ALUA設定

概要

ボリュームにALUA (Asymmetric Logical Unit Access) を設定します。

ALUAの設定対象となるボリュームのタイプは、マッピング対象の「Standard」、「WSV」、「SDV」、「TPV」、および「FTV」です。

本機能は、パスの制御をボリューム単位に変更したい場合だけ使用します。通常は、ホストアフィニティ設定したLUNグループ内のすべてのボリュームに対して、ホストグループまたはホストに割り当てたホストレスポンスの「Asymmetric / Symmetric Logical Unit Access」に従い、パスが制御されます。

Caution
  • ALUAを変更後にサーバの再起動が必要です。

  • 設定したALUAは以下の条件をすべて満たす場合に有効になります。
    • 対象ボリュームを LUNグループ に設定している。

    • 該当LUNグループでホストアフィニティ を設定している。

    • 該当ホストアフィニティ設定でホストグループまたはホストに割り当てたホストレスポンスのTPGSモードに「有効にする (既定値)」を選択している。

  • ボリュームに設定したALUAが「Host Response設定に従う」以外の場合、ホストアフィニティ設定したホストグループまたはホストに割り当てたホストレスポンスの「Asymmetric / Symmetric Logical Unit Access」より ALUA が優先されます。

  • Virtual Volume機能で使用されているボリュームは、ALUA を設定できません。

Note
  • ボリュームごとのALUAの設定状態は、「性能情報(ホストI/O)」を参照してください。

  • 本機能でALUAを変更していない場合、マッピング可能なすべてのボリュームに「Host Response設定に従う」が設定されています。

設定内容

ALUA設定

項目 説明 設定値

新しいALUA

ボリュームに設定するALUA(ホストからボリュームへのアクセス形態)を選択します。

  • Host Response設定に従う

    ホストグループまたはホストに設定されたホストレスポンスの「Asymmetric / Symmetric Logical Unit Access」の設定に従います。

  • ACTIVE / ACTIVE

    ボリュームへのすべてのパスを推奨パスとするため、どのパスが使用されるかはマルチパスドライバに依存します。

  • ACTIVE-ACTIVE / PREFERRED_PATH

    ボリュームごとに推奨パスと非推奨パスがあります。ボリュームが属するRAIDグループの担当CMに搭載されたCAポートを推奨パス、そのほかを非推奨パスとすることで、CM間のデータ移動(クロスアクセス)を低減できます。

Host Response設定に従う

ACTIVE / ACTIVE

ACTIVE-ACTIVE / PREFERRED_PATH

表示内容

対象ボリュームの現在のALUAが表示されます。

項目 説明

No.

ボリューム番号が表示されます。

名前

ボリューム名が表示されます。

ステータス

ボリュームのステータスが表示されます。

詳細は、ボリュームのステータスを参照してください。

タイプ

ボリュームの種別が表示されます。

Standard

WSV

TPV

FTV

SDV

用途

ボリュームの用途が表示されます。

詳細は、ボリューム(基本情報)の「用途」を参照してください。

容量

ボリュームの容量が表示されます。

ボリュームの容量により、容量の単位は「MB」、「GB」、「TB」のいずれかで表示されます。

現在のALUA

現在のALUAが表示されます。

Host Response設定に従う

ACTIVE / ACTIVE

ACTIVE-ACTIVE / PREFERRED_PATH

操作手順

  1. ALUAを設定するボリュームを選択し(複数選択可)、[ アクション ] から「ALUA設定」をクリックします。

    Caution
    • 以下のマッピングできないボリュームを1つでも選択した場合、「ALUA設定」はクリックできません。
      • タイプが「SDPV」または「Temporary」

      • ODXバッファーボリューム

      • 用途が「System」または「Migration」

  2. 新しいALUAを選択し、[ 設定 ] ボタンをクリックします。

    → 確認画面が表示されます。

  3. [ OK ] ボタンをクリックします。

    → ALUA設定が開始されます。

  4. [ 完了 ] ボタンをクリックして、[ 性能情報(ホストI/O)] 画面に戻ります。