シン・プロビジョニングプール容量拡張

概要

シン・プロビジョニングプール (TPP)の容量を拡張します。

モデルごとの最大プール数、最大プール容量、および決定されるチャンクサイズについては、「モデルごとの最大プール数、最大プール容量、および決定されるチャンクサイズ」を参照してください。

注意
  • TPP容量は、RAIDグループ単位に拡張します。TPPに追加するRAIDグループの仕様(RAIDレベル、ドライブタイプ、メンバードライブ数)は既存のRAIDグループと同じにしてください。

  • 新規にTPPを作成するとき、装置の「最大プール容量」に応じたチャンクサイズが決定されます。装置に異なるチャンクサイズのTPPが混在している場合、最大プール容量までTPPが拡張できない場合があります。詳細は、「シン・プロビジョニング設定」を参照してください。

  • エラーメッセージ「実行可能なフォーマットサイズを超えるため処理が実行できません。」が表示された場合、TPPを拡張できません。「拡張後の総容量」を減らしてから、本機能を再実行してください。

  • 以下の場合、TPP容量を拡張できません。
    • 装置に最大容量のプールが登録されている

    • TPPを作成するためのリソース(RAIDグループ数、ボリューム数など)が不足している

      (装置に最大数のRAIDグループ、またはボリュームが登録されている場合、TPPは拡張できません。)

備考
  • TPP容量拡張後、TPPの拡張領域は自動的にフォーマットされます。フォーマットの進捗状況(「進捗率」、「推定残り時間」、および「残り容量」)は、「シン・プロビジョニングプール(基本情報)」で確認できます。TPP名をクリックして基本情報を参照してください。

  • TPP内のRAIDグループがSED認証鍵で管理されている場合、TPPに追加したRAIDグループも同じSED認証鍵の鍵グループに設定してください。詳細は、「鍵グループ設定(RAIDグループ)」を参照してください。

  • 現在の最大プール容量を確認する場合は、「設定(シン・プロビジョニング)」を参照してください。

ユーザー権限

デフォルトロールにおける実行可否

デフォルトロール 実行可否
Monitor  
Admin
StorageAdmin
AccountAdmin  
SecurityAdmin  
Maintainer

権限とロールについては、「役割および権限」を参照してください。

表示内容

シン・プロビジョニングプールの設定

項目 説明

名前

TPP名が表示されます。

ドライブタイプ

TPPを構成するドライブの種別が表示されます。

ドライブ種別が混在した場合、以下のように表示されます。

  • 「Online」だけ、または「Online」および「Nearline」が混在している場合、「Online」

  • 「Online SED」だけ、または「Online SED」および「Nearline SED」が混在している場合、「Online SED」

  • 単一のSSDタイプ (SSD-H/SSD-M/SSD-L) だけ、または複数のSSDタイプ (SSD-H/SSD-M/SSD-L) が混在している場合、「SSD」

  • 単一のSSDタイプ (SSD-H SED/SSD-M SED/SSD-L SED) だけ、または複数のSSDタイプ (SSD-H SED/SSD-M SED/SSD-L SED) が混在している場合、「SSD SED」

RAIDレベル

TPPを構成するRAIDグループのRAIDレベルが表示されます。

  • High Performance (RAID1+0):

    RAID1+0 (2D+2M、4D+4M、8D+8M、または12D+12M)の構成です。

  • High Capacity (RAID5):

    RAID5 (3D+1P、4D+1P、6D+1P、7D+1P、8D+1P、または12D+1P)の構成です。

  • High Reliability (RAID6):

    RAID6 (4D+2P、6D+2P、7D+2P、または8D+2P)の構成です。

  • High Reliability (RAID6-FR)

    RAID6-FR ((4D+2P)x2+1HS、(6D+2P)x2+1HS、(8D+2P)x3+1HS、または(4D+2P)x5+1HS)の構成です。 (*1)

  • Mirroring (RAID1):

    RAID1 (1D+1M)の構成です。

  • Striping (RAID0):

    RAID0 (4D)の構成です。

D:Data、M:Mirror、P:Parity を示します。

*1  :  TPPを構成する「RAID6-FR」のRAIDグループを「Fast Recovery RAIDグループ」と呼びます。

各RAIDレベルのメンバードライブ数は、以下のとおりです。

RAIDレベル メンバードライブ数

High Performance (RAID1+0)

4、8、16、24

High Capacity (RAID5)

4、5、7、8、9、13

High Reliability (RAID6)

