LUNグループ追加
概要
LUNグループ を新規に作成し、ホストから参照できるホストLUN (Logical Unit Number) に装置内のボリューム番号を割り当てます。
装置に作成できる最大LUNグループ数は、以下のとおりです。
ETERNUS DX600 S6:2048
ETERNUS DX8100 S6:1024
ETERNUS DX900 S6またはETERNUS DX8900 S6:6144
ボリュームタイプが「Standard」、「WSV」、「TPV」、「FTV」、または「SDV」のボリュームだけがLUNグループに登録できます。
1つもボリュームを登録しないLUNグループは作成できません。ただし、Veeam Storage Integrationで使用するLUNグループは、ボリュームを登録していなくてもLUNグループを作成できます。
設定可能なLUNの最大値は4096個です。ただし、ホストレスポンスを割り当てたホストグループまたはホストをホストアフィニティ設定した場合、ホストレスポンスの設定内容により、ホストから参照できるLUNの数が異なります。詳細は、「ホストレスポンスと参照可能なLUN数」を参照してください。
LUNグループはLUN#512ごとに1つのLUNグループ番号を使用します。例えば、LUN#0とLUN#1024にマッピングすると、LUN#1~LUN#1023に1つもマッピングがなかったとしても、LUN#0~LUN#511で1つ、LUN#512~LUN#1023で1つ、LUN#1024~LUN#1535で1つの合計3つのLUNグループを内部リソースとして作成します。LUN#512以降にボリュームをマッピングしたLUNグループが存在する場合、最大数のLUNグループを作成できません。
- 以下のボリュームはLUNグループに登録できません。これらのボリュームは選択対象として表示されません。
ボリュームタイプが「SDPV」のボリューム
ミラーリング予約属性(*1)を付加されたボリューム
ODXバッファーボリューム
Storage Cluster機能で使用されているボリューム
Virtual Volume機能で使用されているボリューム(「$VVOL_META」を含む)
-
ただし、LUNグループをVeeam Storage Integration機能で使用する場合は選択対象として表示され、登録できます。
[ 作成 ]ボタンをクリックするまでに、指定ボリュームが以下の状態に変更された場合は、LUNグループを登録できません。
RAIDマイグレーション機能で指定されたボリューム
ミラーリング予約属性(*1)を付加されたボリューム
ODXバッファーボリューム
容量最適化が動作しているボリューム
*1 : Dynamic LUN Mirroring 機能により、RECのコピー先として作成中のボリュームに設定される属性です。この属性を持つボリュームは、作成に失敗して装置に残ってしまった可能性があります。ミラーリング予約属性を付加されたボリュームは、[ ボリューム ] 画面の「コピー動作保護」で確認できます。詳細は「ボリューム(基本情報)」を参照してください。
設定内容
LUNグループ設定
LUNグループを作成します。
項目 | 説明 | 設定値 |
---|---|---|
名前 |
LUNグループ名を入力します。 すでに存在するLUNグループ名は付けられません。 |
1 ~ 16文字の半角英数字記号 (ただし、","、 "?" を除く) 半角スペース |
LUN数 |
ボリュームを割り当てたホストLUNの数(0 ~ 4096)が表示されます。 |
|
LUN重複 |
LUNグループ内に以下のいずれか、または両方に当てはまるボリュームがある場合、「あり」が表示されます。そのほかの場合、空白になります。
|
|
Veeam Storage Integration |
LUNグループをVeeam Storage Integrationで使用する場合、「使用する」のチェックボックスをオンにします。 LUNグループをVeeam Storage Integrationで使用しない場合、「使用する」のチェックボックスをオフにします。 本項目は、Veeam Storage Integrationライセンスが登録されている場合だけ表示されます。 |
チェックボックス オン オフ(初期値) |
LUNグループ定義
該当LUNグループにおいて、LUNとボリュームの割り当て情報が表示されます。[ 追加 ] ボタンをクリックすると、[ LUN追加 ] 画面 が表示されます。
項目 | 説明 |
---|---|
ボリューム選択チェックボックス |
LUNグループから削除するホストLUNとボリュームの割り当て情報のチェックボックスをオンにします。 |
ホストLUN |
ホストLUN(0 ~ 4095)が表示されます。 |
ボリューム No. |
ホストLUNに割り当てたボリュームの番号が表示されます。 |
名前 |
ホストLUNに割り当てたボリュームの名前が表示されます。 |
タイプ |
ホストLUNに割り当てたボリュームのタイプが表示されます。 Standard WSV TPV FTV SDV |
容量 |
ホストLUNに割り当てたボリュームの容量が表示されます。 タイプが「SDV」の場合、ホストからアクセス可能な論理容量が表示されます。 |
LUNグループ |
