MetroCluster マニュアル ( CA08871-401 )
ミラーされていないアグリゲートを使用する
ミラーされていないアグリゲートが構成に含まれている場合、スイッチオーバー処理後にアクセスに関する問題が発生する可能性があります。
ミラーされていないアグリゲートと階層状のネームスペースに関する考慮事項
階層状のネームスペースを使用している場合は、パス内のすべてのボリュームがミラーされたアグリゲートのみ、またはミラーされていないアグリゲートのみに配置されるようにジャンクション パスを設定する必要があります。ジャンクション パスにミラーされていないアグリゲートとミラーされたアグリゲートが混在していると、スイッチオーバー処理後にミラーされていないアグリゲートにアクセスできなくなる可能性があります。
ミラーされていないアグリゲート、CRSメタデータ ボリューム、およびデータSVMのルート ボリュームに関する考慮事項
設定レプリケーション サービス(CRS)メタデータ ボリュームとデータSVMのルート ボリュームは、ミラーされたアグリゲートに配置する必要があります。これらのボリュームをミラーされていないアグリゲートに移動することはできません。ミラーされていないアグリゲートに配置されている場合、ネゴシエート スイッチオーバー処理とスイッチバック処理が拒否されます。その場合、metrocluster checkコマンドによって警告が表示されます。
ミラーされていないアグリゲートとSVMに関する考慮事項
SVMは、ミラーされたアグリゲートでのみ、またはミラーされていないアグリゲートでのみ設定する必要があります。ミラーされていないアグリゲートとミラーされたアグリゲートが混在しているとスイッチオーバー処理に2分以上かかり、ミラーされていないアグリゲートがオンラインにならない場合にデータを利用できなくなることがあります。
ミラーされていないアグリゲートとSANに関する考慮事項
ONTAP 9.9.1より前のバージョンでは、ミラーされていないアグリゲートにはLUNを配置しないでください。ミラーされていないアグリゲートにLUNを設定すると、スイッチオーバー処理に2分以上かかってデータを利用できなくなることがあります。
ミラーされていないアグリゲート用にストレージ シェルフを追加する場合の考慮事項
MetroCluster IP構成のミラーされていないアグリゲートに使用するシェルフを追加する場合は、次の手順を実行する必要があります。 |
-
シェルフを追加する手順を開始する前に、次のコマンドを実行します。
metrocluster modify -enable-unmirrored-aggr-deployment true
-
自動ディスク割り当てが無効になっていることを確認します。
disk option show
-
手順に従ってシェルフを追加します。
-
新しいシェルフのすべてのディスクを、ミラーされていないアグリゲートを所有するノードに手動で割り当てます。
-
アグリゲートを作成します。
storage aggregate create
-
手順が完了したら、次のコマンドを実行します。
metrocluster modify -enable-unmirrored-aggr-deployment false
-
自動ディスク割り当てが有効になっていることを確認します。
disk option show