エフサステクノロジーズ株式会社

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MetroCluster マニュアル

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MetroCluster IPに必要なコンポーネントと命名規則

以下は、ONTAP 9.12.1以前の制限事項です。

MetroCluster IP構成を計画する際には、必要なサポート対象のハードウェア コンポーネントとソフトウェア コンポーネントを把握しておく必要があります。また、内容を正しく理解するためには、このドキュメントで使用しているコンポーネントの命名規則も確認しておく必要があります。

サポートされているソフトウェアおよびハードウェア

ハードウェアとソフトウェアは、MetroCluster IP構成でサポートされている必要があります。

ETERNUS AX seriesを使用する場合は、MetroCluster構成内のすべてのコントローラー モジュールをETERNUS AX seriesとして設定する必要があります。

MetroCluster IP構成でのハードウェアの冗長性の要件

MetroCluster IP構成ではハードウェアの冗長性が確保されるため、サイトには各コンポーネントが2つずつあります。コンポーネントの名前には、サイトを表すAまたはB、および2つあるコンポーネントのうちどちらかを表す番号として1または2を使用します。

MetroCluster IP構成でのONTAPクラスタの要件

MetroCluster IP構成には、MetroClusterサイトごとに1つ、計2つのONTAPクラスタが必要です。

名前はMetroCluster構成内で一意である必要があります。

名前の例:

  • サイトA:cluster_A

  • サイトB:cluster_B

MetroCluster IP構成でのIPスイッチの要件

MetroCluster IP構成にはスイッチが4つ必要です。4つのスイッチが2つのスイッチ ストレージ ファブリックを形成し、MetroCluster IP構成の各クラスタ間のISLを提供します。

IPスイッチは、各クラスタのコントローラー モジュール間のクラスタ内通信も提供します。

名前はMetroCluster構成内で一意である必要があります。

名前の例:

  • サイトA:cluster_A

    • IP_switch_A_1

    • IP_switch_A_2

  • サイトB:cluster_B

    • IP_switch_B_1

    • IP_switch_B_2

MetroCluster IP構成でのコントローラー モジュールの要件

MetroCluster IP構成にはコントローラー モジュールが4つまたは8つ必要です。

各サイトのコントローラー モジュールがHAペアを構成します。各コントローラー モジュールには、もう一方のサイトにDRパートナーがあります。

各コントローラー モジュールが同じバージョンのONTAPを実行している必要があります。サポートされるプラットフォーム モデルは、ONTAPのバージョンによって異なります。

  • ONTAP 9.7以降では、ETERNUS HX seriesへのMetroCluster IPの新規インストールがサポートされます。

  • ONTAP 9.7以降では、ADP用に設定されたコントローラー モジュールがサポートされます。

4ノード構成に限定されるコントローラー モデル

これらのモデルは、4ノードのMetroCluster構成に限定されます。

  • ETERNUS AX2100

  • ETERNUS AX2200

  • ETERNUS HX2200

たとえば、次の構成はサポートされていません。

  • 8台のETERNUS AX2200コントローラーで構成される8ノード構成

  • それぞれETERNUS AX2200コントローラーで構成され、同じバックエンド スイッチを共有する2つの4ノードMetroCluster IP構成

  • ETERNUS AX2200コントローラーを使用するDRグループ1を使用するDRグループ2で構成される8ノード構成

2つ目のMetroClusterに上記のいずれのモデルも含まれない場合は、同じバックエンド スイッチを使用する4ノードMetroCluster IP構成を2つ構成できます。

名前の例

ドキュメントでは、次の名前が例として使用されます。

  • サイトA:cluster_A

    • controller_A_1

    • controller_A_2

  • サイトB:cluster_B

    • controller_B_1

    • controller_B_2

MetroCluster IP構成でのギガビット イーサネット アダプターの要件

MetroCluster IP構成では、MetroCluster IPファブリックに使用されるIPスイッチへのIPインターフェイスに40/100Gbpsまたは10/25Gbpsのイーサネット アダプターを使用します。

プラットフォーム モデル

必要なギガビット イーサネット アダプター

アダプターを搭載するスロット

ポート

ETERNUS HX6100、ETERNUS AX4100

X1146A

スロット1

e1a、e1b

ETERNUS AX4100およびETERNUS HX6100

X1116A

スロット1

e1a、e1b

ETERNUS HX2200、ETERNUS AX1200、ETERNUS AX2100

オンボード ポート

スロット0

e0a、e0b

ETERNUS AX2200、ETERNUS AC2100

オンボード ポート

スロット0

e0c、e0d

MetroCluster IP構成での自動ドライブ割り当てとADPシステムの詳細は、こちらを参照してください。

プールとドライブの要件(最小サポート)

シェルフ単位でディスク所有権を割り当てられるようにするために、SASディスク シェルフを8台(各サイトに4台)配置することを推奨します。

4ノードMetroCluster IP構成では、各サイトに次の最小構成が必要です。

  • 各ノードのサイトに少なくとも1つのローカル プールと1つのリモート プール。

  • 各プールに少なくとも7本のドライブ。

    各ノードにミラーされたデータ アグリゲートが1つある4ノードMetroCluster構成では、最小構成として24本のディスクがサイトに必要です。

サポートされる最小構成では、各プールのドライブ レイアウトは次のようになります。

  • ルート ドライブ x 3本

  • データ ドライブ x 3本

  • スペア ドライブ x 1本

サポートされる最小構成では、各サイトに少なくとも1台のシェルフが必要です。

MetroCluster構成では、RAID-DPとRAID4がサポートされます。

空きのあるシェルフでのドライブの配置場所に関する考慮事項

収容数が半分(24ドライブ シェルフに12本のドライブ)のシェルフを使用しているときにドライブの自動割り当てを正しく行うには、スロット0~5および18~23にドライブを配置する必要があります。

シェルフに空きがある構成では、シェルフの4つの部分にドライブを均等に配置する必要があります。

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