データコンテナボリューム診断

概要

重複排除/圧縮機能の制御情報が格納されているデータコンテナボリュームPINデータまたは不良セクター が発生した場合、複数のDeduplication/Compressionボリュームが破損しているおそれがあります。

本機能では、データコンテナボリュームで発生したPINデータまたは不良セクターから破損しているDeduplication/Compressionボリュームを抽出します。

Caution
  • 本機能は、装置の重複排除/圧縮機能が有効の場合だけ表示されます。詳細は、「Deduplication/Compressionモード設定」を参照してください。

  • 本機能は、装置内で同時に1ボリュームしか動作できません。

  • 本機能を実行する場合は、事前に診断対象ボリュームが所属するTPP内のすべてのDeduplication/Compressionボリュームに対し、以下の操作が必要です。
    • 該当ボリュームへのI/Oを停止してください。

    • 該当ボリュームのアドバンスト・コピーセッションを停止またはSuspend状態にしてください。

  • 診断対象ボリュームのステータスが「Readying」、「Not Ready」、「Broken」、または「Data Lost」の場合、本機能は実行できません。

  • PINデータと不良セクターは、同時に診断できません。診断の流れについては、データコンテナボリューム診断の流れを参照してください。
    • [ PIN データ ] 画面または[ PIN データ ] タブから本機能を起動した場合、PIN データの診断が実行されます。詳細は、「PINデータ」を参照してください。

    • [ 不良セクター ] 画面から本機能を起動した場合、不良セクターの診断が実行されます。詳細は、「不良セクター」を参照してください。

Note
  • PINデータまたは不良セクターが発生した場合Deduplication/Compressionボリューム は以下の操作で復旧させてください。
    1. 本機能を実行し、破損している Deduplication/Compressionボリュームを抽出します。

    2. 手順1 で抽出した破損している Deduplication/Compressionボリュームをすべてフォーマットします。

    3. バックアップしたデータが存在する場合は、バックアップデータを Deduplication/Compressionボリュームにリストアします。

  • 診断後、[ 再実施 ] ボタンをクリックすると、[ Deduplication/Compressionデータ起動 ] 画面に戻ります。診断を再度開始した場合、該当ボリュームに問題がなければ、その旨メッセージが表示されます。[ 完了 ] ボタンをクリックして、本機能を起動した画面に戻ってください。

データコンテナボリューム診断の流れ

データコンテナボリュームに PINデータまたは不良セクターが発生した場合の診断の流れは、以下のとおりです。診断は、要因(PINデータまたは不良セクター)ごとおよびボリュームごとに行います。

  • PINデータの診断
    1. [ PINデータ ] 画面でデータコンテナボリュームにPIN データが存在するかどうかを確認します。

    2. PIN データが存在する場合、以下を実行します。

      1. PIN データが存在するデータコンテナボリュームを1つだけ選択し、本機能を使用して診断を開始します。

      2. 診断を開始後、[ 完了 ] ボタンをクリックして本機能を終了させます。

      3. 本機能を再度使用し、手順a で選択したボリュームの診断状況を確認します。

      4. 診断が完了したら、[ PINデータ ] 画面に戻ります。

  • 不良セクターの診断
    1. [ 不良セクター ] 画面でデータコンテナボリュームに不良セクターが存在するかどうかを確認します。

    2. 不良セクターが存在する場合、以下を実行します。

      1. 不良セクターが存在するデータコンテナボリュームを1つだけ選択し、本機能を使用して診断を開始します。

      2. 診断を開始後、[ 完了 ] ボタンをクリックして本機能を終了させます。

      3. 本機能を再度使用し、手順a で選択したボリュームの診断状況を確認します。

      4. 診断が完了したら、[ 不良セクター ] 画面に戻ります。

表示内容

[ データコンテナボリューム診断起動 ] 画面

対象のボリューム

項目 説明

No.

対象ボリュームの番号が表示されます。

名前

対象ボリュームの名前が表示されます。

$DATA_CNTNRx

x:TPP番号

タイプ

対象ボリュームのタイプが表示されます。

TPV

[ データコンテナボリューム診断進捗 ] 画面または[ データコンテナボリューム診断完了 ] 画面

対象のボリューム

項目 説明

No.

