SnapMirror Synchronousライセンスが必要です。
クラスタ管理者またはStorage VM管理者である必要があります。
整合性グループ内の構成ボリュームは、すべて1つのStorage VM（SVM）に含まれている必要があります。
- LUNが属するボリュームは同じである必要はありません。
ソースとデスティネーションのクラスタを同じにすることはできません。
ASAクラスタと非ASAクラスタの間にSnapMirror Active Sync整合性グループ関係を確立することはできません。
SnapMirror Active Syncでクラスタピア関係を確立するには、デフォルトのIPspaceが必要です。カスタムのIPspaceはサポートされていません。
整合性グループの名前は一意である必要があります。
セカンダリー（デスティネーション）クラスタ上のボリュームのタイプはDPである必要があります。
プライマリーSVMとセカンダリーSVMのピア関係が確立されている必要があります。

手順

ONTAP CLIまたはONTAP System Managerを使用して整合性グループを設定できます。

ONTAP 9.10.1以降では、整合性グループエンドポイントとONTAP System Managerの整合性グループメニューを使用できます。後者には追加の管理ユーティリティーが用意されています。ONTAP 9.10.1以降を使用している場合は、まず整合性グループの設定に関するセクション、次に保護の設定に関するセクションを参照して、SnapMirror Active Sync関係を作成してください。

ONTAP 9.8～9.14.1では、SnapMirror Active SyncはSnapMirror Business Continuity（SM-BC）と呼びます。

ONTAP System Manager

プライマリークラスタで、[保護] > [概要w] > [ビジネス継続性のための保護] > [LUNの保護]の順に移動します。
保護するLUNを選択し、保護グループに追加します。
デスティネーションのクラスタとSVMを選択します。
[初期化関係]はデフォルトで選択されています。[保存]をクリックして保護を開始します。
[Dashboard] > [Performance]の順に選択して、LUNのIOPSアクティビティを確認します。
デスティネーションクラスタで、ONTAP System Managerを使用して、ビジネス継続性のための保護の関係が同期されていることを確認します（[保護] > [関係]）。

CLI

デスティネーションクラスタから整合性グループ関係を作成します。
destination::> snapmirror create -source-path source-path -destination-path destination-path -cg-item-mappings volume-paths -policy policy-name

snapmirror createコマンドでcg-item-mappingsパラメーターを使用して最大12個の構成ボリュームをマッピングできます。

次の例は、vol1およびvol2を備えたソースの整合性グループcg_src_と、ミラーリングされたデスティネーション整合性グループcg_dstの2つの整合性グループを作成するものです。

destination::> snapmirror create -source-path vs1_src:/cg/cg_src -destination-path vs1_dst:/cg/cg_dst -cg-item-mappings vol_src1:@vol_dst1,vol_src2:@vol_dst2 -policy AutomatedFailOver
デスティネーションクラスタから、整合性グループを初期化します。

destination::>snapmirror initialize -destination-path destination-consistency-group
初期化処理が正常に完了したことを確認します。ステータスがInSyncと表示される必要があります。

snapmirror show
アプリケーションホストのイニシエータにLUNをマッピングできるように、各クラスタでigroupを作成します。
lun igroup create -igroup name -protocol fcp|iscsi -ostype os -initiator initiator_name
各クラスタで、LUNをigroupにマッピングします。

lun map -path path_name -igroup igroup_name
lun mapコマンドを使用して、LUNのマッピングが正常に完了したことを確認します。これで、アプリケーションホストで新しいLUNを検出できます。

対称アクティブ / アクティブ保護の設定

対称保護は、ONTAP System ManagerまたはONTAP CLIを使用して確立できます。どちらのインターフェイスでも、均一な構成と非均一な構成で手順が異なります。

開始する前に

どちらのクラスタでも、ONTAP 9.15.1以降が実行されている必要があります。
対称アクティブ / アクティブ構成には、AutomatedFailoverDuplex保護ポリシーが必要です。または、-typeがautomated-failover-duplexの場合は、カスタムのSnapMirrorポリシーを作成することもできます。

