シン・プロビジョニングボリューム容量拡張
概要
シン・プロビジョニングボリューム (TPV)の容量を拡張します。
拡張できるTPVの条件
- 以下のTPVであること
TPV
ODXバッファーボリューム (TPV)
Deduplication/Compressionボリューム
- 以下の最大容量を超えていないこと
ODXバッファーボリュームは、1 TB を超えていないこと
TPVおよびDeduplication/Compressionボリュームは、128 TB を超えていないこと
データコンテナボリュームは、最大容量(48PB)を超えていないこと
Veeamスナップショットボリュームではないこと
コピー範囲に「Totally」を指定したアドバンスト・コピーセッションが設定されていないこと (*1)
平準化を実行中でないこと
RAIDマイグレーション を実行中でないこと
Storage Migrationの移行経路が設定されていないこと
Storage Cluster機能で使用されていないこと
データコンテナボリュームの場合、該当データコンテナボリュームのステータスが「Readying」、「Not Available」、「Not Ready」、「Broken」、および「Data Lost」ではないこと
Deduplication/Compressionボリュームの場合、該当Deduplication/Compressionボリュームが所属するTPPに作成されたデータコンテナボリュームのステータスが「Readying」、「Not Available」、「Not Ready」、「Broken」、および「Data Lost」ではないこと
*1 : コピー範囲に「Totally」を指定するケースには以下があります。 「ETERNUS SF AdvancedCopy Manager Copy Control Module (CCM)」のLUN to LUNコピー
「ETERNUS SF AdvancedCopy Manager Adapter for VMware Site Recovery Manager」を使用したコピー
「ETERNUS VSS Hardware Provider」を使用したコピー
Web GUI/CLI/RESTから設定したSnapOPC+
TPVが登録されていない場合、本機能は実行できません。
装置内に異なるチャンクサイズのTPPが混在している場合、「シン・プロビジョニング設定」で指定した最大プール容量までTPVの容量を拡張できない場合があります。詳細は、「シン・プロビジョニング設定」を参照してください。
同一TPP内のTPVの総容量が拡張可能なプール総容量を超えないようにしてください。拡張可能なプール総容量は、[ シン・プロビジョニングプール容量拡張 ] 画面の「拡張後の総容量」に表示されます。詳細は、「シン・プロビジョニングプール容量拡張」を参照してください。
装置に拡張する空き容量がない場合、本機能は実行できません。
TPV容量を拡張したあと、拡張後のTPV容量をサーバに認識させる必要があります。
同一TPP内に作成するDeduplication/Compressionボリュームの論理容量の総和がデータコンテナボリュームの容量を超える場合、データコンテナボリュームの論理容量を拡張する必要があります。
データコンテナボリュームを拡張する場合、データコンテナボリュームが所属するTPP内のすべてのDeduplication/Compressionボリュームのアドバンスト・コピーセッションを停止またはSuspend状態にしてください。
装置に作成できるTPVの最大の総容量は、「シン・プロビジョニング設定」で指定した最大プール容量に依存します。装置に設定されている最大プール容量については、「設定(シン・プロビジョニング)」を参照してください。ただし、Deduplication/Compressionボリュームの容量は、TPVの総論理容量には含まれません。
TPVのAllocation方式は、[ ボリューム ] 画面で確認できます。詳細は、「ボリューム(基本情報)」を参照してください。
設定内容
拡張後のボリューム容量を入力します。
対象のシン・プロビジョニングボリューム
項目 | 説明 |
---|---|
No. |
ボリューム番号が表示されます。 |
名前 |
ボリューム名が表示されます。 データコンテナボリュームの場合: $DATA_CNTNRx(x:TPP番号) そのほかのボリュームの場合: ボリューム名 |
タイプ |
ボリュームの種別が表示されます。 TPV(固定) |
ボリューム容量 |
現在のTPV容量が表示されます。 データコンテナボリュームの場合: 32 TB ~ 48 PB ODXバッファーボリュームの場合: 1 GB ~ 1 TB そのほかのボリュームの場合 24 MB ~ 128 TB |
ボリューム設定
項目 | 説明 | 設定値 |
---|---|---|
拡張後のボリューム容量 |
拡張後のTPV容量を入力し、単位を選択します。 容量は「.」(小数点)を含めて最大15桁入力できます。ただし、単位に「MB」を選択した場合、小数点以下が切り捨てられます。単位に「GB」または「TB」を選択した場合、MB換算値の小数点以下が切り捨てられます。 |
データコンテナボリュームの場合: 33554433 MB ~ 48 PB ODXバッファーボリュームの場合: 1025 MB ~ 1 TB その他のボリュームの場合: 25 MB ~ 128 TB 単位:PB/TB/GB/MB 現在のTPV容量 < 拡張後のTPV容量 |
操作手順
容量を拡張するTPVを選択し、[ アクション ] から「TPV容量拡張」をクリックします。
拡張後のTPVの容量を入力し、[ 拡張 ] ボタンをクリックします。
→ 確認画面が表示されます。
[ OK ] ボタンをクリックします。
→ TPV容量の拡張が開始されます。
CautionAllocation方式が「Thick」のTPVを拡張する場合、TPPの空き容量が不足していると、エラー画面が表示されます。
[ 完了 ] ボタンをクリックして、[ ボリューム ] 画面に戻ります。
Cautionボリュームの容量拡張後、TPP内に存在するボリュームの総論理容量が所属するTPPの総容量を超えた(容量比が「100 %」を超えた)場合、結果画面に警告メッセージが表示されます。TPPの使用状況を確認し、必要に応じてドライブを増設し、TPPの容量を拡張してください。「容量比」については、[シン・プロビジョニングプール詳細] 画面で確認できます。詳細は、「シン・プロビジョニングプール(基本情報)」を参照してください。