ONTAP 9.13

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ONTAP 9.7からのONTAPアップグレード後に行うネットワーク設定の確認

ONTAP 9.7からONTAP 9.8以降にアップグレードした場合は、ネットワーク設定を確認する必要があります。アップグレード後は、ONTAPが自動的にレイヤー2到達可能性を監視します。

次のコマンドを使用して、各ポートが想定されるブロードキャスト ドメインに到達できるかを確認します。

network port reachability show -detail

コマンドの出力に到達可能性の結果が表示されます。以下のデシジョン ツリーと表を参照して、到達可能性の結果(到達可能性ステータス)を理解し、次に実行する手順を確認します。

到達可能性決定ツリーの修復

到達可能性ステータス

説明

ok

割り当てられたブロードキャスト ドメインへのレイヤー2到達可能性があります。

到達可能性ステータスは「ok」でも「想定外のポート」が存在する場合は、1つ以上のブロードキャスト ドメインをマージすることを検討します。詳細については、ブロードキャスト ドメインのマージを参照してください。

到達可能性ステータスは「ok」でも「到達不能なポート」が存在する場合は、1つ以上のブロードキャスト ドメインをスプリットすることを検討します。詳細については、ブロードキャスト ドメインのスプリットを参照してください。

到達可能性ステータスが「ok」で、かつ想定外のポートも到達不能なポートも存在しない場合、設定に問題はありません。

misconfigured-reachability

割り当てられたブロードキャスト ドメインへのレイヤー2到達可能性はありませんが、別のブロードキャスト ドメインへのレイヤー2到達可能性があります。

ポートの到達可能性を修復します。次のコマンドを実行すると、到達可能性があるブロードキャスト ドメインにポートが割り当てられます。

network port reachability repair -node -port

詳細については、ポートの到達可能性の修復を参照してください。

no-reachability

既存のどのブロードキャスト ドメインに対してもレイヤー2到達可能性がありません。

ポートの到達可能性を修復します。次のコマンドを実行すると、「Default」のIPspaceに新しいブロードキャスト ドメインが自動的に作成され、ポートが割り当てられます。

network port reachability repair -node -port

詳細については、ポートの到達可能性の修復を参照してください。

multi-domain-reachability

割り当てられたブロードキャスト ドメインへのレイヤー2到達可能性がありますが、ほかのいくつかのブロードキャスト ドメインへもレイヤー2到達可能性があります。

物理的な接続とスイッチの設定に間違いがないか、またはポートに割り当てられているブロードキャスト ドメインを1つ以上のブロードキャスト ドメインとマージする必要がないかを確認します。

詳細については、ブロードキャスト ドメインのマージまたはポートの到達可能性の修復を参照してください。

unknown

到達可能性ステータスが「unknown」の場合は、数分待ってからもう一度コマンドを実行してください。

ポートを修復したあとに、孤立状態のLIFやVLANがないかを確認し、ある場合は解決する必要があります。ポートがインターフェイス グループに属していた場合は、そのインターフェイス グループがどうなったかを把握する必要もあります。 詳細については、ポートの到達可能性の修復を参照してください。

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