MetroCluster マニュアル ( CA08871-401 )
Tiebreakerソフトウェアの設定
Tiebreakerソフトウェアをインストールしたら、MetroCluster構成を追加または変更したり、TiebreakerソフトウェアからMetroCluster構成を削除したりできます。
TiebreakerソフトウェアのCLIの起動
Tiebreakerソフトウェアをインストールしたら、CLIを起動して設定する必要があります。
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ソフトウェアをインストールしたホストのプロンプトからCLIを起動します。
fujitsu-metrocluster-tiebreaker-software-cli
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インストール後の初回起動時には、データベースにアクセスするTiebreakerユーザーのパスワードを入力します。 これは、インストール時にデータベース ユーザーに指定したパスワードです。
MetroCluster構成の追加
MetroCluster Tiebreakerソフトウェアをインストールしたら、MetroCluster構成を1つずつ追加できます。
MetroCluster構成をONTAP環境にインストールし、ソフトウェアで設定を有効にしておく必要があります。
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Tiebreakerコマンドライン インターフェイス(CLI)のmonitor addコマンドを使用して、MetroCluster構成を追加します。
ホスト名を使用する場合は、完全修飾ドメイン名(FQDN)を指定する必要があります。
次の例は、cluster_Aの構成を示しています。
MetroCluster Tiebreaker :> monitor add wizard Enter monitor Name: cluster_A Enter Cluster IP Address: 10.222.196.130 Enter Cluster Username: admin Enter Cluster Password: Enter Peer Cluster IP Address: 10.222.196.40 Enter Peer Cluster Username: admin Enter Peer Cluster Password: Successfully added monitor to MetroCluster Tiebreaker software.
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Tiebreaker CLIの
monitor show -status
コマンドを使用して、MetroCluster構成が追加されたことを確認します。MetroCluster Tiebreaker :> monitor show -status
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Tiebreakerソフトウェアのオブザーバー モードを無効にして、サイト障害を検出したあとにスイッチオーバーを自動的に開始するようにします。
monitor modify -monitor-name monitor_name -observer-mode false
MetroCluster Tiebreaker :> monitor modify -monitor-name 8pack -observer-mode false Warning: If you are turning observer-mode to false, make sure to review the 'risks and limitations' as described in the MetroCluster Tiebreaker installation and configuration. Are you sure you want to enable automatic switchover capability for monitor "8pack"? [Y/N]: y
MetroCluster Tiebreaker構成の変更用コマンド
MetroCluster構成は、必要に応じていつでも設定を変更できます。
Tiebreaker CLIのmonitor modifyコマンドは、次のオプションを指定して使用できます。変更を確認するには、monitor show -statusコマンドを使用します。
オプション |
説明 |
---|---|
-monitor-name |
MetroCluster構成の名前 |
-enable-monitor |
MetroCluster構成の監視を有効または無効にします。 |
-silent-period |
MetroCluster Tiebreakerソフトウェアがサイト障害を検出してから確定するまでの時間(秒) |
-observer-mode |
オブザーバー モード(true)は監視するだけで、サイト障害が検出されてもスイッチオーバーをトリガーしません。オンライン モード(false)は、サイト障害が検出された場合にスイッチオーバーをトリガーします。 |
次の例は、構成のサイレント期間を変更します。
MetroCluster Tiebreaker :> monitor modify -monitor-name cluster_A -silent-period 15 Successfully modified monitor in MetroCluster Tiebreaker software.
Tiebreaker CLIのdebug
コマンドを使用して、ロギング モードを変更できます。
コマンド |
説明 |
---|---|
debug status |
デバッグ モードのステータスを表示します。 |
debug enable |
ロギングのデバッグ モードを有効にします。 |
debug disable |
ロギングのデバッグ モードを無効にします。 |
Tiebreaker 1.4以前が実行されているシステムでは、Tiebreaker CLIのupdate-mcctb-password
コマンドを使用してユーザー パスワードを更新できます。このコマンドは、Tiebreaker 1.5以降では廃止されています。
コマンド |
説明 |
---|---|
update-mcctb-password |
ユーザー パスワードが更新されました。 |
MetroCluster構成の削除
監視する必要がなくなったMetroCluster構成は、Tiebreakerソフトウェアから削除できます。
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Tiebreaker CLIの
monitor remove
コマンドを使用して、MetroCluster構成を削除します。次の例では、ソフトウェアから「
cluster_A
」を削除しています。MetroCluster Tiebreaker :> monitor remove -monitor-name cluster_A Successfully removed monitor from MetroCluster Tiebreaker software.
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Tiebreaker CLIの
monitor show -status
コマンドを使用して、MetroCluster構成が削除されたことを確認します。MetroCluster Tiebreaker :> monitor show -status