エフサステクノロジーズ株式会社

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SnapCenter Plug-in for VMware vSphere 6 マニュアル ( CA08871-405 )

ワークフロー、前提条件、制限事項

WindowsゲストOSの仮想マシン ディスク(VMDK)からファイルやフォルダーをリストアできます。

ゲスト リストアのワークフロー

ゲストOSリストア処理には、次の手順が含まれます。

  1. 接続

    仮想ディスクをゲストVMまたはプロキシVMに接続し、ゲスト ファイル リストア セッションを開始します。

  2. 待機

    接続処理が完了し、参照およびリストアを実行できるようになるまで待ちます。接続処理が完了すると、ゲスト ファイル リストア セッションが自動的に作成され、Eメール通知が送信されます。

  3. ファイルまたはフォルダーの選択

    ゲスト ファイル リストア セッションでVMDKを参照し、リストアするファイルまたはフォルダーを1つ以上選択します。

  4. リストア

    選択したファイルまたはフォルダーを指定した場所にリストアします。

ゲスト ファイルとフォルダーをリストアするための前提条件

WindowsゲストOSのVMDKから1つ以上のファイルまたはフォルダーをリストアする前に、すべての要件を確認しておく必要があります。

  • VMware Toolsがインストールされ、実行されている必要があります。

    SnapCenterは、VMware Toolsからの情報を使用して、VMwareゲストOSへの接続を確立します。

  • WindowsゲストOSでWindows Server 2008 R2以降が実行されている必要があります。

    サポートされているバージョンに関する最新の情報については、弊社のサポートにお問い合わせください。

  • ターゲットVMのクレデンシャルで、組み込みのドメイン管理者アカウントまたは組み込みのローカル管理者アカウントを指定する必要があります。ユーザー名は「Administrator」である必要があります。リストア処理を開始する前に、仮想ディスクを接続するVMのクレデンシャルを設定する必要があります。このクレデンシャルは、接続処理と後続のリストア処理の両方で必要です。ワークグループ ユーザーは、組み込みのローカル管理者アカウントを使用できます。

    組み込みの管理者アカウントではなく、VM内の管理者権限を持つアカウントを使用する必要がある場合は、ゲストVMのUACを無効にする必要があります。
  • リストア元のバックアップSnapshotとVMDKを確認しておく必要があります。

    SnapCenter Plug-in for VMware vSphereでは、リストアするファイルやフォルダーの検索はサポートされていません。そのため、作業を開始する前に、Snapshotとそれに対応するVMDKのファイルまたはフォルダーの場所を把握しておく必要があります。

  • 接続する仮想ディスクはSnapCenterバックアップに含まれている必要があります。

    リストアするファイルまたはフォルダーが格納されている仮想ディスクが、SnapCenter Plug-in for VMware vSphere仮想アプライアンスを使用して実行されたVMバックアップに含まれている必要があります。

  • プロキシVMを使用するには、プロキシVMを設定する必要があります。

    仮想ディスクをプロキシVMに接続する場合は、接続およびリストア処理を開始する前にプロキシVMを設定しておく必要があります。

  • 英語のアルファベット以外を使った名前のファイルの場合は、単一のファイルとしてではなく、ディレクトリーにリストアする必要があります。

    日本語の漢字など、アルファベット以外の名前のファイルをリストアするには、ファイルが配置されているディレクトリーをリストアします。

  • LinuxゲストOSからのリストアはサポートされていません。

    LinuxゲストOSを実行しているVMからファイルやフォルダーをリストアすることはできません。ただし、VMDKを接続し、ファイルとフォルダーを手動でリストアすることもできます。サポートされているゲストOSの最新情報については、弊社のサポートにお問い合わせください。

ゲスト ファイル リストアに関する制限事項

ゲストOSからファイルまたはフォルダーをリストアする前に、この機能でサポートされない処理について理解しておく必要があります。

  • ゲストOS内でダイナミック ディスク タイプをリストアすることはできません。

  • 暗号化されたファイルまたはフォルダーをリストアした場合、暗号化属性は保持されません。ファイルまたはフォルダーを暗号化されたフォルダーにリストアすることはできません。

  • [Guest File Browse]ページには、隠しファイルとフォルダーが表示されますが、フィルターすることはできません。

  • LinuxゲストOSからはリストアできません。

    LinuxゲストOSを実行しているVMからファイルやフォルダーをリストアすることはできません。ただし、VMDKを接続し、ファイルとフォルダーを手動でリストアすることもできます。サポートされているゲストOSの最新情報については、弊社のサポートにお問い合わせください。

  • NTFSファイルシステムからFATファイルシステムにリストアすることはできません。

    NTFS形式からFAT形式にリストアしようとした場合、FATファイルシステムはWindowsセキュリティ属性をサポートしていないため、NTFSセキュリティ記述子はコピーされません。

  • クローニングされたVMDKまたは初期化されていないVMDKからゲスト ファイルをリストアすることはできません。

  • ONTAP 9.7以降を実行しているシステムでバックアップを実行し、VMware整合性オプションがオンの場合は、セカンダリー バックアップからリストアすることはできません。

  • ファイルのディレクトリー構造はリストアできません。

    ネストされたディレクトリー内のファイルをリストア対象として選択した場合、そのファイルは同じディレクトリー構造ではリストアされません。ディレクトリー ツリーはリストアされず、ファイルのみがリストアされます。ディレクトリー ツリーをリストアする場合は、構造の最上部にディレクトリー自体をコピーします。

  • vVol VMから別のホストにゲスト ファイルをリストアすることはできません。

  • 暗号化されたゲスト ファイルはリストアできません。

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