Example 1. 手順

ONTAP System Manager

均一な構成の手順

プライマリーサイトで、新しいLUNを使用して整合性グループを作成します。
1. 整合性グループを作成する際は、igroupを作成するホストイニシエータを指定します。
2. [Enable SnapMirror]チェックボックスをオンにし、AutomatedFailoverDuplexポリシーを選択します。
3. 表示されたダイアログボックスで、[Replicate initiator groups]チェックボックスをオンにして、igroupをレプリケートします。[Edit proximal settings]で、ホストの近接SVMを設定します。
4. [保存]を選択します。

不均一な構成の手順

プライマリーサイトで、新しいLUNを使用して整合性グループを作成します。
1. 整合性グループを作成する際は、igroupを作成するホストイニシエータを指定します。
2. [Enable SnapMirror]チェックボックスをオンにし、AutomatedFailoverDuplexポリシーを選択します。
3. [保存]を選択して、LUN、整合性グループ、igroup、SnapMirror関係、igroupマッピングを作成します。
セカンダリーサイトで、igroupを作成し、LUNをマッピングします。
1. [ホスト] > [SAN Initiator Groups]に移動します。
2. [+Add]を選択して、新しいigroupを作成します。
3. 名前を指定し、ホストオペレーティングシステムを選択してから、イニシエータグループメンバーを選択します。
4. [保存]を選択します。
新しいigroupをデスティネーションLUNにマッピングします。
1. [Storage] > [LUNs]に移動します。
2. igroupにマッピングするLUNをすべて選択します。
3. [More]、[Map To Initiator Groups]の順に選択します。

CLI

均一な構成の手順

アプリケーション内のすべてのボリュームをグループ化する新しいSnapMirror関係を作成します。双方向の同期レプリケーションを確立するために、AutomatedFailOverDuplexポリシーを指定してください。

snapmirror create -source-path source_path -destination-path destination_path -cg-item-mappings source_volume:@destination_volume -policy AutomatedFailOverDuplex
Mirrored StateがSnapMirrored、Relationship StatusがInsyncと表示されるのを待って、処理が成功したことを確認します。

snapmirror show -destination-path destination_path
ホストで、必要に応じて、各クラスタにアクセスできるようホスト接続を設定します。
igroup設定を確立します。ローカルクラスタのイニシエータの優先パスを設定します。ピアクラスタの逆のアフィニティに設定をレプリケートするオプションを指定します。

SiteA::> igroup create -vserver svm_name -igroup igroup_name -replication-peer peer_svm_name -initiators host -proximal-vserver local

SiteA::> igroup add -vserver svm_name -igroup igroup_name -initiators host -proximal-vserver peer_svm
ホストからパスを検出し、優先クラスタからストレージLUNへのアクティブ / 最適化パスがホストに設定されていることを確認します。
アプリケーションを導入し、VMワークロードをクラスタ間に分散して、必要な負荷分散を実現します。

不均一な構成の手順

アプリケーション内のすべてのボリュームをグループ化する新しいSnapMirror関係を作成します。双方向の同期レプリケーションを確立するために、AutomatedFailOverDuplex"ポリシーを指定してください。

snapmirror create -source-path source_path -destination-path destination_path -cg-item-mappings source_volume:@destination_volume -policy AutomatedFailOverDuplex
Mirrored StateがSnapMirrored、Relationship StatusがInsyncと表示されるのを待って、処理が成功したことを確認します。

snapmirror show -destination-path destination_path
ホストで、必要に応じて、各クラスタにアクセスできるようホスト接続を設定します。
ソースとデスティネーションの両方のクラスタでigroup設定を確立します。

# primary site SiteA::> igroup create -vserver svm_name -igroup igroup_name -initiators host_1_name

# secondary site SiteB::> igroup create -vserver svm_name -igroup igroup_name -initiators host_2_name
ホストからパスを検出し、優先クラスタからストレージLUNへのアクティブ / 最適化パスがホストに設定されていることを確認します。
アプリケーションを導入し、VMワークロードをクラスタ間に分散して、必要な負荷分散を実現します。