ONTAP 9.13

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ONTAP System Managerの管理 - 概要

ONTAP System Managerは、HTML5ベースのグラフィカルな管理インターフェイスで、ストレージ システムおよびストレージ オブジェクト(ドライブ、ボリューム、ストレージ階層など)の管理やストレージ システムに関連する一般的な管理作業をWebブラウザーを使用して実行できます。

このセクションで説明する手順は、ONTAP System Managerを使用してクラスタを管理する場合に役立ちます。

  • ONTAP System ManagerはWebサービスとしてONTAPソフトウェアに搭載されており、デフォルトで有効になっていて、ブラウザーからアクセスできます。

ONTAP System Managerのダッシュボードでは、重要なアラートと通知、ストレージ階層およびボリュームの効率性と容量、クラスタで使用可能なノード、HAペアを構成するノードのステータス、最もアクティブなアプリケーションやオブジェクト、クラスタやノードのパフォーマンス指標に関する情報を一目で確認できます。

ONTAP System Managerでは、次のような多くの一般的な作業を実行できます。

  • クラスタの作成、ネットワークの設定、およびクラスタ用のサポート情報の設定を行う。

  • ドライブ、ローカル階層、ボリューム、qtree、クォータなどのストレージ オブジェクトを構成し、管理する。

  • SMBやNFSなどのプロトコルを設定し、ファイル共有をプロビジョニングする。

  • FC、FCoE、NVMe、iSCSIなどのプロトコルをブロック アクセス用に設定する。

  • サブネット、ブロードキャスト ドメイン、データ / 管理インターフェイス、インターフェイス グループなどのネットワーク コンポーネントを作成および設定する。

  • ミラー関係とバックアップ関係をセットアップおよび管理する。

  • クラスタ管理、ストレージ ノード管理、およびStorage Virtual Machine(Storage VM)管理の処理を実行する。

  • Storage VMの作成と設定、Storage VMに関連付けられたストレージ オブジェクトの管理、およびStorage VMサービスの管理を行う。

  • クラスタでハイアベイラビリティ(HA)構成を監視および管理する。

  • サービス プロセッサーを設定して、ノードに対してその状態に関係なくリモートからログイン、管理、および監視を実行する。

ONTAP System Manager の用語

ONTAP System Managerでは、ONTAPの一部の主要機能について、CLIとは異なる用語が使用されます。

  • ローカル階層 – データを格納する一連の物理的なソリッド ステート ドライブまたはハードディスク ドライブ。以前は「アグリゲート」と呼んでいました。ONTAP CLIでは、ローカル階層を表す用語として aggregate が引き続き使用されています。

  • クラウド階層 – 何らかの理由で一部のデータをオフプレミスにする場合にONTAPで使用されるクラウド上のストレージ。たとえば、FabricPoolのクラウドの部分が該当します。

  • Storage VM – クライアントにストレージとデータ サービスを提供する、ONTAP内で実行される仮想マシン。以前は SVM または Vserver と呼んでいました。

  • ネットワーク インターフェイス - 物理ネットワーク ポートに割り当てられたアドレスとプロパティ。 以前は 論理インターフェイス(LIF) と呼んでいました。

  • 一時停止 - 処理を停止する操作。 ONTAP 9.7のONTAP System Managerでは、休止と呼んでいました。

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