6、8、9、10

High Reliability (RAID6-FR)

13、17、31

Mirroring (RAID1)

2

Striping (RAID0)

4

Fast Recovery構成

TPPを構成するFast Recovery RAIDグループのドライブ構成が表示されます。

(4D+2P)x2+1HS

(6D+2P)x2+1HS

(8D+2P)x3+1HS

(4D+2P)x5+1HS

D:Data

P:Parity

HS:Hot Spare

本項目は、RAIDレベルが「RAID6-FR」以外の場合、空白になります。

総容量

現在のTPP総容量が表示されます。

なお、最大容量は「モデルごとの最大プール数、最大プール容量、および決定されるチャンクサイズ」を参照してください。

設定内容

TPPの容量をRAIDグループ単位で拡張します。TPP容量を拡張する方法は2種類あります。ドライブを自動で選択する方法と手動で選択する方法です。

項目 説明 設定値

拡張モード

TPPの拡張モードを選択します。

  • 自動

    拡張するドライブが自動で選択されます。

  • 手動

    拡張するドライブを手動で選択します。

自動

手動

自動設定

項目 説明

拡張後の総容量

拡張後のTPP総容量を入力し、単位 (PB/TB/GB/MB) を選択します。

既存のRAIDグループの仕様に合わせてドライブが自動選択され、TPPは入力した数値以上の容量に拡張されます。なお、TPPの最大容量は「モデルごとの最大プール数、最大プール容量、および決定されるチャンクサイズ」を参照してください。

注意
  • 以下の条件をすべて満たすドライブを装置に搭載している場合、使用するドライブを手動で選択してください。

    • ドライブタイプが同じである

    • ドライブ容量が同じである

    • ドライブのセクターフォーマット(AF対応/AF非対応)が異なる

  • TPPを構成するドライブタイプがSSDの場合、既存と同じタイプ (SSD-H/SSD-M/SSD-L)のSSDが選択されます。ただし、該当タイプのSSDでRAIDグループを作成できない場合、同じ容量で装置内に最も多く実装されているタイプのSSDが選択されます。TPP内に異なるSSDタイプのRAIDグループが混在しますが、SSDタイプに優先順位はありません。どのタイプのSSDでもRAIDグループを作成できない場合、TPPは拡張できません。

    TPPを構成するドライブタイプがSSD SEDの場合、既存と同じタイプ (SSD-H SED/SSD-M SED/SSD-L SED/SSD SED)のSSD SEDが選択されます。ドライブタイプに「SSD SED」を選択した場合、SSDと同様に動作します。

  • RAIDレベルが「RAID1+0」または「RAID5」の場合、6 TB以上のドライブ(SSDおよびSSD SEDは除く)は選択されません。

「拡張後の総容量」の入力欄の右横に、拡張可能な最大プール容量が表示されます。「拡張後の総容量」には、現在のTPP容量も含まれます。本項目に既存のTPP 容量以下の数値は入力できません。既存のTPP容量は、「総容量」に表示されています。

備考
  • ETERNUS DX900 S5またはETERNUS DX8900 S4の場合、1つのプールの最大容量は、「48 PB」です。拡張可能な最大プール容量が「48 PB」を超える場合、「48 PB」が表示されます(チャンクサイズが336MBの場合)。

手動設定

TPP容量を手動で拡張します。

RAIDグループの仕様の確認

事前に、TPPに登録されているRAIDグループの仕様(メンバードライブ数とドライブタイプ)を確認してください。確認方法は以下のとおりです。

  1. 「シン・プロビジョニングプール(基本情報)」で、TPP一覧から拡張するTPPの[ No.] リンクまたは[ 名前 ] リンクをクリックします。

  2. 該当TPPの基本情報が表示されます。[ RAIDグループ ] タブをクリックして、表示を切り替えます。

  3. 該当TPPを構成するRAIDグループ一覧が表示されます。RAIDグループの[ No.] リンクまたは[ 名前 ] リンクをクリックします。TPP内のRAIDグループは同じ仕様のため、どのRAIDグループでも指定できます。

