担当CM
RAIDグループには、アクセス制御などを担当するコントローラーがそれぞれ割り当てられ、ETERNUS DX内で負荷管理を行っています。RAIDグループの制御を担当するコントローラーを担当CMと呼びます。
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RAIDグループの担当CMとRAIDグループを構成するドライブは、異なるコントローラーエンクロージャ配下に構成されていても問題ありません。
特定のコントローラーに負荷がかたよる場合は、負荷を均衡化するために担当CMを変更してください。詳細は、『Web GUI ユーザーズガイド』の「担当CM変更」を参照してください。
何らかの要因によってコントローラーが切り離された場合、担当CMはもう一方のコントローラーに引き継がれます。また、コントローラーが再度組み込まれ正常な状態に戻ると、担当CMは元のコントローラーに戻されます。
担当CMの自動割り当て
RAIDグループを作成するときに自動割り当てを選択した場合の担当CMの選択論理について説明します。なお、担当CMは手動で変更することもできます。
担当CMはRAIDグループ番号をコントローラー数で割った値を基に決定されます。実装されていないCMまたは故障しているCMが存在する場合、正常なCMで負荷が平準化されるように担当CMが割り当てられます。
CMがすべて実装されており、かつ正常な場合の担当CMを以下の表に示します。
RAIDグループ番号をコントローラー数で割った値 |
担当CM(自動割り当て) |
---|---|
偶数 |
CE#0 CM#0 |
奇数 |
CE#0 CM#1 |
RAIDグループ番号をコントローラー数で割った余り |
CM数(CE数) |
|
---|---|---|
2(1CE) |
4(2CE) |
|
0 |
CE#0 CM#0 |
CE#0 CM#0 |
1 |
CE#0 CM#1 |
CE#1 CM#1 |
2 |
— |
CE#1 CM#0 |
3 |
— |
CE#0 CM#1 |
RAIDグループ番号をコントローラー数で割った余りの値 |
担当CM(自動割り当て) |
コントローラーエンクロージャ番号(n) |
---|---|---|
余りの値が偶数 |
コントローラーエンクロージャ#nのCM#0 |
n = 余りの値 ¸ 2 |
余りの値が奇数 |
コントローラーエンクロージャ#nのCM#1 |
n = コントローラーエンクロージャ台数 —(余りの値 + 1)¸ 2 |
担当CMの自動割り当ての例を以下に示します。
例1
コントローラーエンクロージャが1台(コントローラー2個)の構成で、RAIDグループ番号"30"のRAIDグループを作成した場合
RAIDグループ番号をコントローラー数で割った余りの値
30 ¸ 2 = 15 余り0
コントローラーエンクロージャ番号
0
担当CMは、コントローラーエンクロージャ#0のCM#0になります。
例2
コントローラーエンクロージャが12台(コントローラー24個)の構成で、RAIDグループ番号"31"のRAIDグループを作成した場合
RAIDグループ番号をコントローラー数で割った余りの値
31¸24 = 1 余り7
コントローラーエンクロージャ番号
12 - (7+1) ¸ 2 = 8
担当CMは、コントローラーエンクロージャ#8のCM#1になります。
担当CMの自動割り当ての詳細は、『Web GUI ユーザーズガイド』を参照してください。