Allocation設定
概要
作成済みのTPV (Thin Provisioning Volume)およびFTV (Flexible Tier Volume)の Allocation方式を変更します。
Allocation方式には以下の2種類があります。初期値は「Thin」です。
Thin
Write I/O を受け付けた時点で、ボリュームの対象領域に物理領域を割り当てます。
ストレージ容量を仮想化して割り当てることで、ストレージの物理容量を削減できます。
Thick
ボリューム作成時にボリュームの全領域に対して、物理領域を割り当てます。
システム域のボリュームなどに使用し、運用中のプール枯渇によるシステム停止を防止できます。
本機能を実行可能なボリュームタイプは、「TPV」または「FTV」です。ただし、「TPV」であっても、Deduplication/Compressionボリュームまたはデータコンテナボリュームを選択した場合、本機能は実行できません。
Allocation方式を「Thick」から「Thin」に変更した場合、容量を最適化してください。最適化していない場合、Allocation方式を変更しても、使用容量(TPP全体でボリュームに割り当てられている物理容量)は削減されません。詳細は、「TPV/FTV容量最適化」を参照してください。
Allocation方式を「Thin」から「Thick」に変更しても、TPPまたはFTRPの空き容量が不足している場合、本機能を実行できません。
サーバからの領域解放処理中の場合、本機能を実行できません。
- 選択したボリュームのいずれかが以下の場合、本機能を実行できません。
Allocation方式を「Thick」に変更したとき、容量最適化中または容量最適化予約中
RAIDマイグレーションを実行中
TPV平準化を実行中
FTRP平準化を実行中
ステータスが「Broken」のTPPに属している
ステータスが「Broken」のFTRPに属している
RAIDマイグレーション実行中に作成される作業ボリューム
ボリュームのAllocation方式は、「TPV」の作成時に設定します。初期値は、「Thin」です。詳細は、「ボリューム作成」を参照してください。
タイプが「TPV」のODXバッファーボリュームのAllocation方式は、ボリューム作成時に設定します。詳細は、「ODXバッファーボリューム作成」を参照してください。
タイプが「FTV」のボリュームおよびタイプが「FTV」のODXバッファーボリュームのAllocation方式は、CLIまたはETERNUS SF Storage Cruiser でボリューム作成時に設定されます。
ボリュームのAllocation方式は、RAIDマイグレーション実行時にも変更できます。詳細は、「RAIDマイグレーション開始」を参照してください。
設定内容
Allocation設定
項目 | 説明 | 設定値 |
---|---|---|
Allocation |
Allocation方式を選択します。 Caution
|
Thin Thick |
表示内容
対象ボリューム
項目 | 説明 |
---|---|
No. |
ボリューム番号が表示されます。 |
名前 |
ボリューム名が表示されます。 |
ステータス |
ボリュームのステータスが表示されます。 詳細は、ボリュームのステータスを参照してください。 |
タイプ |
ボリュームの種別が表示されます。 TPV FTV |
用途 |
ボリュームの用途が表示されます。 詳細は、ボリューム用途を参照してください。 |
容量 |
ボリュームの容量が表示されます。 |
現在のAllocation |
ボリュームの現在のAllocation方式が表示されます。 Thin Thick |
操作手順
Allocation方式を変更するボリュームを選択し(複数選択可)、[ アクション ] から「Allocation設定」をクリックします。
Caution- 以下の場合、「Allocation設定」をクリックできません。
タイプが「FTV」であっても、用途が「System」のボリュームを選択した
データコンテナボリュームを選択した
- 以下の場合、「Allocation設定」をクリックできません。
Allocation方式を選択し、[ 設定 ] ボタンをクリックします。
→ 確認画面が表示されます。
[ OK ] ボタンをクリックします。
→ Allocation設定が開始されます。
[ 完了 ] ボタンをクリックして、[ ボリューム ] 画面に戻ります。