ONTAP 9.13

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クラスタ上のディレクトリーの迅速な削除

ONTAP 9.8以降では、低レイテンシのディレクトリー高速削除機能を使用して、LinuxおよびWindowsクライアントの共有から非同期で(つまりバックグラウンドで)ディレクトリーを削除できます。クラスタ管理者とSVM管理者は、FlexVolとFlexGroupボリュームの両方で非同期削除処理を実行できます。

ONTAP 9.11.1よりも前のバージョンのONTAPを使用している場合は、クラスタ管理者またはSVM管理者としてadvanced権限モードを使用する必要があります。

ONTAP 9.11.1以降、ストレージ管理者は、ボリュームに対し、NFSクライアントとSMBクライアントに非同期削除処理の実行を許可する権限を付与することができます。詳細については、「ディレクトリーを迅速に削除するためのクライアント権限の管理」を参照してください。

ONTAP 9.8以降では、ONTAP CLIからディレクトリー高速削除機能を使用できます。ONTAP 9.9.1以降では、ONTAP System Managerからこの機能を使用できます。このプロセスの詳細については、「分析に基づいた対処策の実施」を参照してください。

ONTAP System Manager

詳細については、「分析に基づいた対処策の実施」を参照してください。

CLI

CLIを使用したディレクトリー高速削除の実行

  1. advanced権限モードに切り替えます。

    -privilege advance

  2. FlexVolまたはFlexGroupボリューム上のディレクトリーを削除します。

    volume file async-delete start -vserver vserver_name -volume volume_name -path file_path -throttle throttle

    最小スロットル値は10、最大スロットル値は100,000、デフォルトは5000です。

    次の例は、d1という名前のディレクトリーにあるd2という名前のディレクトリーを削除します。

    cluster::*>volume file async-delete start -vserver vs1 -volume vol1 -path d1/d2
  3. ディレクトリーが削除されたことを確認します。

    event log show

    次の例は、ディレクトリーが正常に削除された場合のイベント ログの出力を示しています。

    cluster-cli::*> event log show
    Time                 Node             Severity      Event
    -------------------  ---------------- ------------- --------------------
    MM/DD/YYYY 00:11:11  cluster-vsim     INFORMATIONAL asyncDelete.message.success: Async delete job on path d1/d2 of volume (MSID: 2162149232) was completed.

ディレクトリー削除ジョブのキャンセル

  1. advanced権限モードに切り替えます。

    set -privilege advanced

  2. ディレクトリーの削除が実行中であることを確認します。

    volume file async-delete show

    ディレクトリーのSVM、ボリューム、ジョブID、およびパスが表示された場合は、ジョブをキャンセルできます。

  3. ディレクトリーの削除をキャンセルします。

    volume file async-delete cancel -vserver SVM_name -volume volume_name -jobid job_id

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