SnapCenter Plug-in for VMware vSphere 4.9

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リソース グループの作成

リソース グループは、保護するVM、データストア、vVol VMのコンテナです。

リソース グループには、次のリソースを含めることができます。

  • 従来のVMとデータストア

    従来のVM、従来のSANデータストア、従来のNASデータストアの任意の組み合わせ。従来のVMをvVol VMと組み合わせることはできません。

  • FlexGroupデータストア

    単一のFlexGroupデータストア。スパニングFlexGroupデータストアはサポートされていません。FlexGroupデータストアを従来のVMまたはデータストアと組み合わせることはできません。

  • FlexVolデータストア

    1つ以上のFlexVolデータストア。スパニング データストアがサポートされています。

  • vVol VM

    1つ以上のvVol VM。vVol VMを従来のVMまたはデータストアと組み合わせることはできません。

  • タグが設定されたvVol VM

    指定したvCenterタグが設定されたすべてのvVol VMデータストアや従来のVMなど、タグが設定された他のエンティティや、同じvCenterまたは別のvCenterで同じタグが設定されたエンティティはサポートされていません。指定したタグが設定されたVMのリストに、vVol VMと従来のVMが混在している場合、SnapCenter Plug-in for VMware vSphereではvVol VMがバックアップされ、従来のVMはスキップされます。

  • フォルダー内のvVol VM

    指定した1つのvVolフォルダー内のすべてのvVol。フォルダー内にvVol VMと従来のVMが混在している場合、SnapCenter Plug-in for VMware vSphereではvVol VMがバックアップされ、従来のVMはスキップされます。

すべてのリソース グループ:

VMware vSphereクラスタ サービス(vCLS)を使用している場合は、SnapCenter VMwareプラグインのリソース グループに、vCLSで管理されているVMを含めないでください。
SnapCenter Plug-in for VMware vSphere 4.5以降では、ASAアグリゲートで最大128TBの大規模なLUNのデータストアがサポートされます。大規模なLUNを保護する場合は、レイテンシを回避するために、シック プロビジョニングされたLUNのみを使用します。
アクセスできない状態のVMは追加しないでください。アクセスできないVMを含むリソース グループを作成することは可能ですが、そのリソース グループのバックアップは失敗します。
開始する前に

vVol VMを含むリソース グループを作成する前に、ONTAP tools for VMwareを導入する必要があります。

詳細については、ONTAP tools for VMware vSphereのドキュメントを参照してください。

タスク概要

リソース グループに対して、リソースの追加または削除をいつでも実行できます。

  • 単一リソースのバックアップ

    単一のリソース(単一のVMなど)をバックアップするには、その単一のリソースを含むリソース グループを作成する必要があります。

  • 複数リソースのバックアップ

    複数のリソースをバックアップするには、複数のリソースを含むリソース グループを作成する必要があります。

  • MetroCluster環境のFlexGroupボリュームを含むリソース グループ

    ONTAP 9.8またはONTAP 9.9を実行している場合は、スイッチオーバーまたはスイッチバックのあとに、SnapCenter VMwareプラグイン サービスを再起動し、SnapMirror関係を再同期してから、MetroCluster環境でリソース グループをバックアップする必要があります。

    ONTAP 9.8では、スイッチバック後にバックアップがハングします。ONTAP 9.9では、この問題が修正されています。

  • Snapshotコピーの最適化

    Snapshotコピーを最適化するには、同じボリュームに関連するVMとデータストアを1つのリソース グループにまとめます。

  • バックアップ ポリシー

    リソース グループはバックアップ ポリシーがなくても作成できますが、スケジュールされたデータ保護処理を実行するには、少なくとも1つのポリシーがリソース グループに適用されている必要があります。既存のポリシーを使用することも、リソース グループの作成時に新しいポリシーを作成することもできます。

  • 互換性チェック

    リソース グループの作成時に、SnapCenterによって互換性チェックが実行されます。

手順
  1. SCVプラグインの左側のナビゲータ ペインで、[リソースグループ]をクリックし、[Create]をクリックしてウィザードを開始します。

    リソース グループを作成するには、この方法が最も簡単です。ただし、次のいずれかを実行して、1つのリソースを含むリソース グループを作成することもできます。

    • 1つのVMのリソース グループを作成するには、[menu] > [ホストおよびクラスタ]をクリックし、VMを右クリックして[SnapCenter]を選択し、[リソースグループを作成します]をクリックします。

