SnapCenter Plug-in for VMware vSphere 5 ( CA08871-282 ~ 295 )
VMとデータストアのバックアップ ポリシーの作成
SnapCenter Plug-in for VMware vSphereを使用してVMとデータストアをバックアップするには、事前にバックアップ ポリシーを作成する必要があります。
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前提条件を確認しておく必要があります。
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セカンダリー ストレージの関係を設定しておく必要があります。
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Snapshotコピーをミラー セカンダリー ストレージまたはバックアップ セカンダリー ストレージにレプリケートする場合は、関係が設定されている必要があります。また、SnapCenter管理者が、ソースとデスティネーションの両方のボリュームのStorage VMをユーザーに割り当てておく必要があります。
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NFSデータストアまたはVMFSデータストアのバージョンに依存しないミラー関係で、Snapshotコピーをセカンダリー ストレージに正常に転送するには、SnapMirrorポリシー タイプが非同期ミラーであり、「all_source_snapshots」オプションがオンになっていることを確認します。
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セカンダリー ストレージ(mirror-vault)上のSnapshotコピーの数が上限に達すると、バックアップ処理でバックアップを登録して保持を適用するアクティビティが失敗し、「
This Snapshot copy is currently used as a reference Snapshot copy by one or more SnapMirror relationships. Deleting the Snapshot copy can cause future SnapMirror operations to fail.
」というエラーが表示されます。この問題を修正するには、Snapshotコピーの上限に達しないように、セカンダリー ストレージのSnapMirror保持ポリシーを設定します。
管理者がユーザーにリソースを割り当てる方法については、ロールベース アクセス制御の使用に関するSnapCenterの情報を参照してください。
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VMと整合性のあるバックアップが必要な場合は、VMware Toolsをインストールして実行しておく必要があります。VMware Toolsは、VMを休止するために必要となります。VM整合性バックアップは、vVol VMではサポートされていません。
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SnapMirror Business Continuity(SM-BC)を使用すると、サイト全体の障害が発生した場合でもビジネス サービスの運用を継続でき、アプリケーションがセカンダリー コピーを使用して透過的にフェイルオーバーできるようになります。
SM-BCはVMFSデータストアに対してのみサポートされます。 SM-BC環境のVMFSデータストアを保護するには、SnapCenter管理者が次の作業を行う必要があります。
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VMFSデータストアに関連付けられているボリュームを整合グループに追加し、AutomatedFailOver保護ポリシーを使用して2つのONTAPストレージ システム間にデータ保護関係を作成します。
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ウィザードの各ページのフィールドのほとんどはわかりやすいもので、説明を必要としません。以下の手順では、説明が必要な一部のフィールドを取り上げます。
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SCVプラグインの左側のナビゲータ ペインで、[ポリシー]をクリックします。
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[ポリシー]ページで、[作成]をクリックしてウィザードを開始します。
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[新しいバックアップポリシー]ページで、ポリシーを使用するvCenter Serverを選択し、ポリシー名と説明を入力します。
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リンク モード
リンク モードでは、vCenterごとに個別の仮想アプライアンスがあります。そのため、複数のvCenterで重複する名前を使用できます。ただし、ポリシーはリソース グループと同じvCenterで作成する必要があります。
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サポートされない文字
VM、データストア、クラスタ、ポリシー、バックアップ、リソース グループの名前には、次の特殊文字は使用できません:% & * $ # @ ! \ / :* ? " < > - | ; ' , .
