エフサステクノロジーズ株式会社

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ONTAP 9 マニュアル ( CA08871-402 )

ミラー-バックアップ構成における共通のSnapshotコピーの保持

snapmirror snapshot-owner createコマンドを使用すると、ミラー-バックアップ構成のセカンダリーにラベル付きのSnapshotコピーを保持できます。これにより、バックアップ関係の更新用に共通のSnapshotコピーを確保することができます。

タスク概要

ミラー-バックアップ型のファンアウト構成やカスケード構成を使用する場合は、ソース ボリュームとデスティネーション ボリュームに共通のSnapshotコピーが存在しないと更新が失敗することに注意する必要があります。

ミラー-バックアップ ファンアウト構成またはカスケード構成のミラー関係では、更新の実行前に必ずSnapMirrorがソース ボリュームのSnapshotコピーを作成するため、これが問題になることはありません。

ただし、バックアップ関係の場合は、バックアップ関係の更新時にSnapMirrorがソース ボリュームのSnapshotコピーを作成しないため、問題になる可能性があります。snapmirror snapshot-owner createを使用して、バックアップ関係のソースとデスティネーションの両方に共通のSnapshotコピーを少なくとも1つ確保する必要があります。

手順
  1. ソース ボリュームで、保持するラベル付きのSnapshotコピーに所有者を割り当てます。

    snapmirror snapshot-owner create -vserver <SVM> -volume <volume> -snapshot <snapshot> -owner <owner>

    次の例は、ApplicationAをSnapshotコピーsnap1の所有者として割り当てます。

    clust1::> snapmirror snapshot-owner create -vserver vs1 -volume vol1
    -snapshot snap1 -owner ApplicationA
  2. 「レプリケーション関係の手動更新」の説明に従って、ミラー関係を更新します。

    または、スケジュールされたミラー関係の更新が実行されるまで待つこともできます。

  3. ラベル付きのSnapshotコピーをバックアップ デスティネーションに転送します。

    snapmirror update -source-path <SVM:volume>|<cluster://SVM/volume>, …​ -destination-path <SVM:volume>|<cluster://SVM/volume>, …​ -source-snapshot snapshot

    コマンド構文全体については、マニュアル ページを参照してください。

    次の例は、Snapshotコピーsnap1を転送します。
    clust1::> snapmirror update -vserver vs1 -volume vol1
    -source-snapshot snap1

    このラベル付きのSnapshotコピーは、バックアップ関係の更新時に保持されます。

  4. ソース ボリュームで、ラベル付きのSnapshotコピーから所有者を削除します。

    snapmirror snapshot-owner delete -vserver SVM -volume volume -snapshot snapshot -owner owner

    次の例は、Snapshotコピーsnap1の所有者であるApplicationAを削除します。

    clust1::> snapmirror snapshot-owner delete -vserver vs1 -volume vol1
    -snapshot snap1 -owner ApplicationA
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