対象ボリュームの番号が表示されます。

起動待ち状態またはエラー検出時、「-」(ハイフン)が表示されます。

名前

対象ボリュームの名前が表示されます。

起動待ち状態またはエラー検出時、「-」(ハイフン)が表示されます。

$DATA_CNTNRx

x:TPP番号

タイプ

対象ボリュームのタイプが表示されます。

起動待ち状態またはエラー検出時、「-」(ハイフン)が表示されます。

TPV

処理

対象ボリュームの診断ステータスが表示されます。[ 更新 ] ボタンをクリックすると、診断ステータスが最新になります。

起動待ち状態またはエラー検出時、「-」(ハイフン)が表示されます。

実行中

完了

異常終了

進捗率

対象ボリュームの診断進捗率(0 ~ 100 %)が表示されます。[ 更新 ] ボタンをクリックすると、進捗率が最新になります。

起動待ち状態またはエラー検出時、「-」(ハイフン)が表示されます。

終了時間

対象ボリュームの診断終了時間(YYYY-MM-DD hh:mm:ss)が表示されます。[ 更新 ] ボタンをクリックすると、終了時間が最新になります。

起動待ち状態、診断実行中、またはエラー検出時、「-」(ハイフン)が表示されます。

破損 Deduplication/Compressionボリューム一覧

項目 説明

No.

破損した Deduplication/Compressionボリュームの番号が表示されます。

名前

破損した Deduplication/Compressionボリュームの名前が表示されます。

操作手順

診断を開始する場合

  1. 診断するデータコンテナボリュームを選択し、[ アクション ] から「データコンテナボリューム診断」をクリックします。

    [ データコンテナボリューム診断起動 ] 画面 が表示されます。

  2. [ 開始 ] ボタンをクリックします。

    → 確認画面が表示されます。

    Caution
    • 以下の場合、エラーが表示されます。
      • 対象ボリュームに不良セクターが離散して複数発生している

      • 対象ボリュームに復旧可能数を超えるPINデータが発生している

  3. [ OK ] ボタンをクリックします。

    → データコンテナボリューム診断が開始されます。

  4. [ 完了 ] ボタンをクリックして、手順1 で本機能を起動した画面に戻ります。

    Note
    • 診断対象ボリュームを再度選択し、[ アクション ] から「データコンテナボリューム診断」をクリックすると、診断の進捗状況を確認できます。

診断の進捗状況および結果を確認する場合

  1. 診断中のデータコンテナボリュームを選択し、[ アクション ] から「データコンテナボリューム診断」をクリックします。

    データコンテナボリューム診断の進捗状況によって表示される画面が異なります。

    Caution
    • 診断中ではないデータコンテナボリュームを選択し、[ アクション ] から「データコンテナボリューム診断」をクリックした場合、以下の画面が表示されます。
      • データコンテナボリューム診断を実行中の場合、[ データコンテナボリューム診断実行中 ] 画面が表示されます。[ OK ] ボタンをクリックして、手順1 で本機能を起動した画面に戻ってください。診断は、1ボリュームずつ行います。

      • データコンテナボリューム診断がすでに完了している場合、[ データコンテナボリューム診断起動 ] 画面 が表示されます。[ 開始 ] ボタンをクリックすると、指定したボリュームのデータコンテナボリューム診断が開始されます。

  2. [ 更新 ] ボタンをクリックし、進捗状況を最新にします。

    データコンテナボリューム診断の進捗状況によって表示される画面が異なります。

    Caution
    • 以下の場合、エラーが表示されます。
      • 対象ボリュームに不良セクターが離散して複数発生している

      • 対象ボリュームに復旧可能数を超えるPINデータが発生している

    Note
    • 診断中に、[ OK ] ボタンをクリックすると、手順1 で本機能を起動した画面に戻ります。

  3. [ 完了 ] ボタンをクリックして、手順1 で本機能を起動した画面に戻ります。

    Note