SANtricity 11.8 Solutions

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システム管理の概要

Storage Plugin for vCenterで管理するストレージ システムを検索して追加するには、[追加 / 検出]機能を使用します。検出されたストレージ システムに対して、[管理] ページで名前変更、削除、新しいパスワードの指定も行うことができます。

システムの検出に関する考慮事項

プラグインでストレージ リソースを表示および管理するには、組織のネットワークから管理対象のストレージ システムを検出する必要があります。単一のストレージ システムまたは複数のストレージ システムを検出して追加できます。

複数のストレージ システム

複数のストレージ システムを検出する場合は、ネットワークIPアドレスの範囲を入力すると、その範囲の各IPアドレスへの接続がシステムで個別に試行されます。到達できたストレージ システムがプラグインに表示され、管理ドメインに追加できます。

単一のストレージ システム

単一のストレージ システムを検出する場合は、ストレージ システムのいずれかのコントローラーのIPアドレスを1つ入力し、そのストレージ システムを管理ドメインに追加します。

プラグインは、1つのIPアドレス、またはコントローラーに割り当てられている範囲内のIPアドレスだけを検出して表示します。他のコントローラーまたはコントローラーに割り当てられているIPアドレスがあっても、指定したIPアドレスまたはIPアドレス範囲に含まれていなければ、プラグインでは検出も表示もされません。ただし、いったんストレージ システムを追加すると、関連付けられているIPアドレスがすべて検出されて [管理] ビューに表示されます。

ユーザー クレデンシャル

追加する各ストレージ システムの管理者パスワードを指定する必要があります。

証明書

検出プロセスの一環として、検出されたストレージ システムに信頼できるソースからの証明書があるかどうかが確認されます。システムは、ブラウザーとの間に確立するすべての接続に対して、証明書に基づく2種類の認証を使用します。

  • 信頼された証明書 - 一方または両方のコントローラーの証明書が期限切れになっているか、失効しているか、証明書チェーンにない場合、認証局が発行する信頼された証明書の追加インストールが必要になることがあります。

  • 自己署名証明書 - ストレージ システムでは自己署名証明書も使用できます。署名済みの証明書をインポートせずにストレージ システムを検出しようとすると、自己署名証明書を承認する手順が表示されます。自己署名証明書が信頼済みとしてマークされ、プラグインにストレージ システムが追加されます。ストレージ システムへの接続を信頼しない場合は、[キャンセル] を選択し、ストレージ システムを追加する前にストレージ システムのセキュリティ証明書の方針を確認します。

ストレージ システムのステータス

Storage Plugin for vCenterを開くと、各ストレージ システムとの通信が確立され、そのステータスが表示されます。

[管理 - すべて] ページから、ストレージ システムのステータスと接続ステータスを確認できます。

ステータス 説明

最適

ストレージ システムが最適な状態です。証明書の問題は存在せず、パスワードは有効です。

無効なパスワード

無効なストレージ システム パスワードが指定されました。

信頼されていない証明書

HTTPS証明書が自己署名証明書でインポートされていないか、またはCA署名証明書でルート証明書と中間CA証明書がインポートされていないため、ストレージ システムとの1つ以上の接続が信頼されていません。

要注意

ストレージ システムにユーザーによる修正操作が必要な問題があります。

ロックダウン

ストレージ システムがロックダウン状態です。

不明

ストレージ システムに一度も接続していません。この状態は、プラグインが起動中でまだストレージ システムに接続していない場合や、ストレージ システムがオフラインでプラグインの起動後に一度も接続されていない場合に発生することがあります。

オフライン

プラグインは以前にストレージ システムに接続しましたが、現在はすべての接続が失われています。

プラグインとSANtricity System Managerのインターフェイスの比較

ストレージ システムの基本的な運用タスクはStorage Plugin for vCenterを使用して実行できますが、プラグインではできないタスクを実行するためにSystem Managerの起動が必要になることがあります。

System Managerはストレージ システムのコントローラーに組み込みのアプリケーションで、コントローラーはイーサネット管理ポートを介してネットワークに接続されています。System Managerにはストレージ システムベースの機能がすべて含まれています。

次の表は、ストレージ システムの各タスクについて、プラグインおよびSystem Managerを使用できるかどうかを示しています。

機能 プラグイン System Manager

複数のストレージ システムのグループに対するバッチ処理

×(単一のストレージ システムに対する処理のみ)

SANtricity OSファームウェアのアップグレード

○1つ以上のストレージ システムのバッチ処理

○単一のストレージ システムのみ

1つのストレージ システムから複数のストレージ システムへの設定のインポート

×

ホストとホスト クラスタの管理(作成、ボリュームの割り当て、更新、削除)

プールとボリューム グループの管理(作成、更新、セキュリティの有効化、削除)

ボリュームの管理(作成、サイズ変更、更新、削除)

SSDキャッシュの管理(作成、更新、削除)

ミラーリングとSnapshotの管理

×

ハードウェアの管理(コントローラー ステータスの確認、ポート接続の設定、コントローラーのオフライン化、ホット スペアの有効化、ドライブの完全消去など)

×

アラートの管理(Eメール、SNMP、syslog)

×

セキュリティ キーの管理

×

コントローラーの証明書の管理

×

コントローラーのアクセスの管理(LDAP、SAMLなど)

×

AutoSupportの管理

×

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