    • 1つのデータストアのリソース グループを作成するには、[menu] > [ホストおよびクラスタ]をクリックし、データストアを右クリックして[SnapCenter]を選択し、[リソースグループを作成します]をクリックします。

  2. ウィザードの[一般情報と通知]ページで、次の作業を行います。

    フィールド 操作

    名前

    リソース グループの名前を入力します。
    VM、データストア、ポリシー、バックアップ、リソース グループの名前には、次の特殊文字は使用できません。
    % & * $ # @ ! \ / :* ? " < > - [縦棒] ; ' ,
    アンダースコア(_)は使用できます。特殊文字を含むVMまたはデータストアの名前は切り捨てられるため、特定のバックアップを検索することが難しくなります。
    リンク モードでは、vCenterごとに個別のSnapCenter VMwareプラグイン リポジトリがあります。そのため、複数のvCenterで重複する名前を使用できます。

    説明

    リソース グループの説明を入力します。

    通知

    このリソース グループの処理に関する通知を受け取る場合に選択します。
    Error or warnings:エラーと警告の通知のみが送信されます。
    Errors:エラーの通知のみが送信されます。
    Always:すべてのメッセージ タイプの通知が送信されます。
    Never:通知は送信されません。

    Eメールの送信元

    通知の送信元とするEメール アドレスを入力します。

    Eメールの送信先

    通知の受信者のEメール アドレスを入力します。受信者が複数いる場合は、Eメール アドレスをカンマで区切ります。

    Eメールの件名

    通知Eメールに使用する件名を入力します。

    最新の Snapshot 名

    最新のSnapshotコピーにサフィックス「_recent」を追加する場合は、このボックスをオンにします。日付とタイムスタンプが「_recent」サフィックスに置き換えられます。

    _recentバックアップは、リソース グループに適用されているポリシーごとに作成されます。そのため、リソース グループに複数のポリシーが適用されている場合は、複数の_recentバックアップが作成されます。_recentバックアップの名前を手動で変更しないでください。

    カスタム Snapshot 形式

    Snapshotコピー名にカスタム形式を使用する場合は、このボックスをオンにし、名前の形式を入力します。

    • デフォルトでは、この機能は無効になっています。

    • デフォルトのSnapshotコピー名では、<ResourceGroup>_<Date-TimeStamp>の形式が使用されます。
      ただし、$ResourceGroup、$Policy、$HostName、$ScheduleType、$CustomTextの各変数を使用してカスタム形式を指定できます。カスタム名フィールドのドロップダウン リストを使用して、使用する変数とその使用順序を選択します。
      $CustomTextを選択した場合、名前の形式は<CustomName>_<Date-TimeStamp>になります。表示された追加ボックスにカスタム テキストを入力します。注:「_recent」サフィックスも選択した場合は、カスタムSnapshot名がデータストア内で一意になるようにする必要があるため、$ResourceGroup変数と$Policy変数を名前に追加します。

    • 特殊文字
      名前に特殊文字が含まれる場合は、[名前]フィールドと同じガイドラインに従います。

  3. [リソース]ページで、次の作業を行います。

    フィールド 操作

    範囲

    保護するリソースのタイプを選択します。
    * データストア(指定した1つ以上のデータストア内のすべての従来のVM)。vVolデータストアは選択できません。
    * 仮想マシン(個々の従来のVMまたはvVol VM。このフィールドでは、VMまたはvVol VMを含むデータストアに移動する必要があります)。
    FlexGroupデータストア内の個々のVMは選択できません。
    * タグ(指定した1つのVMwareタグが設定されたすべてのvVol VM。リスト ボックスにタグを入力する必要があります)。
    * フォルダー(指定したフォルダー内のすべてのvVol VM。ポップアップ フィールドで、フォルダーが配置されているデータセンターに移動する必要があります)。

