無停止ストレージマイグレーションライセンス登録

概要

無停止ストレージマイグレーションライセンスを登録します。

本ライセンスを登録すると、無停止ストレージマイグレーション機能を使用できます。

無停止ストレージマイグレーションとは、外部ストレージ装置のボリューム情報を ローカルストレージ装置 に引き継ぎ、ローカルストレージ装置内で業務を停止することなくデータを移行する機能です。本ライセンスは、ローカルストレージ装置に登録します。

本機能は、無停止ストレージマイグレーションライセンスが未登録の場合だけ表示されます。

Caution
  • 本ライセンスを登録すると、無停止ストレージマイグレーション機能を制御するための領域がキャッシュメモリの共用領域から取得されます。

    キャッシュメモリの共用領域は、無停止ストレージマイグレーション機能のほか、コピーテーブル、RECバッファー、シン・プロビジョニング機能 (*1)、Storage Cluster機能 (*1)、およびExtreme Cache Pool機能で使用されています。そのため、以下によっては本ライセンスを登録できない場合があります。

    • 装置に搭載したメモリ容量

    • コピーテーブルのサイズ

    • RECバッファーのサイズ

    • 最大プール容量

    • TFOVの最大総容量 (*2)

    *1  :  以下の場合、キャッシュメモリの共用領域を使用します。
    • 最大プール容量を「1.5 PB」以上に拡張している
    • TFOVの最大総容量 (*2) をデフォルト容量から拡張している

      モデルごとのデフォルト容量は、「システム」の「Storage Cluster」の説明を参照してください。

    *2  :  Storage Cluster機能で使用するボリュームの装置あたりの最大総容量のことです。
  • データ移行が正常に完了後、速やかに本ライセンスを削除してください。本ライセンスを削除すると、無停止ストレージマイグレーション機能を制御するために取得したキャッシュメモリの共用領域が解放されます。詳細は、「無停止ストレージマイグレーションライセンス削除」を参照してください。

Note
  • 本ライセンスの登録状態を確認できます。詳細は、「システム」を参照してください。

  • データ移行にRAIDマイグレーション機能を使用するため、同時実行可能な処理数は32個、同時実行可能な処理容量は合計128TBです。

無停止ストレージマイグレーション機能によるデータ移行作業の流れ

無停止ストレージマイグレーション作業の主な流れは、以下のとおりです。

  1. 無停止ストレージマイグレーションライセンスを登録します。詳細は、操作手順 を参照してください。

  2. ローカルストレージ装置で移行に使用するFCポートのモードを「Initiator」に切り替えます。詳細は、「ポートモード設定」を参照してください。

  3. FC-Initiatorポートにポートパラメーターを設定します。詳細は、「FCポートパラメーター設定」を参照してください。

  4. 外部ストレージ装置とローカルストレージ装置を以下のいずれかで接続します。

    • FCケーブル

    • スイッチ経由

  5. 外部ドライブを作成します。詳細は、「外部ドライブ作成」を参照してください。

    1. 外部LU情報の「引き継ぐ」のチェックボックスがオンであることを確認します。

    2. データを移行する外部ストレージ装置(移行元装置)を選択します。

    3. 外部ストレージ装置内の移行対象ボリュームを選択します。

    4. 外部ストレージ装置内の移行対象ボリュームのボリューム情報をローカルストレージ装置に引き継ぎます。

      ボリューム情報が引き継がれたボリュームは、ローカルストレージ装置内で「外部ドライブ」と呼ばれます。

  6. 外部ドライブから外部RAIDグループを作成します。詳細は、「外部RAIDグループ作成」を参照してください。

  7. 外部RAIDグループ にボリュームを作成します。詳細は、「ボリューム作成」を参照してください。

    1. タイプに「Standard」を選択し、外部ドライブを使用の「有効にする」のチェックボックスをオンにします。

    2. ボリュームを作成する外部RAIDグループを選択します。

    3. 外部RAIDグループにボリュームを作成します。

      作成されたボリュームは、ローカルストレージ装置(移行先装置)内で「外部ボリューム」と呼ばれます。

  8. 手順7. で作成したボリュームをホストから認識できるように、ホストアフィニティ設定をします。詳細は、「ホストアフィニティ作成」を参照してください。

    Caution
    • LUNグループを作成する場合、外部ボリュームに割り当てるホストLUN は、外部ストレージ装置で該当ボリュームに割り当てていたホストLUNと一致させてください。詳細は、「LUNグループ追加」を参照してください。

