MetroCluster マニュアル ( CA08871-401 )
ネゴシエート スイッチオーバーの実行
ネゴシエート スイッチオーバーは、パートナー サイトのプロセスをクリーン シャットダウンしてから、パートナー サイトの処理をスイッチオーバーします。ネゴシエート スイッチオーバーは、MetroClusterサイトでのメンテナンスの実施、またはスイッチオーバー機能のテストに使用できます。
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スイッチバック処理を実行する前に、設定の変更がすべて完了している必要があります。
これにより、ネゴシエート スイッチオーバーまたはスイッチバックの処理との競合が回避されます。
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停止していたすべてのノードがブートし、クラスタ クォーラムに参加している必要があります。
クラスタ クォーラムの詳細については、システム アドミニストレーション リファレンスの「
クォーラムとイプシロンについて
」セクションを参照してください。 -
両方のサイトからクラスタ ピアリング ネットワークにアクセスできる必要があります。
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MetroCluster構成のすべてのノードで、同じバージョンのONTAPソフトウェアが実行されている必要があります。
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新しいSnapMirror関係を作成する前に、MetroCluster構成の両方のサイトでreplication.create_data_protection_rels.enableオプションをONに設定しておく必要があります。
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2ノードMetroCluster構成の場合、サイト間でONTAPのバージョンが一致していないときは、アップグレード時に新しいSnapMirror関係を作成しないようにする必要があります。
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4ノードMetroCluster構成の場合は、サイト間でONTAPのバージョンが一致している必要があります。
リカバリー サイトがスイッチバック処理を実行できるようになるまでに数時間かかることがあります。
metrocluster switchoverコマンドは、MetroCluster構成のすべてのDRグループのノードをスイッチオーバーします。例えば、8ノードMetroCluster構成では、両方のDRグループのノードをスイッチオーバーします。
ネゴシエート スイッチオーバーの準備中および実行中は、クラスタの設定を変更したり、テイクオーバーまたはギブバック処理を実行したりしないでください。
MetroCluster IP構成の場合
MetroCluster構成をTiebreakerまたはMediatorユーティリティーで監視している場合は、メンテナンス タスクを実行する前に監視を解除する必要があります。 |
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ONTAP 9.7:
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リモート ストレージがアクセス可能であれば、ミラー アグリゲートは正常な状態のままとなります。
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リモート ストレージへのアクセスが失われると、ミラー アグリゲートはネゴシエート スイッチオーバー後にデグレード状態になります。
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ONTAP 9.8以降:
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リモート ストレージへのアクセスが失われると、ディザスタ サイトにあるミラーされていないアグリゲートは使用できなくなります。その結果、コントローラーが停止する可能性があります。
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metrocluster check run、metrocluster check show、およびmetrocluster check config-replication showコマンドを使用して、進行中または保留中の設定の更新がないことを確認します。稼働したままにするサイトからこれらのコマンドを実行します。
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稼働したままにするサイトから、スイッチオーバーを実施します。
metrocluster switchover
この処理は、完了するまでに数分かかることがあります。
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スイッチオーバーが完了するまで監視します。
metrocluster operation show
cluster_A::*> metrocluster operation show Operation: Switchover Start time: 10/4/2012 19:04:13 State: in-progress End time: - Errors: cluster_A::*> metrocluster operation show Operation: Switchover Start time: 10/4/2012 19:04:13 State: successful End time: 10/4/2012 19:04:22 Errors: -
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SnapMirror構成またはSnapVault構成があれば、再確立します。
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