アンダースコア(_)は使用できます。
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頻度を指定します。
ポリシーではバックアップの頻度のみを指定します。バックアップの具体的なスケジュールは、リソース グループで定義します。したがって、複数のリソース グループで同じポリシーとバックアップ頻度を使用している場合でも、別々のバックアップ スケジュールを設定できます。
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[Locking Period]チェックボックスをオンにして、Snapshotロックを有効にします。Snapshotのロック期間は、日数、月数、年数で選択できます。
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保持設定を指定します。
SnapVaultレプリケーションを有効にする場合は、バックアップの保持数を2以上に設定する必要があります。バックアップの保持数を1に設定すると、保持処理が失敗する場合があります。これは、新しいSnapshotコピーがターゲットにレプリケートされるまで、最初のSnapshotコピーがSnapVault関係の参照Snapshotコピーになるためです。 バックアップの保持数の最大値は、ONTAP 9.7以降のリソースでは1,018です。保持数を、使用しているONTAPバージョンがサポートする値よりも大きい値に設定すると、バックアップが失敗します。これは、スパニング データストアにも当てはまります。スパニング データストアにONTAP 9.7以降の両方のリソースが含まれている場合は、保持値を254未満に設定してください。 -
[レプリケーション]フィールドで、次の表に示すように、セカンダリー ストレージへのレプリケーションのタイプを指定します。
フィールド 操作 バックアップ後に SnapMirror を更新
プライマリー バックアップ ボリュームとのSnapMirror関係がある別のボリュームにバックアップ セットのミラー コピーを作成する場合は、このオプションを選択します。
ボリュームにmirror-vault関係が設定されている場合、mirror-vaultデスティネーションにバックアップをコピーするには、[バックアップ後に SnapVault を更新]オプションのみを選択する必要があります。このオプションは、SnapCenter Plug-in for VMware vSphere 4.5以降のFlexGroupボリュームのデータストアでサポートされます。 SM-BC環境でVMFSデータストアを保護するには、「開始する前に」セクションに記載された前提条件を満たし、[Update SnapMirror after backup]を有効にする必要があります。 バックアップ後に SnapVault を更新
プライマリー バックアップ ボリュームとのSnapVault関係がある別のボリュームでディスクツーディスク バックアップ レプリケーションを実行する場合は、このオプションを選択します。
ボリュームにmirror-vault関係が設定されている場合、mirror-vaultデスティネーションにバックアップをコピーするには、このオプションのみを選択する必要があります。 このオプションは、SnapCenter Plug-in for VMware vSphere 4.5以降のFlexGroupボリュームのデータストアでサポートされます。 Snapshot ラベル
このポリシーで作成されたSnapVaultおよびSnapMirror Snapshotコピーに追加するオプションのカスタム ラベルを入力します。
Snapshotラベルは、このポリシーで作成されたSnapshotをセカンダリー ストレージ システム上の他のSnapshotと区別する際に役立ちます。Snapshotコピー ラベルに使用できる文字数は最大31文字です。 -
オプション:[詳細設定]フィールドで、必要なフィールドを選択します。[詳細設定]フィールドの詳細を次の表に示します。
フィールド 操作 VM 整合性
バックアップ ジョブが実行されるたびに、VMを休止し、VMwareスナップショットを作成する場合は、このボックスをオンにします。
このオプションは、vVolではサポートされていません。vVol VMの場合、クラッシュ整合性のあるバックアップのみが実行されます。
VM整合性バックアップを実行するには、VMでVMware Toolsが実行されている必要があります。VMware Toolsが実行されていない場合は、代わりにクラッシュ整合性バックアップが実行されます。 [VM 整合性]ボックスをオンにすると、バックアップ処理に必要な時間とストレージ スペースが増えることがあります。オンにした場合、まずVMが休止され、VMwareによってVM整合性スナップショットが実行されます。次に、SnapCenterによってバックアップ処理が実行され、その後VMの処理が再開されます。
VMゲスト メモリは、VM整合性スナップショットには含まれません。独立型ディスクのデータストアを含める
一時的なデータが格納された独立型ディスクのデータストアをバックアップに含める場合は、このボックスをオンにします。
スクリプト
SnapCenter VMwareプラグインでバックアップ処理の前後に実行するプリスクリプトまたはポストスクリプトの完全修飾パスを入力します。たとえば、SNMPトラップの更新、アラートの自動化、ログの送信などをスクリプトで実行できます。スクリプト パスは、スクリプトの実行時に検証されます。
プリスクリプトとポストスクリプトは、仮想アプライアンスVM上に配置する必要があります。
複数のスクリプトを入力するには、スクリプト パスの入力後にEnterキーを押し、スクリプトごとに改行します。セミコロン「;」は使用できません。 -
[追加]をクリックします。
[Policies]ページで、ポリシーが作成されたことを確認し、ポリシーを選択してその設定を確認できます。