {<integer>[KB|MB|GB|TB|PB]}]   Volume Size
  [ -state {online|restricted|offline|force-online|force-offline|mixed} ]
                                          Volume State (default: online)
  [ -type {RW|DP|DC} ]                    Volume Type (default: RW)
  [ -policy <text> ]                      Export Policy
  [ -user <user name> ]                   User ID
  ...
  [ -space-guarantee|-s {none|volume} ]   Space Guarantee Style (default: volume)
  [ -percent-snapshot-space <percent> ]   Space Reserved for Snapshot Copies
  ...

次の例では、位置指定パラメーター機能を使用せずに volume create コマンドを指定しています。

cluster1::> volume create -vserver svm1 -volume vol1 -aggregate aggr1 -size 1g -percent-snapshot-space 0

次の例では、位置指定パラメーター機能を使用して効率的にコマンドを入力しています。位置指定パラメーターとそれ以外のパラメーターの両方を使用して volume create コマンドを入力し、位置指定パラメーターの値はパラメーター名なしで指定されています。位置指定パラメーターは、 volume create ? の出力と同じ順番で指定されています。 -volume の値は -aggregate の値の前に指定され、そのあとに -size の値が続いています。

cluster1::> volume create vol2 aggr1 1g -vserver svm1 -percent-snapshot-space 0

cluster1::> volume create -vserver svm1 vol3 -snapshot-policy default aggr1 -nvfail off 1g -space-guarantee none

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