  4. RAIDグループの詳細画面で[ ドライブ ] タブをクリックします。RAIDグループを構成するドライブタイプとメンバードライブ数を確認します。

備考
  • 新規に追加するRAIDグループの Stripe Depth は、既存と同じ値が設定されます。

項目 説明

拡張後の総容量

初期値は、「-」(ハイフン)が表示されます。

TPPにRAIDグループ追加後は、拡張後のTPP総容量(現在のTPPの「総容量」 + 追加するRAIDグループの「総容量」の総和)が表示されます。

なお、最大容量は「モデルごとの最大プール数、最大プール容量、および決定されるチャンクサイズ」を参照してください。

「拡張後の総容量」の右横に、拡張可能な最大プール容量が表示されます。「拡張後の総容量」には、現在のTPP容量も含まれます。

備考
  • ETERNUS DX900 S5またはETERNUS DX8900 S4の場合、1つのプールの最大容量は、「48 PB」です。拡張可能な最大プール容量が「48 PB」を超える場合、「48 PB」が表示されます(チャンクサイズが336MBの場合)。

RAIDグループ一覧

TPPに新たに追加するRAIDグループの一覧が表示されます。初期状態はなにも表示されません。

[ 追加 ] ボタンをクリックすると、RAIDグループを追加する画面が表示されます。

項目 説明

RAIDレベル

RAIDレベルが表示されます。

[ RAIDレベル ] リンクをクリックすると、該当RAIDグループを編集する画面が表示されます。

High Performance (RAID1+0)

High Capacity (RAID5)

High Reliability (RAID6)

High Reliability (RAID6-FR)

Mirroring (RAID1)

Striping (RAID0)

ドライブタイプ

RAIDグループを構成するドライブの種別が表示されます。

ドライブ種別が混在した場合、以下のように表示されます。

  • 「Online」だけ、または「Online」および「Nearline」が混在している場合、「Online」

  • 「Online SED」だけ、または「Online SED」および「Nearline SED」が混在している場合、「Online SED」

  • 単一のSSDタイプ (SSD-H/SSD-M/SSD-L) だけ、または複数のSSDタイプ (SSD-H/SSD-M/SSD-L) が混在している場合、「SSD」

  • 単一のSSDタイプ (SSD-H SED/SSD-M SED/SSD-L SED) だけ、または複数のSSDタイプ (SSD-H SED/SSD-M SED/SSD-L SED) が混在している場合、「SSD SED」

総容量

RAIDグループの総容量が表示されます。

[ RAIDグループの追加 ] 画面

RAIDグループを追加する場合は以下の設定が必要です。

RAIDグループ

項目 説明 設定値

RAIDレベル

拡張するTPPを構成するRAIDグループのRAIDレベルが表示されます。

High Performance (RAID1+0)

High Capacity (RAID5)

High Reliability (RAID6)

High Reliability (RAID6-FR)

Mirroring (RAID1)

Striping (RAID0)

 

Fast Recovery構成

拡張するTPPを構成するFast Recovery RAIDグループのドライブ構成が表示されます。

(4D+2P)x2+1HS

(6D+2P)x2+1HS

(8D+2P)x3+1HS

(4D+2P)x5+1HS

D:Data

P:Parity

HS:Hot Spare

本項目は、RAIDレベルが「RAID6-FR」以外の場合、空白になります。

 

担当CM

RAIDグループの担当CMを選択します。

選択肢には「自動」と実装されている正常なCM番号(「CE#x CM#y」または「CM#y」)が表示されます。

通常は、「自動」を選択します。「自動」を選択した場合、割り当てられる担当CMはRAIDグループ番号で決まります。詳細は「担当CMの自動設定」を参照してください。

ETERNUS DX900 S5またはETERNUS DX8900 S4の場合

自動

CE#x CM#y

そのほかのモデルの場合

自動

CM#y

x:CE番号

y:CM番号

RAIDグループの総容量

既存のRAIDレベルと選択したドライブから作成されるRAIDグループの総容量が表示されます。

 

ドライブ選択

ドライブは、一覧表または搭載イメージから選択できます。一覧表と搭載イメージとを切り替えるには、タブをクリックします。

ドライブの選択条件
  • TPP内のRAIDグループの条件は、以下のとおりです。
    • 同じRAIDレベル (RAID1+0/RAID5/RAID6/RAID6-FR/RAID1/RAID0) であること

    • 同じメンバードライブ数であること

    • 同じドライブタイプ (Online/Nearline/SSD/Online SED/Nearline SED/SSD SED) であること

      (ドライブタイプに「Online」を選択した場合、「Online」と「Nearline」を混在できますが、「Online」だけにすることを推奨します。ドライブタイプに「Online SED」を選択した場合、「Online SED」と「Nearline SED」を混在できますが、「Online SED」だけにすることを推奨します。混在した場合、使用できる容量が少なくなったり、アクセス性能が低下したりします。)

