コピーバック/コピーバックレス

コピーバックは、故障ドライブを交換したあとに、交換された新しいドライブにホットスペアからデータをコピーする処理です。

図: コピーバック
Important
  • コピーバック速度

    ホストアクセスに対するコピーバックの優先度を指定できます。Rebuild優先度を「高」に設定することで、ホストアクセスよりもコピーバックが優先され、コピーバックの性能を向上させることができます。

    ただし、優先度を高くすると、該当RAIDグループでコピーバックが動作する際に、該当RAIDグループの性能(スループット)が低下することがあります。

    詳細は、『Web GUI ユーザーズガイド』の「RAIDグループパラメーター設定」を参照してください。

コピーバックレスが有効になっている場合、ホットスペアにリビルドまたはリダンダント・コピーが完了したあと、ホットスペアとして登録されていたドライブはRAIDグループの構成ドライブになります。

そして、故障して切り離されたドライブがホットスペアとして登録されます。故障したドライブはホットスペアとして扱われるため、新しいドライブに交換されてもデータはコピーバックされません。

コピーバックレス対象のドライブ(ホットスペア)と、故障したドライブで、以下の条件すべてが同一の場合にコピーバックレス動作になります。

  • ドライブの種類(NVMe SSD、SAS SSD、SASディスク、ニアラインSASディスク、自己暗号化ドライブ(SED))

  • サイズ(2.5インチ、3.5インチ)

  • 容量

  • 回転数(10,000rpm、7,200rpm)(*1)

*1

SASディスクまたはニアラインSASディスクの場合(SED含む)のみ。

故障したドライブと異なる種類のドライブがホットスペアとして選択された場合、コピーバックレスが有効になっていてもドライブ交換後にコピーバックが行われます。

コピーバックレス機能は、設定によって有効、無効の変更が可能です。デフォルトは有効に設定されています。

図: コピーバックレス
Caution

コピーバックレスが有効の場合、故障ドライブを交換したあとに元のRAIDグループ配置に戻すことはできません。運用を考慮したうえで、コピーバックレスの有効/無効を設定してください。

Note

コピーバックレス機能の設定は、サブシステムパラメーター設定にて装置単位で行えます。装置設定/保守作業権限で設定可能です。また、設定変更後に装置の電源切断・電源投入は不要です。