MetroCluster マニュアル ( CA08871-401 )
MetroCluster IP構成のコンポーネント
MetroCluster IP構成を計画するときは、ハードウェア コンポーネントとその相互接続について理解しておく必要があります。
中核をなすハードウェア
MetroCluster IP構成には、中核をなす次のハードウェアが含まれます。
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ストレージ コントローラー
ストレージ コントローラーは2つの2ノード クラスタとして構成されます。
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IPネットワーク
このバックエンドIPネットワークは、次の2つを目的とする接続を提供します。
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クラスタ内通信用の標準クラスタ接続。
これは、MetroCluster以外のONTAPスイッチ クラスタで使用されるクラスタ スイッチ機能と同じです。
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ストレージ データと不揮発性キャッシュのレプリケーション用のMetroClusterバックエンド接続。
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クラスタ ピアリング ネットワーク
クラスタ ピアリング ネットワークは、Storage Virtual Machine(SVM)の設定を含むクラスタ構成をミラーするための接続を提供します。一方のクラスタのすべてのSVMの設定が、パートナー クラスタにミラーされます。
ディザスタ リカバリー(DR)グループ
MetroCluster IP構成は、4つのノードからなる1つのDRグループで構成されます。
次の図は、4ノードのMetroCluster構成におけるノードの構成を示しています。
MetroCluster構成のローカルHAペア
各MetroClusterサイトは、HAペアとして設定されたストレージ コントローラーで構成されます。これによってローカルでの冗長性が実現し、一方のストレージ コントローラーに障害が発生した場合は、ローカルのHAパートナーがテイクオーバーできるようになります。このような障害には、MetroClusterのスイッチオーバー処理は必要ありません。
ローカルのHAフェイルオーバー処理とギブバック処理は、非MetroCluster構成と同じように、storage failoverコマンドで実行します。
MetroCluster IPおよびクラスタ インターコネクト ネットワーク
ONTAPクラスタには、通常、クラスタ内のノード間のトラフィック用にクラスタ インターコネクト ネットワークが含まれています。MetroCluster IP構成では、MetroClusterサイト間のデータ レプリケーション トラフィックにもこのネットワークが使用されます。
MetroCluster IP構成の各ノードには、バックエンドIPネットワークへの接続用に専用のLIFがあります。
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2つのMetroCluster IPインターフェイス
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1つのクラスタ間LIF
次の図は、これらのインターフェイスを示しています。
クラスタ ピアリング ネットワーク
MetroCluster構成の2つのクラスタは、お客様のクラスタ ピアリング ネットワーク経由でピアリングされています。クラスタ ピアリングでは、サイト間のStorage Virtual Machine(SVM、旧Vserver)の同期ミラーリングがサポートされます。
MetroCluster構成の各ノードにインタークラスタ管理LIFが設定され、クラスタがピアリング用に設定されている必要があります。インタークラスタ管理LIFが設定されたポートが、お客様のクラスタ ピアリング ネットワークに接続されます。SVM構成は、このネットワーク経由で、Configuration Replication Serviceを使用してレプリケートされます。