    • RAIDレベルが「RAID1+0」または「RAID5」の場合、6 TB未満のドライブ(SSDおよびSSD SEDは除く)であること

  • RAIDグループの推奨ドライブ構成は、以下のとおりです。
    • 同じ容量、同じ回転数のドライブを選択してください。選択したドライブの容量が異なる場合、RAIDグループ内のすべてのドライブが、RAIDグループ内で最小のドライブと同じ容量のドライブとして扱われます。その場合、容量の大きいドライブの残りの領域は使用できません。また、選択したドライブの回転数が異なる場合、回転数の遅いドライブの影響により、RAIDグループへのアクセス性能が低下します。

    • 同じSSDタイプ (SSD-H/SSD-M/SSD-L/SSD-H SED/SSD-M SED/SSD-L SED) を選択してください。SSDタイプが異なる場合、RAIDグループ内のすべてのSSDの性能が、最も低いインターフェース速度のSSD相当になります。

    • 同じセクターフォーマット(AF対応/AF非対応)のドライブを選択してください。

    • ホスト接続環境が AF (Advanced Format) に対応していない場合、AF未対応のドライブ (*1) を選択してください。AF対応のドライブ (*2) を選択するとデータのフォーマット変換のため、ドライブアクセス性能が低下します。接続するホストが AF (Advanced Format) に対応している場合、AF対応のドライブとAF未対応のドライブのどちらも選択できます。

      *1  :  タイプに「AF」が表示されないドライブ(2.5" Online、2.5" Nearline など)です。
      *2  :  タイプに「AF」が表示されるドライブ(2.5" Online AF、2.5" Nearline AF など)です。
    • RAIDレベルに「RAID1+0」、または「RAID1」を選択した場合、ドライブ(ミラーリングを構成するペアドライブ)を2つ以上の系統に分けて配置してください(ETERNUS DX500 S5/DX600 S5/DX900 S5およびETERNUS AF650 S3の場合)。

    • RAIDレベルに「RAID5」、「RAID6」、または「RAID6-FR」を選択した場合、ドライブ(ストライピングを構成する複数のドライブ)を2つ以上の系統に分けて配置してください(ETERNUS DX500 S5/DX600 S5/DX900 S5およびETERNUS AF650 S3の場合)。

    • RAIDレベルに「RAID1」を選択した場合、SSD以外のドライブの使用を推奨します。

  • ETERNUS DX8900 S4のドライブ配置には条件があります。詳細は、「ETERNUS DX8900 S4のドライブ配置条件」を参照してください。そのほかのモデルには、ドライブ配置に必須条件はありません。

[ Tabular ] タブ

[ Tabular ] タブをクリックして、ドライブを一覧表から選択します。未使用のドライブだけが一覧表に表示されます。

ETERNUS DX8900 S4のドライブ配置には条件があります。詳細は、「ETERNUS DX8900 S4のドライブ配置条件」を参照してください。そのほかのモデルには、ドライブ配置に必須条件はありません。

項目 説明

ドライブ選択チェックボックス

選択するドライブのチェックボックスをオンにします。

ドライブを選択する際は、「ドライブの選択条件」を参照してください。

Enclosure

ドライブが搭載されているエンクロージャが表示されます。

   CE:コントローラーエンクロージャ(2.5インチ用、3.5インチ用)

   DE:ドライブエンクロージャ(2.5インチ用、3.5インチ用、および3.5インチ用高密度DE用)

CE#x

DE#yy

x:CE番号

yy:DE番号

スロットNo.

ドライブが搭載されているエンクロージャのドライブスロット番号が表示されます。

2.5インチ用CE/DE:0 ~ 23

3.5インチ用CE/DE:0 ~ 11

3.5インチ用高密度DE:0 ~ 59

タイプ

ドライブの種別が以下の組み合わせで表示されます。

  • ドライブサイズ
    • 2.5 インチの場合、「2.5"」

    • 3.5 インチの場合、「3.5"」

  • ドライブ属性
    • SAS ディスクの場合、「Online」

    • ニアラインSAS ディスクの場合、「Nearline」

    • SSDの場合、SSD タイプごとに以下のように表示されます。
      • SSD-H(12 Gbit/s)の場合、「SSD-H」(*1)

      • SSD-M(12 Gbit/s)の場合、「SSD-M」(*1)

