エフサステクノロジーズ株式会社

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MetroCluster マニュアル

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MetroCluster IP構成に関する考慮事項

コントローラーがリモート ストレージにアクセスする仕組みと、MetroClusterのIPアドレスの仕組みを理解しておく必要があります。

MetroCluster IP構成でのリモート ストレージへのアクセス

MetroCluster IP構成では、ローカル コントローラーからリモート ストレージ プールにアクセスする場合、リモート コントローラーを経由する以外に方法がありません。IPスイッチはコントローラーのイーサネット ポートに接続され、ディスク シェルフに直接は接続されません。リモート コントローラーが停止した場合、ローカル コントローラーはリモート ストレージ プールにアクセスできません。

MetroClusterのIPアドレス

MetroCluster IP構成でMetroClusterのIPアドレスとインターフェイスがどのように実装されるかを確認し、関連する要件についても理解しておく必要があります。

MetroCluster IP構成では、HAペア間およびDRパートナー間でのストレージと不揮発性キャッシュのレプリケーションがMetroCluster IPファブリック内の広帯域の専用リンクを使用して行われます。ストレージのレプリケーションにはiSCSI接続が使用されます。IPスイッチは、ローカル クラスタ内のすべてのクラスタ内トラフィックにも使用されます。MetroClusterトラフィックは、異なるIPサブネットとVLANを使用することでクラスタ内トラフィックと分離されます。MetroCluster IPファブリックは、クラスタ ピアリング ネットワークとは別のものです。

mcc ip ip subnets

MetroCluster IP構成では、バックエンドMetroCluster IPファブリック用に予約されたIPアドレスが各ノードに2つ必要です。予約されたIPアドレスは、初期設定時にMetroCluster IPの論理インターフェイス(LIF)に割り当てられます。このIPアドレスの要件は次のとおりです。

MetroClusterのIPアドレスは初期設定後は変更できないため、慎重に選択する必要があります。
  • 固有のIP spaceに属している必要があります。

    環境全体でIP spaceの重複がないようにしてください。

  • 他のすべてのトラフィックと分離した2つのIPサブネットのいずれかに属している必要があります。

たとえば、次のようにノードのIPアドレスを設定できます。

ノード

インターフェイス

IPアドレス

サブネット

node_A_1

MetroCluster IPインターフェイス1

10.1.1.1

10.1.1/24

node_A_1

MetroCluster IPインターフェイス2

10.1.2.1

10.1.2/24

node_A_2

MetroCluster IPインターフェイス1

10.1.1.2

10.1.1/24

node_A_2

MetroCluster IPインターフェイス2

10.1.2.2

10.1.2/24

node_B_1

MetroCluster IPインターフェイス1

10.1.1.3

10.1.1/24

node_B_1

MetroCluster IPインターフェイス2

10.1.2.3

10.1.2/24

node_B_2

MetroCluster IPインターフェイス1

10.1.1.4

10.1.1/24

node_B_2

MetroCluster IPインターフェイス2

10.1.2.4

10.1.2/24

MetroCluster IPインターフェイスの特性

MetroCluster IPインターフェイスは、MetroCluster IP構成に固有のインターフェイスです。ONTAPの他のタイプのインターフェイスとは異なる特性があります。

  • MetroCluster構成の初期設定時にmetrocluster configuration-settings interface createコマンドを使用して作成します。

    ONTAP 9.9.1以降では、レイヤー3構成を使用している場合、MetroCluster IPインターフェイスの作成時に-gatewayパラメーターも指定する必要があります。「レイヤー3ワイドエリア ネットワークに関する考慮事項」を参照してください。

    network interfaceコマンドで作成または変更することはできません。

  • network interface showコマンドの出力には表示されません。

  • フェイルオーバーは行われず、作成時と同じポートに関連付けられたままになります。

  • MetroCluster IP構成では、MetroCluster IPインターフェイスに特定のイーサネット ポート(プラットフォームによって異なる)を使用します。

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