MetroCluster マニュアル ( CA08871-401 )
スイッチ ポートの設定例
さまざまなスイッチ ポートの設定について説明します。
次の例では、10進数を使用し、Ciscoスイッチに適用される表に従っています。スイッチ ベンダーによっては、DSCPに異なる値が必要になる場合があります。値が正しいことを確認するには、お使いのスイッチ ベンダー提供の対応する表を参照してください。 |
DSCP値 |
10進数 |
16進数 |
意味 |
---|---|---|---|
101 000 |
16 |
0x10 |
CS2 |
011 000 |
24 |
0x18 |
CS3 |
100 000 |
32 |
0x20 |
CS4 |
101 000 |
40 |
0x28 |
CS5 |
-
リモート ダイレクト メモリー アクセス(RDMA)トラフィックの分類:
-
一致:TCPポート10006、ソース、デスティネーション、またはその両方
-
オプションの一致:COS 5
-
オプションの一致:DSCP 40
-
DSCP 40の設定
-
COS 5の設定
-
オプション:20Gbpsへのレート シェーピング
-
-
iSCSIトラフィックの分類:
-
一致:TCPポート62500、ソース、デスティネーション、またはその両方
-
オプションの一致:COS 4
-
オプションの一致:DSCP 32
-
DSCP 32の設定
-
COS 4の設定
-
-
L2FlowControl(一時停止)、RXおよびTX
-
分類:
-
COS 5またはDSCP 40と一致
-
DSCP 40の設定
-
COS 5の設定
-
-
COS 4またはDSCP 32と一致
-
DSCP 32の設定
-
COS 4の設定
-
-
-
出力キュー
-
CoSグループ4の最小設定しきい値は2000、最大しきい値は3000です。
-
CoSグループ5の最小設定しきい値は3500、最大しきい値は6500です。
設定しきい値は環境によって異なります。設定しきい値は個々の環境に基づいて評価する必要があります。 -
Q4およびQ5に対してECNを有効化
-
Q4およびQ5に対してREDを有効化
-
-
RDMA、COS 5 / DSCP 40:60%
-
iSCSI、COS 4 / DSCP 32:40%
-
MetroCluster構成およびネットワークごとの最小容量要件:10Gbps
レート制限を使用する場合は、損失を発生させずにトラフィックをシェーピングする必要があります。 |
MetroClusterコントローラーを接続するスイッチ ポートの設定例
ここで紹介するコマンド例は、Cisco NX3232およびCisco NX9336スイッチのものです。コマンドは、スイッチ タイプによって異なります。
これらの例で示している機能または同等の要素がスイッチで使用できない場合、そのスイッチは最小要件を満たしておらず、MetroCluster構成の導入には使用できません。これは、MetroCluster構成に接続するすべてのスイッチおよびすべての中間スイッチに当てはまります。
次の例では、1つのネットワークの設定のみを示しています。 |
各ネットワークのVLAN(仮想LAN)を設定する必要があります。次の例では、ネットワークのVLANを10に設定しています。
例:
# vlan 10 The load balancing policy should be set so that order is preserved.
例:
# port-channel load-balance src-dst ip-l4port-vlan
分類の設定例
アクセス マップとクラス マップを設定して、RDMAトラフィックとiSCSIトラフィックを適切なクラスにマッピングする必要があります。
次の例では、ポート65200を経由するすべてのTCPトラフィックをストレージ(iSCSI)クラスにマッピングします。ポート10006を経由するすべてのTCPトラフィックをRDMAクラスにマッピングします。これらのポリシーマップは、MetroClusterインターフェイスを接続するスイッチ ポートで使用されます。
例:
ip access-list storage 10 permit tcp any eq 65200 any 20 permit tcp any any eq 65200 ip access-list rdma 10 permit tcp any eq 10006 any 20 permit tcp any any eq 10006 class-map type qos match-all storage match access-group name storage class-map type qos match-all rdma match access-group name rdma
入力ポリシーを設定する必要があります。入力ポリシーは、トラフィックを異なるCOSグループに分類してマッピングします。この例では、RDMAトラフィックをCOSグループ5にマッピングし、iSCSIトラフィックをCOSグループ4にマッピングしています。入力ポリシーは、MetroClusterインターフェイスを接続するスイッチ ポートおよびMetroClusterトラフィックを伝送するISLポートで使用されます。
例:
policy-map type qos MetroClusterIP_Node_Ingress class rdma set dscp 40 set cos 5 set qos-group 5 class storage set dscp 32 set cos 4 set qos-group 4
弊社では、次の例に示すように、MetroClusterインターフェイスを接続するスイッチ ポートでトラフィックをシェーピングすることを推奨しています。
例:
policy-map type queuing MetroClusterIP_Node_Egress class type queuing c-out-8q-q7 priority level 1 class type queuing c-out-8q-q6 priority level 2 class type queuing c-out-8q-q5 priority level 3 shape min 0 gbps max 20 gbps class type queuing c-out-8q-q4 priority level 4 class type queuing c-out-8q-q3 priority level 5 class type queuing c-out-8q-q2 priority level 6 class type queuing c-out-8q-q1 priority level 7 class type queuing c-out-8q-q-default bandwidth remaining percent 100 random-detect threshold burst-optimized ecn
ノード ポートの設定例
ノード ポートをブレークアウト モードで設定する必要が生じることがあります。次の例では、ポート25と26をブレークアウト モードで4つの25Gbpsポートとして設定しています。
例:
interface breakout module 1 port 25-26 map 25g-4x
MetroClusterインターフェイスのポート速度を設定する必要がある場合があります。次の例では、速度をautoまたは40Gbpsモードに設定する方法を示します。
例:
speed auto speed 40000
次の例では、MetroClusterインターフェイスを接続できるようにスイッチ ポートを設定する方法を示します。これは、MTUを9216に設定したVLAN 10のアクセス モード ポートで、標準速度で動作します。対称(送受信)フロー制御(一時停止)が有効で、MetroClusterの入力ポリシーと出力ポリシーが割り当てられています。
例:
interface eth1/9 description MetroCluster-IP Node Port speed auto switchport access vlan 10 spanning-tree port type edge spanning-tree bpduguard enable mtu 9216 flowcontrol receive on flowcontrol send on service-policy type qos input MetroClusterIP_Node_Ingress service-policy type queuing output MetroClusterIP_Node_Egress no shutdown
次の例に示すように、25Gbpsポートでは、前方誤り訂正(FEC)の設定を「off」にする必要があります。
例:
fec off
ネットワーク全体でのISLポートの設定例
MetroCluster準拠スイッチは、MetroClusterインターフェイスを直接接続するスイッチであっても、中間スイッチと見なされます。MetroCluster準拠スイッチでMetroClusterトラフィックを伝送するISLポートは、中間スイッチのISLポートと同じ方法で設定する必要があります。ガイダンスと例については、「中間スイッチでの必要な設定」を参照してください。
MetroClusterインターフェイスを接続するスイッチ ポートとMetroClusterトラフィックを伝送するISLに対して、一部のポリシー マップは同じです。これら両方のポートの用途に同じポリシー マップを使用できる場合があります。 |