エコモードスケジュール割当(RAIDグループ)
概要
RAIDグループにエコモードスケジュールを割り当て、エコモード 動作を設定します。
エコモード動作には、「ドライブ電源を切る」、「モーターを停止する」、および「常時稼働させる」の3種類があります。RAIDグループにエコモードスケジュールを割り当て、エコモード動作に「ドライブ電源を切る」または「モーターを停止する」を選択すると、エコモード動作状態になります。エコモード動作状態では、エコモードスケジュールで指定したスケジュールイベントの期間はドライブは常時稼働状態になります。スケジュールイベント以外の期間は、指定したエコモード動作に従い、ドライブの状態が変更されます。詳細は、「エコモード動作設定時のドライブ状態」を参照してください。
ドライブの電源切断状態またはドライブのモーター停止状態のときにアクセスがあると、1~5分で稼働状態になり、アクセス要求に応えます。
エコモード動作設定時のドライブ状態
スケジュール割り当て | エコモード共通設定 | ||||
---|---|---|---|---|---|
有効 | 無効 | ||||
ドライブの電源 | ドライブのモーター | ||||
エコモード動作 | ドライブ電源を切る | イベント期間内 | 投入状態 | 稼働状態 | スケジュールに関係なく、ドライブの電源投入、モーター常時稼働状態。 |
イベント期間外 (*1) | 切断状態 | 停止状態 | |||
モーターを停止する | イベント期間内 | 投入状態 | 稼働状態 | ||
イベント期間外 (*1) | 投入状態 | 停止状態 | |||
常時稼働させる | 投入状態 | 常時稼働状態 | |||
スケジュール未割り当て | 投入状態 | 常時稼働状態 | |||
RAIDグループ未登録のドライブ | 投入状態 | 常時停止状態 |
*1 | : | アクセスが発生した場合は、1~5分でドライブは稼働状態になります。 |
エコモードを使用する場合は、必ず日付時刻を正しく設定してください。装置の日付時刻が誤っていると、ドライブのモーター停止/起動処理がエコモードスケジュールどおりに動作しません。
「External」(ストレージ基盤ソフトウェアの制御)が設定されている場合、エコモードスケジュールに変更できます。しかし、エコモードスケジュールが選択されている場合、「External」に変更できません。
- 以下の場合、ドライブモーターの停止時間であっても、ドライブのモーターが稼働します。以下の状態が解消後、スケジュールの適用が再開されます。 (*1)
RAIDグループのステータスが「Available」以外
RAIDグループやボリュームの構成変更を伴う機能を実行中
RAIDグループでリビルド/コピーバックを実行中
RAIDグループでLDE を実行中
RAIDグループ内のボリュームでフォーマットを実行中
RAIDグループ内のボリュームでRAIDマイグレーション を実行中
RAIDグループ内のボリュームでアドバンスト・コピー を実行中(コピーセッションのステータスが「Suspend」またはフェーズが「Tracking」以外)
RAIDグループ内のボリュームで暗号化を実行中
装置が保守作業開始状態
装置でディスク診断、RAIDグループ診断、またはG-List採取が動作中
装置でコントローラーモジュールおよびドライブへのアクセス経路に関するモジュール異常が発生している
WSVを構成するRAIDグループにすべて同じエコモードスケジュールを設定してください。エコモードスケジュールが異なる場合、ホストからアクセスが発生したとき、停止しているドライブの起動処理のため、レスポンスが低下するおそれがあります。WSVを構成するRAIDグループは、[ ボリューム詳細 ] 画面([ 使用RAIDグループ ] タブ)で確認できます。詳細は、「ボリューム」を参照してください。
サーバOSやソフトウェアが定期的に装置をアクセスする環境の場合、エコモードが有効でもドライブのモーターが停止しない場合があります。 (*1)
*1 : モーター停止だけではなく、ドライブ電源の切断を含みます。
RAIDグループのエコモードを設定する前に、「エコモード共通設定変更」で装置全体のエコモードを有効にしてください。
エコモードスケジュールは、「エコモードスケジュール作成」で登録してください。
TPPに含まれるRAIDグループにエコモードを設定する場合は、TPPにエコモードスケジュールを割り当てます。詳細は、「エコモードスケジュール割当(シン・プロビジョニングプール)」を参照してください。
専用ホットスペアは、登録したRAIDグループに組み込まれていない状態であっても、該当RAIDグループのエコモードスケジュールどおりに動作します。
グローバルホットスペアは、RAIDグループに組み込まれた場合だけ、該当RAIDグループのエコモードスケジュールどおりに動作します。
設定内容
RAIDグループにエコモードを設定します。
エコモードスケジュール設定
項目 | 説明 | 設定値 |
---|---|---|
エコモードスケジュール |
RAIDグループに割り当てるエコモードスケジュールを選択します。
Caution
|
変更しない 無効にする エコモードスケジュール名 |
エコモード動作 |
エコモードの動作を選択します。 エコモードスケジュールに「変更しない」または「エコモードスケジュール名」を選択した場合、本項目の設定が有効になります。
Caution
|
変更しない ドライブ電源を切る モーターを停止する 常時稼働させる |
表示内容
選択したRAIDグループの詳細が表示されます。
対象RAIDグループ
項目 | 説明 |
---|---|
名前 |
RAIDグループの名前が表示されます。 |
ステータス |
RAIDグループのステータスが表示されます。 詳細は、RAIDグループのステータスを参照してください。 |
RAIDレベル |
RAIDレベルが表示されます。 詳細は、RAIDレベルを参照してください。 |
総容量 |
RAIDグループの総容量が表示されます。 |
現在のエコモードスケジュール |
RAIDグループのエコモードスケジュール割り当て状態が表示されます。
|
現在のエコモード動作 |
RAIDグループのエコモード動作状態が表示されます。 エコモードスケジュールを割り当てていない場合、「-」(ハイフン)が表示されます。
|
操作手順
エコモードスケジュールを割り当てるRAIDグループを選択し(複数選択可)、[ アクション ] から「エコモード割当」をクリックします。
NoteRAIDグループを複数選択して本機能を起動すると、すべてのRAIDグループに同じエコモードスケジュールが割り当てられます。
割り当てるエコモードスケジュールおよびエコモード動作を選択し、[ 割当 ] ボタンをクリックします。
→ 確認画面が表示されます。
[ OK ] ボタンをクリックします。
→ エコモードスケジュールの割り当てが開始されます。
[ 完了 ] ボタンをクリックして、[ エコモードスケジュール ] 画面に戻ります。