      • SSD-L(12 Gbit/s)の場合、「SSD-L」(*1)

そのほか、自己暗号化ドライブの場合は「SED」が、Advanced Format 対応ドライブの場合は「AF」が併せて表示されます。

*1  :  インターフェース速度(帯域)または予備領域の容量により表示が異なります。ここでは、特に説明していない場合、「SSD-H」、「SSD-M」、および「SSD-L」を併せて「SSD」としています。また、「SSD-H」、「SSD-M」、および「SSD-L」の自己暗号化ドライブを総称して「SSD SED」と呼ぶことがあります。

容量

ドライブの容量が表示されます。

注意
  • ドライブ容量の表示は製品上の容量と異なる場合があります。例えば、SSD 1.92TBのドライブ容量は「2.00TB」、ニアラインSASディスク 18TBのドライブ容量は「17.9TB」と表示されます。

回転数

ドライブの回転数が表示されます。

SSDまたはSSD SEDの場合、「-」(ハイフン)が表示されます。

15000 rpm

10000 rpm

7200 rpm

[ Graphic ] タブ

[ Graphic ] タブをクリックして、ドライブを搭載イメージから選択します。装置に搭載されているすべてのドライブの搭載イメージが表示されます。未使用のドライブにはチェックボックスが表示されます。

ETERNUS DX8900 S4のドライブ配置には条件があります。詳細は、「ETERNUS DX8900 S4のドライブ配置条件」を参照してください。そのほかのモデルには、ドライブ配置に必須条件はありません。

項目 説明 設定値

DE選択リストボックス

DEグループを選択します。

DEグループ内のCEまたはDEが1台でも装置に搭載されている場合、選択肢がリストボックスに表示されます。

各モデルの選択肢とDEグループの詳細は、「DE選択リストボックス」を参照してください。

DE#0x

DE#1x

DE#2x

DE#3x

DE#4x

DE#5x

DE#6x

DE#7x

DE#8x

DE#9x

DE#Ax

DE#Bx

DE#Cx

DE#Dx

DE#Ex

DE#Fx

DE

選択したDEグループの中で装置に搭載されているCEまたはDEだけが表示されます。

CE#x

DE#yy

x:CE番号

yy:DE番号

 

ドライブ選択チェックボックス

使用するドライブのチェックボックスをオンにします。

選択対象のドライブにはチェックボックスが表示されます。2.5インチ用CEまたは2.5インチ用DEの場合、左から右へスロット番号の昇順にドライブが表示されます。3.5インチ用CE、3.5インチ用DE、または3.5インチ用高密度DEの場合、左下から右上へスロット番号の昇順にドライブが表示されます。

アイコンにマウスポインタを置くと、ドライブの詳細が表示されます。

ドライブを選択する際は、「ドライブの選択条件」を参照してください。

 

ETERNUS DX8900 S4のドライブ配置条件

ETERNUS DX8900 S4のRAIDグループを構成するドライブの配置には以下の条件があります。

必須条件を満たさないRAIDグループは作成できません。

RAIDレベル ドライブ配置条件
RAID1 必須 異なるDEにミラーリングのペアドライブを配置すること。
推奨

できるだけ異なるCE配下のDE (*1) にミラーリングのペアドライブを配置すること。

できるだけ異なるSASカスケード (*2) にミラーリングのペアドライブを配置すること。

RAID1+0 必須 異なるDEにミラーリングのペアドライブを配置すること。
推奨

できるだけ多くのCE配下のDEにストライピングするドライブを配置すること。

できるだけ多くのSASカスケード (*2) にストライピングするドライブを配置すること。

RAID5 必須 異なるDEにメンバードライブを配置すること。
推奨

できるだけ多くのCE配下のDEにメンバードライブを分散して配置すること。

できるだけ多くのSASカスケード (*2) にメンバードライブを分散して配置すること。

RAID6

RAID6-FR

必須 同一DEのメンバードライブは、2台以下の配置にすること。
推奨

できるだけ多くのCE配下のDEにメンバードライブを分散して配置すること。

できるだけ多くのSASカスケード (*2) にメンバードライブを分散して配置すること。

*1  :  「異なるCE 配下のDE」は、DE番号で区別できます(DE番号の1桁目が異なります)。
*2  :  ETERNUS DX8900 S4の「SASカスケード」とは、1つのドライブインターフェースポートに接続されるDEのことです。同一SASカスケード上のDEを以下に示します。

