エフサステクノロジーズ株式会社

本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

MetroCluster マニュアル

to English version

ONTAP Mediatorサービスのインストールの準備

環境が一定の要件を満たしている必要があります。

次の要件が、1つのディザスタ リカバリー グループ(DRグループ)に適用されます。詳細については、「DRグループ」を参照してください。

  • Linuxのバージョンを更新する場合は、最新のONTAP Mediatorサービスをインストールする前にLinuxのバージョンを更新してください。

  • ONTAPメディエーター サービスとMetroCluster Tiebreakerソフトウェアの両方を同じMetroCluster構成で使用することはできません。

  • ONTAP Mediatorは、MetroClusterサイトとは別の場所にあるLinuxホストにインストールする必要があります。

    ONTAP Mediatorと各サイトの間の接続には、独立した2つの障害ドメインが必要です。

  • ONTAP Mediatorサービスでは、最大5つのMetroCluster構成が同時にサポートされます。

  • 自動計画外スイッチオーバーは、ONTAP 9.7以降でサポートされます。

MetroCluster構成でMediatorを使用するためのネットワーク要件

MetroCluster構成にONTAP Mediatorサービスをインストールするには、いくつかのネットワーク要件を満たす必要があります。

  • レイテンシ

    最大レイテンシは75ms(RTT)未満です。

    ジッターは5ms以下である必要があります。

  • MTU

    MTUサイズが1400以上である必要があります。

  • パケット損失

    Internet Control Message Protocol(ICMP)トラフィックとTCPトラフィックの両方について、パケット損失が0.01%未満である必要があります。

  • 帯域幅

    MediatorサービスとDRグループの間のリンクの帯域幅が20Mbps以上である必要があります。

  • 接続の独立性

    各サイトがONTAP Mediatorと個別に接続されている必要があります。1つのサイトで障害が発生しても、影響を受けていない他の2つのサイト間のIP接続が中断されないようにするためです。

MetroCluster構成でのONTAP Mediatorのホスト要件

構成がいくつかのホスト要件を満たしていることを確認する必要があります。

  • ONTAP Mediatorは、2つのONTAPクラスタから物理的に隔離された外部サイトにインストールする必要があります。

  • ONTAP MediatorでサポートされるMetroCluster構成は、最大5つです。

  • ONTAP Mediatorでは、CPUとメモリー(RAM)については、ホスト オペレーティング システムの最小要件を満たしていれば十分です。

  • ホスト オペレーティング システムの最小要件に加えて、30GB以上の利用可能な空きディスク スペースが必要です。

    • 各DRグループには、最大200MBのディスク スペースが必要です。

ONTAP Mediatorのファイアウォール要件

ONTAP Mediatorは、複数のポートを使用して特定のサービスと通信します。

サードパーティ製のファイアウォールを使用している場合:

  • HTTPSアクセスが有効になっている必要があります。

  • ポート31784および3260のアクセスを許可するように設定されている必要があります。

    Red HatまたはCentOSのデフォルトのファイアウォールを使用している場合は、メディエーターのインストール時に自動的に設定されます。

次の表は、ファイアウォールで許可する必要のあるポートを示しています。

iSCSIポートは、MetroCluster IP構成のみで必要です。

ポート / サービス

ソース

デスティネーション

目的

31784 / TCP

ONTAPクラスタ管理インターフェイス

ONTAP MediatorのWebサーバー

REST API(HTTPS)

3260 / TCP

ONTAPクラスタ(データ管理LIFまたはデータ管理LIF)

ONTAP MediatorのiSCSIターゲット

メールボックス用のiSCSIデータ接続

MetroCluster構成でのONTAP Mediatorのアップグレードに関するガイドライン

ONTAP Mediatorをアップグレードする場合は、Linuxのバージョン要件を満たし、アップグレードのガイドラインに従う必要があります。

  • Mediatorサービスは、1つ前のバージョンから現行バージョンにアップグレードできます。

  • すべてのMediatorバージョンがONTAP 9.7以降を実行するMetroCluster IP構成でサポートされます。

アップグレード後

Mediatorとオペレーティング システムのアップグレードが完了したら、storage iscsi-initiator showコマンドを実行してMediator接続が確立されていることを確認します。

Top of Page