SnapCenter Plug-in for VMware vSphere 6 マニュアル ( CA08871-405 )
導入の計画と要件
仮想アプライアンスを導入する前に、導入要件を確認しておく必要があります。導入要件を以下の表に示します。
ホストの要件
SnapCenter Plug-in for VMware vSphere(SCV)の導入を開始する前に、ホストの要件を確認しておく必要があります。
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SnapCenter Plug-in for VMware vSphereはLinux VMとして導入されます。これは、このプラグインを使用してWindowsシステムとLinuxシステムのどちらのデータを保護するかに関係ありません。
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vCenter ServerにSnapCenter Plug-in for VMware vSphereを導入する必要があります。
バックアップ スケジュールは、SnapCenter Plug-in for VMware vSphereが導入されているタイムゾーンで実行されます。vCenterは、vCenterが配置されているタイムゾーンでデータをレポートします。そのため、SnapCenter Plug-in for VMware vSphereとvCenterが異なるタイムゾーンにある場合は、SnapCenter Plug-in for VMware vSphereのダッシュボードのデータがレポートのデータと異なることがあります。
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名前に特殊文字が含まれるフォルダーには、SnapCenter Plug-in for VMware vSphereを導入しないでください。
フォルダー名に次の特殊文字を含めることはできません:$!@#%^&()_+{}';.,*?"<>|
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vCenter Serverごとに、SnapCenter Plug-in for VMware vSphereの固有のインスタンスを個別に導入して登録する必要があります。
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各vCenter Serverは、リンク モードかに関係なく、SnapCenter Plug-in for VMware vSphereの個別のインスタンスとペアリングする必要があります。
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SnapCenter Plug-in for VMware vSphereの各インスタンスは、個別のLinux VMとして導入する必要があります。
たとえば、6つの異なるvCenter Serverインスタンスのバックアップを実行する場合は、6つのホストにSnapCenter Plug-in for VMware vSphereを導入し、各vCenter ServerをSnapCenter Plug-in for VMware vSphereの固有のインスタンスとペアリングする必要があります。
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vVol VM(VMware vVolデータストア上のVM)を保護するには、まずONTAP tools for VMware vSphereを導入する必要があります。ONTAP toolsは、ONTAPおよびVMware WebクライアントでvVol用のストレージをプロビジョニングおよび設定するために使用します。
詳細については、ONTAP tools for VMware vSphereのドキュメントを参照してください。
サポートされているONTAP toolsのバージョンの最新情報については、弊社のサポートにお問い合わせください。
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SnapCenter Plug-in for VMware vSphereでは、Storage vMotionをサポートする際の仮想マシンの制限により、共有のPCIデバイスまたはPCIeデバイス(NVIDIA Grid GPUなど)のサポートは限定的です。詳細については、ベンダーが提供するVMwareの導入ガイドを参照してください。
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サポートされる処理:
リソース グループの作成
VMの整合性を伴わないバックアップの作成
すべてのVMDKがNFSデータストア上にあり、プラグインでStorage vMotionを使用する必要がない場合の、VM全体のリストア
VMDKの接続および接続解除
データストアのマウントとアンマウント
ゲスト ファイルのリストア
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サポートされない処理:
VM整合性を伴うバックアップの作成
1つ以上のVMDKがVMFSデータストア上にある場合の、VM全体のリストア
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ライセンス要件
ライセンスが必要なもの | ライセンス要件 |
---|---|
ONTAP |
SnapMirrorとSnapVaultのどちらか1つ(関係のタイプを問わず、セカンダリーのデータ保護用) |
その他の製品 |
vSphere Standard、Enterprise、またはEnterprise Plus |
プライマリー デスティネーション |
SnapCenter Standard:VMware上でアプリケーションベースの保護を実行する場合に必要です |
セカンダリー デスティネーション |
SnapCenter Standard:VMware上のアプリケーションベースの保護のために、フェイルオーバー処理に使用します |
ソフトウェア サポート
項目 | サポートされるバージョン |
---|---|
vCenter vSphere |
7.0U1以上 |
ESXiサーバー |
7.0U1以上 |
IPアドレス |
IPv4、IPv6 |
VMware TLS |
1.2、1.3 |
SnapCenter ServerでのTLS |
1.2、1.3 |
VMware application vStorage API for Array Integration(VAAI) |
SnapCenter Plug-in for VMware vSphereは、これを使用してリストア処理のパフォーマンスを向上させます。また、NFS環境でのパフォーマンスも向上させます。 |
ONTAP tools for VMware |
SnapCenter Plug-in for VMware vSphereは、これを使用してvVolデータストア(VMwareの仮想ボリューム)を管理します。サポートされるバージョンについては、弊社のサポートにお問い合わせください。 |
サポートされているバージョンに関する最新の情報については、弊社のサポートにお問い合わせください。
NVMe over TCPプロトコルの要件
NVMe over TCPプロトコルをサポートするための最小ソフトウェア要件は次のとおりです。
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vCenter vSphere 7.0U3
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ESXi 7.0U3
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ONTAP 9.10.1
スペースとサイジングの要件
項目 | 要件 |
---|---|
オペレーティング システム |
Linux |
最小CPU数 |
4 |
最小RAM |
最小:12 GB |
SnapCenter Plug-in for VMware vSphere、ログ、MySQLデータベース用の最小ハード ドライブ スペース |
100 GB |
接続とポートの要件
ポートのタイプ | 事前設定されたポート |
---|---|
VMware ESXi Serverのポート |
443(HTTPS)、双方向 |
SnapCenter Plug-in for VMware vSphereのポート |
8144(HTTPS)、双方向 注: SnapCenterにSCVホストを追加するためのカスタム ポートがサポートされています。 |
VMware vSphere vCenter Serverのポート |
vVol VMを保護する場合は、ポート443を使用する必要があります。 |
ストレージ クラスタまたはStorage VMのポート |
443(HTTPS)、双方向 |
サポートされる構成
各プラグイン インスタンスでサポートされるvCenter Serverは1つだけです。リンク モードのvCenterがサポートされます。次の図に示すように、複数のプラグイン インスタンスで同じSnapCenter Serverをサポートできます。
必要なRBAC権限
vCenter管理者アカウントには、次の表に示すvCenter権限が必要です。
実行する業務 | 必要なvCenter権限 |
---|---|
vCenterでSnapCenter Plug-in for VMware vSphereを導入および登録する |
拡張機能:拡張機能の登録 |
SnapCenter Plug-in for VMware vSphereをアップグレードまたは削除する |
拡張機能
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SnapCenterに登録されているvCenterのクレデンシャル ユーザー アカウントが、SnapCenter Plug-in for VMware vSphereへのユーザー アクセスを検証できるようにする |
sessions.validate.session |
ユーザーにSnapCenter Plug-in for VMware vSphereへのアクセスを許可する |
SCV Administrator |
AutoSupport
SnapCenter Plug-in for VMware vSphereは、プラグインのURLなど、使用状況を追跡するための最小限の情報を提供します。AutoSupportには、インストール済みプラグインの表が含まれています。この表はAutoSupport Viewerに表示されます。