    データセンター

    追加するVM、データストア、またはフォルダーに移動します。

    使用可能なエンティティ

    保護するリソースを選択し、[>]をクリックして、選択したリソースを[選択したエンティティ]リストに移動します。

    [次へ]をクリックすると、選択したリソースが配置されているストレージにSnapCenterが対応しているかどうかがまずチェックされます。

    Selected <resource-name> is not SnapCenter compatible」というメッセージが表示された場合は、選択したリソースにSnapCenterが対応していません。 詳細については、「互換性チェックのエラーの管理」を参照してください。

    1つ以上のデータストアをバックアップからグローバルに除外するには、scbr.override構成ファイルのglobal.ds.exclusion.patternプロパティにデータストア名を指定する必要があります。「オーバーライドできるプロパティ」を参照してください。

  4. [ディスクのスパニング]ページで、複数のデータストアに複数のVMDKがあるVMのオプションを選択します。

    • すべてのスパニング データストアを常に除外する[データストアの場合のデフォルト]

    • すべてのスパニング データストアを常に含める[VMの場合のデフォルト]

    • バックアップに含めるスパニングデータストアを手動で選択する

      FlexGroupデータストアとvVolデータストアでは、スパニングVMはサポートされていません。

  5. [ポリシー]ページで、次の表に示すように、1つ以上のバックアップ ポリシーを選択または作成します。

    使用するポリシー 操作

    既存のポリシー

    リストから1つ以上のポリシーを選択します。

    新しいポリシー

    1. scpivs44 image6[作成]をクリックします。

    2. [新しいバックアップポリシー]ウィザードを完了して、[リソースグループの作成]ウィザードに戻ります。

    リンク モードでは、リンクされたすべてのvCenterにあるポリシーがリストに含まれます。リソース グループと同じvCenterにあるポリシーを選択する必要があります。

  6. [スケジュール]ページで、選択したポリシーごとにバックアップ スケジュールを設定します。

    scpivs44 image18

    Startingのフィールドに、ゼロ以外の日時を入力します。日付はday/month/yearの形式で指定する必要があります。

    [間隔]フィールドで日数を選択すると、その月の1日目にバックアップが実行され、それ以降は指定した間隔で実行されます。たとえば、[Every 2 days]オプションを選択すると、開始日が偶数か奇数かに関係なく、その月の1日、3日、5日、7日(以降も同様)にバックアップが実行されます。

    すべてのフィールドに情報を入力する必要があります。SnapCenter VMwareプラグインでは、SnapCenter VMwareプラグインが導入されているタイム ゾーンでスケジュールが作成されます。タイム ゾーンは、SnapCenter Plug-in for VMware vSphereのGUIを使用して変更できます。

  7. 概要を確認し、[完了]をクリックします。

    [完了]をクリックする前に、ウィザードの任意のページに戻って情報を変更できます。

    [完了]をクリックすると、リソース グループのリストに新しいリソース グループが追加されます。

    バックアップ内のいずれかのVMで休止処理が失敗すると、選択したポリシーでVM整合性が選択されていても、バックアップはVMと不整合とマークされます。この場合、一部のVMは正常に休止されている可能性があります。

互換性チェックのエラーの管理

リソース グループを作成しようとすると、SnapCenterによって互換性チェックが実行されます。

互換性の問題が発生する理由は次のとおりです。

  • VMDKがサポート対象外のストレージ(7-Modeで実行されているONTAPシステムやONTAP以外のデバイスなど)上にある

  • 共有PCIデバイスがVMに接続されている

  • SnapCenterで優先IPが設定されていない

  • Storage VM(SVM)管理IPがSnapCenterに追加されていない

  • Storage VMが停止している

互換性エラーを修正するには、次の手順を実行します。

  1. Storage VMが実行されていることを確認します。

  2. VMが配置されているストレージ システムがSnapCenter Plug-in for VMware vSphereインベントリに追加されていることを確認します。

  3. Storage VMがSnapCenterに追加されていることを確認します。VMware vSphere ClientのGUIで、[ストレージシステムの追加]オプションを使用します。

  4. FujitsuのデータストアとFujitsu以外のデータストアの両方にVMDKがあるスパニングVMがある場合は、VMDKをFujitsuのデータストアに移動します。

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