     CE#x/DI Port#0 に接続される、DE#x1、DE#x2、DE#x3 (x:0 ~ B)

     CE#x/DI Port#1 に接続される、DE#x4、DE#x5、DE#x6、DE#x7 (x:0 ~ B)

     CE#x/DI Port#2 に接続される、DE#x8、DE#x9、DE#xA、DE#xB (x:0 ~ B)

     CE#x/DI Port#3 に接続される、DE#xC、DE#xD、DE#xE、DE#xF (x:0 ~ B)

     (例)CE#0/DI Port#0 に接続される、DE#01、DE#02、DE#03 は、同一SASカスケード上のDEです。

機能ボタン

ボタン 説明

[ 追加 ]

TPPにRAIDグループを追加します。

モデルごとの最大プール容量を超える場合、[ 追加 ] ボタンはクリックできません。

[ 削除 ]

TPPからRAIDグループを削除します。

追加したRAIDグループが1つもない場合、[ 削除 ] ボタンは表示されません。

機能リンク

リンク 説明

[ RAIDレベル ]

該当RAIDグループを再編集する画面に遷移します。

この画面では、該当RAIDグループの担当CMを変更したり、ドライブを選択しなおしたりすることができます。

該当RAIDグループで選択されているドライブは、チェックボックスがオンになっています。

操作手順

使用するドライブを自動で選択する場合

  1. 容量拡張するTPPを選択し、[ アクション ] から「容量拡張」をクリックします。

  2. 拡張モードに「自動」を選択し、拡張後の総容量を入力してから、[ 拡張 ] ボタンをクリックします。

    → 確認画面が表示されます。

    注意
    • 以下の場合、エラー画面が表示されます。
      • 「拡張後の総容量」が未入力

      • 「拡張後の総容量」に既存の容量以下の数値を入力した

      • 拡張後のTPP容量と装置に登録済みのプール容量の合計がモデルごとの最大プール容量を超える

      • 拡張後のTPP容量が拡張可能プール容量を超える

      • 装置に搭載されているドライブで指定した容量以上にTPPが拡張できない

  3. [ OK ] ボタンをクリックします。

    → シン・プロビジョニングプール容量の拡張が開始されます。

  4. [ 完了 ] ボタンをクリックして、[ シン・プロビジョニングプール ] 画面に戻ります。

使用するドライブを手動で選択する場合

事前に、TPPに登録されているRAIDグループの仕様(メンバードライブ数とドライブタイプ)を確認してください。確認方法は、「RAIDグループの仕様の確認」を参照してください。

  1. 容量拡張するTPPを選択し、[ アクション ] から「容量拡張」をクリックします。

  2. 拡張モードに「手動」を選択します。

  3. [ 追加 ] ボタンをクリックします。

    → [ RAIDグループの追加 ] 画面が表示されます。

  4. RAIDグループの担当CMを選択し、一覧表または搭載イメージからRAIDグループに登録するドライブをすべて選択してから、[ OK ] ボタンをクリックします。

    → 前画面に戻り、RAIDグループ一覧に追加したRAIDグループが表示されます。

    注意
    • 選択したドライブ数が既存のRAIDグループを構成するメンバードライブ数の整数倍と一致しない場合、[ OK ] ボタンをクリックできません。

    備考
    • 新たに追加したRAIDグループの担当CM や 構成ドライブを変更する場合は、RAIDグループ覧で [ RAID レベル ] リンクをクリックします。

    • 新たに追加したRAIDグループを削除する場合は、RAIDグループ一覧で該当RAID グループ領域の [ 削除 ] ボタンをクリックします。

  5. TPPにRAIDグループを複数追加する場合、手順3および手順4を繰り返します。

  6. RAIDグループの追加が完了したら、[ 拡張 ] ボタンをクリックします。

    → 確認画面が表示されます。

    注意
    • 以下の場合、エラー画面が表示されます。
      • 拡張後のTPP容量と装置に登録済みのプール容量の合計がモデルごとの最大プール容量を超える

      • 拡張後のTPP容量が拡張可能プール容量を超える

      • ドライブ配置条件を満たしていない

        (詳細は、「ETERNUS DX8900 S4のドライブ配置条件」を参照してください。)

  7. [ OK ] ボタンをクリックします。

    → シン・プロビジョニングプール容量の拡張が開始されます。

  8. [ 完了 ] ボタンをクリックして、[ シン・プロビジョニングプール ] 画面に戻ります。