専用ホットスペア登録

概要

ドライブを専用ホットスペアとしてRAIDグループに登録します。

専用ホットスペアとは、ドライブの故障時に、故障ドライブの代わりにRAIDグループに組み込まれる予備ドライブ（ホットスペア）のことです。グローバル・ホットスペアと異なり、指定したRAID グループ専用に用意されたものを指します。

ドライブの故障が発生すると、専用ホットスペアに対してデータコピー（リビルド）が自動的に開始されます。

コピーバックレスが「無効」の場合、故障ドライブを正常なドライブに交換すると、交換されたドライブにデータがコピーバックされ、故障ドライブの代わりに使用されていた専用ホットスペアは、故障時のための予備ドライブに戻ります。

コピーバックレスが「有効」の場合、ホットスペアは、リビルド完了後にRAIDグループに組み込まれ、データドライブに変更されます。もともとRAIDグループに組み込まれていた故障ドライブは、リビルド完了後に専用ホットスペアに変更されます。故障ドライブを正常なドライブに交換すると、交換されたドライブは専用ホットスペアとして使用可能になります。

ホットスペアの条件

  • 使用中のドライブは、ホットスペアに登録できません。

    • ステータスが「Present」であること

    • RAIDグループ、TPP、FTRP、RECディスクバッファー、およびExtreme Cache Poolに登録されていないこと

  • ホットスペアには、データドライブと同じ容量、またはデータドライブより大きい容量のドライブを登録してください。ホットスペアの容量がデータドライブの容量より小さい場合、ホットスペアとして機能しません。

  • 装置に Online、Nearline、SSD、NVMe SSD、Online SED、Nearline SED、SSD SED、およびNVMe SSD SEDが混在している場合、それぞれの種類でホットスペアが必要です。ホットスペアは、それぞれのドライブと同じ容量か、それより大きい容量である必要があります。

  • ホットスペアは、CEやDEのどのスロットにも登録できます。

Caution

  • 1つの専用ホットスペアに対して、RAIDグループは1つだけ登録できます。複数のRAIDグループには登録できません。

  • 以下のRAIDグループは、専用ホットスペアを登録できません。

    • TPP に属しているRAIDグループ

    • FTSP に属しているRAIDグループ

    • RECディスクバッファー として登録されているRAIDグループ

    • Extreme Cache Pool として登録されているRAIDグループ

Note

  • 故障ドライブと専用ホットスペアが切り替わる際、まず故障ドライブと同じ容量の専用ホットスペアが使用されます。同じ容量の専用ホットスペアが存在しない場合は、故障ドライブより大きな容量の専用ホットスペアが使用されます。

  • ドライブの故障時、故障ドライブが属しているRAID グループに専用ホットスペアが登録されていれば、その専用ホットスペアがグローバル・ホットスペアより先に使用されます。未使用の専用ホットスペアがない状態でドライブが故障した場合、グローバル・ホットスペアが使用されます。

  • コピーバックレス機能を使用するためには、リビルド先ホットスペアが条件を満たしている必要があります。詳細は、「サブシステムパラメーター設定」を参照してください。

設定内容

専用ホットスペアを登録するRAIDグループを選択します。

専用ホットスペア登録

項目 説明

Enclosure

ドライブが搭載されているエンクロージャが表示されます。

   CE：コントローラーエンクロージャ

   DE：ドライブエンクロージャ

CE

CE#n

DE#n

スロットNo.

ドライブが搭載されているエンクロージャのスロット番号が表示されます。

ドライブタイプ

詳細は、ドライブ種別を参照してください。

容量

ドライブの容量が表示されます。

回転数

ドライブの回転数が表示されます。

SSD、NVMe SSD、SSD SED、またはNVMe SSD SEDの場合、「-」（ハイフン）が表示されます。

10000 rpm

7200 rpm

RAIDグループ登録

以下のRAIDグループは、専用ホットスペアの登録先RAIDグループ一覧に表示されません。

  • 選択したドライブが専用ホットスペアとして使用できないRAIDグループ（ドライブの容量制限）

  • RECディスクバッファーとして登録されているRAIDグループ

  • Extreme Cache Pool として登録されているRAIDグループ

  • 選択したドライブとタイプが一致しないドライブで構成されたRAIDグループ（ただし、「Online」と「Nearline」が混在したRAIDグループでは OnlineまたはNearlineのディスクを専用ホットスペアとして選択可能）

  • LDE実行中に作成される作業用RAIDグループ（Usage が「Temporary」のRAIDグループ）

項目 説明

ラジオボタン

専用ホットスペアを登録するRAIDグループを選択します。

名前

RAIDグループ名が表示されます。

ステータス

RAIDグループのステータスが表示されます。

詳細は、RAIDグループのステータスを参照してください。

RAIDレベル

RAIDレベルが表示されます。

詳細は、RAIDレベルを参照してください。

容量

RAIDグループの総容量が表示されます。

ドライブタイプ

RAIDグループに登録されているドライブの種別が表示されます。

詳細は、ドライブ種別を参照してください。

最小ドライブ容量

RAIDグループに登録されているドライブの中で、最も容量の小さいドライブの容量が表示されます。

操作手順

  1. 専用ホットスペアとして使用するドライブを選択し（複数選択可）、[ アクション ] から「専用ホットスペア登録」をクリックします。

    Note

    • 専用ホットスペアを登録するRAIDグループと同じ種類のドライブを選択してください。複数種類のドライブを選択した場合、「専用ホットスペア登録」をクリックできません。

      対象RAID グループを構成するドライブがSSDの場合、タイプは、[ RAIDグループ詳細 ] 画面で確認できます。詳細は、「RAIDグループ（基本情報）」を参照してください。

  2. 選択したドライブを 専用ホットスペア として使用するRAIDグループを選択し、[ 登録 ] ボタンをクリックします。

    → 確認画面が表示されます。

  3. [ OK ] ボタンをクリックします。

    → 専用ホットスペアの登録が開始されます。

  4. [ 完了 ] ボタンをクリックして、[ Drives ] 画面に戻ります。