Deduplication/Compressionモード設定

概要

装置に重複排除/圧縮機能 (Deduplication/Compression)の有効/無効を設定します。

重複排除/圧縮機能を有効にすると、TPP 内で重複するデータブロックの排除/圧縮 (Deduplication/Compression) を行い、ドライブの使用領域を削減できます。

Caution
  • ETERNUS DX900 S6またはETERNUS DX8900 S6の場合、Compression のみサポートしています。

  • 本機能を有効にすると、I/O 環境によっては性能が劣化することがあります。本機能を利用する際の留意事項については、『設計ガイド』を参照してください。

  • 重複排除/圧縮の対象は、同一TPP内のDeduplication/Compressionボリュームだけです。Deduplication/CompressionボリュームではないTPVは対象外です。

  • TPPをまたぐ重複チェックは行いません。

  • 本機能を有効にすると、キャッシュモードが一時的に「Write Through Mode」になります。Write Throughモードに移行中は、装置全体の業務I/O性能が低下します。そのため、本機能は、業務I/Oが少ないときに実施してください。本処理には、最大で数十分かかる場合があります。

  • 本機能を有効から無効に変更する場合、装置の再起動が必要です。無効から有効に変更する場合、装置の再起動は不要です。

  • Deduplication/Compressionボリュームをコピー元とした場合、データを伸長してからコピー処理を実施します。また、Deduplication/Compressionボリュームをコピー先とした場合、コピー元から転送されたデータに対して重複排除/圧縮を実施するため、コピー性能に影響します。

  • 以下の場合、本機能を無効にできません。
    • Deduplication、Compression、またはその両方が有効のTPPが存在する

    • 操作しているユーザーアカウントに「保守作業」権限がない

Note
  • [ システム ] 画面で「Deduplication/Compression」の表示内容を確認してください。Deduplication/Compression に「有効」が表示されている場合、本機能をスキップしてください。詳細は、「システム」を参照してください。

重複排除/圧縮機能の構築手順
  1. 本機能を使用して、装置のDeduplication/Compression を有効にします(無効の場合だけ)。

  2. シン・プロビジョニング機能を有効にし、最大プール容量を選択します。詳細は、「シン・プロビジョニング設定」を参照してください。

  3. Deduplication、Compression、またはその両方を有効にしたTPPを作成します。詳細は、「シン・プロビジョニングプール作成」を参照してください。

    (該当TPPにデータコンテナボリュームが自動的に作成されます。)

  4. データコンテナボリュームの論理容量を拡張します。

    TPP内のDeduplication/Compressionボリュームは、重複排除/圧縮後にすべてのデータがデータコンテナボリュームに書き込まれます。そのため、データコンテナボリュームの論理容量を、書き込まれる容量以上に拡張する必要があります。

    書き込まれる容量を見積もれない場合、データコンテナボリュームの論理容量を、TPP内のすべてのDeduplication/Compressionボリュームの論理容量以上に拡張してください。

    同一TPP内に10 TBのDeduplication/Compressionボリュームを10個作る場合の例は、以下のとおりです。

    • データ削減率の見込みが 2:1の場合、データコンテナボリュームを50TBに拡張

    • データ削減率の見込みが 4:1の場合、データコンテナボリュームを25TBに拡張

    詳細は、「シン・プロビジョニングボリューム容量拡張」を参照してください。

  5. 手順3.で作成したTPPにDeduplication/Compressionボリューム を作成します。詳細は、「ボリューム作成」を参照してください。

設定内容

Deduplication/Compressionモード設定

項目 説明 設定値

Deduplication/Compression

装置の重複排除/圧縮機能の有効/無効を設定します。

ユーザーの権限により、表示内容が異なります。

  • 「装置設定」の権限を持つ場合

    有効にする

  • 「保守作業」の権限を持つ場合

    装置の重複排除/圧縮機能が有効のとき

    有効にする

    無効にする(初期値)

    装置の重複排除/圧縮機能が無効のとき

    有効にする(初期値)

    無効にする

操作手順

  1. [ アクション ] から「Deduplication/Compressionモード設定」をクリックします。

  2. Deduplication/Compressionの有効/無効を選択し、[ 設定 ] ボタンをクリックします。

    → 確認画面が表示されます。

  3. [ OK ] ボタンをクリックします。

    → Deduplication/Compressionモード設定が開始されます。

  4. [ 完了 ] ボタンをクリックして、[ システム ] 画面に戻ります。

    Caution
    • Deduplication/Compression に「無効にする」を選択した場合、装置を再起動してください。