ONTAP 9.13

to English version

AutoSupportによるイベントトリガー型メッセージの作成と送信

AutoSupportは、EMSがトリガー イベントを処理したときにイベントトリガー型AutoSupportメッセージを作成します。イベントトリガー型AutoSupportメッセージは、対処が必要な問題について受信者に通知します。メッセージに含まれているのは問題に関連する情報のみです。追加するコンテンツとメッセージの受信者をカスタマイズできます。

AutoSupportは、次のプロセスを使用してイベントトリガー型AutoSupportメッセージを作成し、送信します。

  1. EMSがトリガー イベントを処理すると、EMSからAutoSupportに要求が送信されます。

    トリガー イベントは、AutoSupportの送信先と callhome. で始まる名前が指定されたEMSイベントです。

  2. AutoSupportがイベントトリガー型AutoSupportメッセージを作成します。

    AutoSupportは、トリガーに関連付けられたサブシステムから基本的な情報とトラブルシューティング情報を収集し、トリガー イベントに関連する情報のみが含まれたメッセージを作成します。

    各トリガーには一連のデフォルトのサブシステムが関連付けられていますが、 system node autosupport trigger modify コマンドを使用すると、トリガーに関連付けるサブシステムを追加で選択できます。

  3. AutoSupportは、 system node autosupport modify コマンドで -to-noteto-partner-address-support の各パラメーターを使用して定義された送信先にイベントトリガー型AutoSupportメッセージを送信します。

    AutoSupportメッセージの配信は、 system node autosupport trigger modify コマンドで -to および -noteto パラメーターを使用して、特定のトリガーに対して有効または無効にできます。

特定のイベントに関して送信されるデータの例

storage shelf PSU failed EMSイベントは、必須、ログ ファイル、ストレージ、RAID、HA、プラットフォーム、ネットワークの各サブシステムからの基本的なデータ、および必須、ログ ファイル、ストレージの各サブシステムからのトラブルシューティング データを含むメッセージをトリガーします。

今後の storage shelf PSU failed イベントに対応して送信されるAutoSupportメッセージにNFSに関するデータを含めるかどうかはユーザーが決定します。 callhome.shlf.ps.fault イベントに対してNFSのトラブルシューティングレベルのデータを有効にするには、次のコマンドを入力します。

        cluster1::\>
        system node autosupport trigger modify -node node1 -autosupport-message shlf.ps.fault -troubleshooting-additional nfs

system node autosupport trigger コマンドを使用する場合、またはCLIのAutoSupportイベントとEMSイベントで参照される場合は、 callhome.shlf.ps.fault イベントの callhome. プレフィックスは省略されることに注意してください。

Top of Page