    • ホストグループに割り当てるホストレスポンスの内容は、外部ストレージ装置のホストレスポンスと一致させてください。詳細は、「FCホストグループ追加」または「iSCSIホストグループ追加」を参照してください。

  9. ホストから、ホスト — ローカルストレージ装置間にパスを設定します。

    ホストから移行対象ボリュームに対してマルチパスが増設されていることを確認します。

  10. ホストと外部ストレージ装置間の経路を切断します。

  11. ホストから移行対象ボリュームのマルチパスが減設されていることを確認します。

  12. 手順7. で作成したボリューム内のデータを移行先ボリュームにマイグレーションします。詳細は、「RAIDマイグレーション開始」を参照してください。

    RAIDマイグレーション開始時、「マイグレーション完了後のデータ同期」で以下を選択します。

    • 自動で停止する

      すべてのRAIDマイグレーションが正常に完了後、次の手順に進みます。

    • 手動で停止する

      すべてのRAIDマイグレーションが正常に完了後、移動元ボリュームと移動先ボリューム間のデータ同期を手動で停止します。詳細は、「外部ボリュームデータ同期停止」を参照してください。

    Caution
    • 無停止ストレージマイグレーションにおいて、すべてのデータ移行が完了するまで移動元ボリュームと移動先ボリューム間のデータ同期が必要かどうかによって、以下を選択してください。
      • データ同期が必要な場合

        マイグレーション完了後のデータ同期に「手動で停止する」を選択してください。

      • データ同期が不要な場合

        マイグレーション完了後のデータ同期に「自動で停止する」を選択してください。

    • RAIDマイグレーションの同時可能な処理件数は32件です。「手動で停止する」を選択した場合、同時にデータ移行を実行する外部ボリューム数は32個以内にしてください。

    マイグレーションの進捗状況は、[ ボリューム ] 画面で確認できます。詳細は、「ボリューム(基本情報)」を参照してください。

  13. 外部RAIDグループを削除します。詳細は、「外部RAIDグループ削除」を参照してください。

  14. 外部RAIDグループを作成した外部ドライブを削除します。詳細は、「外部ドライブ削除」を参照してください。

    Caution
    • 手順5. ~ 手順14.の作業において、一度に移行できるボリューム数は、外部ストレージ装置あたり512ボリュームです。以下の場合、手順5. から再実行してください。
      • 同じ外部ストレージ装置で513ボリューム以上を移行する

      • 複数の外部ストレージ装置のボリュームを移行する(FC-Initiatorポートから情報取得が可能な場合)

  15. 本ライセンスを削除します。詳細は、「無停止ストレージマイグレーションライセンス削除」を参照してください。

    本ライセンスを削除すると、無停止ストレージマイグレーション機能を制御するために取得したキャッシュメモリの共用領域が解放されます。

  16. ETERNUSストレージシステム以外のストレージシステムから本装置への無停止ストレージマイグレーションの場合だけ、ボリュームに引き継がれた外部LU情報を削除します。詳細は、「外部LU情報削除」を参照してください。

設定内容

ライセンス設定

項目 説明 設定値

ライセンスキー

無停止ストレージマイグレーション機能のライセンスキーを入力します。

16文字の半角英大文字および半角数字 (0 ~ 9, A ~ Z)

操作手順

  1. [ アクション ] から「無停止ストレージマイグレーションライセンス登録」をクリックします。

  2. ライセンスキーを入力し、[ 登録 ] ボタンをクリックします。

    → 確認画面が表示されます。

    Caution
    • 以下の場合、エラー画面が表示されます。
      • 無停止ストレージマイグレーション機能が動作するためのメモリ容量を確保できない

      • 入力したライセンスキーが入力条件を満たしていない

  3. [ OK ] ボタンをクリックします。

    → 無停止ストレージマイグレーションライセンスの登録が開始されます。

  4. [ 完了 ] ボタンをクリックして、[ システム ] 画面に戻ります。

    Note