MetroCluster マニュアル ( CA08871-401 )
スイッチオーバーに向けたシステムの事前チェック
-simulate
オプションを使用して、スイッチオーバー処理の結果を事前に確認できます。これにより、処理を開始する前に、処理が成功するために必要なほとんどの前提条件が満たされていることを確認できます。稼働したままにするサイトからこれらのコマンドを実行します。
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権限レベルをadvancedに設定します。
set -privilege advanced
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稼働したままにするサイトから、スイッチオーバー処理をシミュレートします。
metrocluster switchover -simulate
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出力をチェックします。
出力には、スイッチオーバー処理を阻止するVEDOの有無が示されます。MetroCluster処理を実行するたびに、処理が成功するための一連の条件を確認する必要があります。「
VEDO
」は、1つ以上の条件が満たされていない場合に処理を禁止するメカニズムです。「ソフト
」なVEDOと「ハード
」なVEDOの2種類があります。ソフトなVEDOは無視できますが、ハードなVEDOは無視できません。例えば、4ノードMetroCluster構成でネゴシエート スイッチオーバーを実行する場合、条件の1つとしてすべてのノードが正常に稼働していることがあります。例えば、1つのノードが停止し、HAパートナーにテイクオーバーされたとします。すべてのノードが正常に稼働している必要があるという条件はハードな条件であるため、スイッチオーバー処理にはハードなVEDOが適用されます。ハードなVEDOは無視できません。ソフトなVEDOも無視しないことを推奨します。
例:検証結果
次の例は、スイッチオーバー処理のシミュレーションで発生したエラーを示しています。
cluster4::*> metrocluster switchover -simulate [Job 126] Preparing the cluster for the switchover operation... [Job 126] Job failed: Failed to prepare the cluster for the switchover operation. Use the "metrocluster operation show" command to view detailed error information. Resolve the errors, then try the command again.
障害が発生したすべてのディスクを交換するまで、ネゴシエート スイッチオーバーとスイッチバックは失敗します。障害が発生したディスクを交換したあと、ディザスタ リカバリーを実行できます。障害が発生したディスクに関する警告を無視するには、ネゴシエート スイッチオーバーとスイッチバックにソフトなVEDOを追加します。 |