ボリュームがほかのLUNグループに含まれている場合は、そのLUNグループ名が表示されます。Web GUI 以外のアプリケーションでホストグループやポートグループを定義せずに、直接ホスト、ポート、LUNを関連付けた場合は、そのポートの位置情報が表示されます。ボリュームが1つのLUNグループだけに含まれている場合、本項目は空白になります。 ETERNUS DX900 S6またはETERNUS DX8900 S6の場合 LUNグループ名 CE#n CM#n CA#n Port#n 空白 ETERNUS DX600 S6またはETERNUS DX8100 S6の場合 LUNグループ名 CM#n CA#n Port#n 空白 |
UID |
ホストLUNに割り当てたボリュームの UID が表示されます。 UIDは、オープンシステム系サーバからボリュームを特定するための識別子(デバイス名)です。 32桁の半角数字英大文字(16進数) |
機能ボタン
ボタン | 説明 |
---|---|
[ 追加 ] |
LUNグループにホストLUNとボリュームの割り当て情報を追加します。 割り当て情報が最大数を超える場合、[ 追加 ] ボタンはクリックできません。 |
[ 削除 ] |
LUNグループから指定したホストLUNとボリュームの割り当て情報を削除します。 ホストLUNとボリュームの割り当て情報が1つもない場合、[ 削除 ] ボタンはクリックできません。 |
[ LUN追加 ] 画面
ホストLUNにボリュームを割り当てます。
LUN設定
「LUN開始番号」で指定したホストLUNに割り当てるボリューム開始番号をラジオボタンで選択します。[ OK ] ボタンをクリックすると、開始LUNからLUN数分のLUNに選択したボリューム番号から順次ボリュームが割り当てられます。
項目 | 説明 | 設定値 |
---|---|---|
LUN開始番号 |
ボリュームの割り当てを開始するホストLUNを指定します。 Caution
|
0 ~ 4095 (10進数) 空いているホストLUNの中で最も小さな番号(初期値) |
LUN数 |
ボリュームを割り当てるホストLUN数を指定します。 |
1(初期値)~ 4096 (10進数) |
ボリューム選択
項目 | 説明 |
---|---|
ボリューム選択ラジオボタン |
割り当てを開始するボリューム番号のラジオボタンを選択します。 Note
|
No. |
ボリューム番号が表示されます。 |
名前 |
ボリューム名が表示されます。 |
タイプ |
ボリュームタイプが表示されます。 Standard WSV TPV FTV SDV |
容量 |
ボリューム容量が表示されます。 タイプが「SDV」の場合、ホストからアクセス可能な論理容量が表示されます。 |
LUNグループ |
ボリュームがほかのLUNグループに含まれている場合は、そのLUNグループ名が表示されます。Web GUI以外のアプリケーションでホストグループやポートグループを定義せずに、直接ホスト、ポート、LUNを関連付けた場合は、そのポートの位置情報が表示されます。ボリュームが1つのLUNグループだけに含まれている場合、本項目は空白になります。 ETERNUS DX900 S6またはETERNUS DX8900 S6の場合 LUNグループ名 CE#n CM#n CA#n Port#n 空白 ETERNUS DX600 S6またはETERNUS DX8100 S6の場合 LUNグループ名 CM#n CA#n Port#n 空白 |
UID |
ボリュームの UID が表示されます。 データコンテナボリュームの場合は、「-」(ハイフン)が表示されます。 32桁の半角数字英大文字(16進数) |
操作手順
LUNグループを登録します。
[ アクション ] から「LUNグループ追加」をクリックします。
LUNグループ名を入力します。
[ 追加 ] ボタンをクリックします。
→ [ LUN追加 ] 画面が表示されます。
NoteLUNグループからLUNとボリュームの割り当て情報を削除する場合は、削除する割り当て情報のチェックボックスをオンにしてから、[ 削除 ] ボタンをクリックしてください。
割り当てを開始するLUNとLUN数を指定し、該当LUNから割り当てを開始するボリューム番号を選択してから、[ OK ] ボタンをクリックします。
→ [ LUNグループ追加 ] 画面に戻ります。
Caution- 以下の場合、エラー画面が表示されます。
「LUN開始番号」で指定したLUNにボリュームがすでに割り当てられていた
「LUN数」で指定したLUN数分のボリュームの割り当てができない
- 以下の場合、エラー画面が表示されます。
LUNとボリュームの割り当て情報を複数設定する場合は、手順3および手順4 を繰り返します。
LUNグループに登録するLUNとボリュームの割り当て情報を確認し、[ 作成 ] ボタンをクリックします。
→ 確認画面が表示されます。
Caution- 以下の場合、エラー画面が表示されます。
「名前」が入力条件を満たしていない
「名前」が既存のLUNグループ名と重複している
LUNグループの総数が装置の最大数に達している
指定ボリュームがSnapOPC+ セッションのデータマージ処理を実行中
- 以下の場合、エラー画面が表示されます。
[ OK ] ボタンをクリックします。
→ LUNグループの追加が開始されます。
[ 完了 ] ボタンをクリックして、[ LUNグループ ] 画面に戻ります。