SANtricity 11.8 Solutions
SANtricity OSのアップグレード
ストレージ システムのソフトウェアとNVSRAMをアップグレードして、最新の機能とバグ修正をすべて適用します。コントローラーNVSRAMは、コントローラーのデフォルト設定を指定するコントローラー ファイルです。
次の点を確認してください。
-
最新のSANtricity OSファイルを、プラグインが実行されているホスト システムに用意しておきます。
-
ソフトウェアのアップグレードをすぐにアクティブ化するか、あとでアクティブ化するかを決めておきます。あとでアクティブ化する理由は次のとおりです。
-
時間帯 – ソフトウェアのアクティブ化には時間がかかることがあるため、I/O負荷の低い時間帯に実行できます。アクティブ化の際にはコントローラーがフェイルオーバーするため、アップグレードが完了するまではパフォーマンスが通常よりも低下する可能性があります。
-
パッケージのタイプ – 新しいOSソフトウェアを1つのストレージ システムでテストしてから、他のストレージ システムでファイルをアップグレードできます。
-
データ損失やストレージ システムの破損のリスク - アップグレードの実行中はストレージ システムへの変更を行わないでください。ストレージ システムへの電源を維持してください。 |
-
ストレージ システムにコントローラーが1台しかない場合やマルチパス ドライバーを使用していない場合は、アプリケーション エラーを防ぐためにストレージ システムに対するI/Oアクティビティを停止します。ストレージ システムにコントローラーが2台あり、マルチパス ドライバーがインストールされている場合は、I/Oアクティビティを停止する必要はありません。
-
メイン ビューから [管理] を選択し、アップグレードする1つまたは複数のストレージ システムを選択します。
-
[アップグレード センター]>[アップグレード]>[SANtricity OS]>[ソフトウェア]を選択します。
[SANtricity OSソフトウェアのアップグレード] ページが表示されます。
-
サポート サイトからローカル マシンに最新のSANtricity OSソフトウェア パッケージをダウンロードします。
-
[ソフトウェア リポジトリに新しいファイルを追加] をクリックします。
-
最新のSANtricity OSのダウンロードを検索するためのリンクをクリックします。
-
[最新リリースのダウンロード] リンクをクリックします。
-
以降の手順に従って、OSファイルとNVSRAMファイルをローカル マシンにダウンロードします。
署名のないファームウェアをダウンロードしようとすると、エラーが表示されてダウンロードが中止されます。
-
-
コントローラーのアップグレードに使用するOSソフトウェア ファイルとNVSRAMファイルを選択します。
-
ドロップダウンで、ローカル マシンにダウンロードしたOSファイルを選択します。
使用可能なファイルが複数ある場合は、日付が新しい順にファイルがソートされます。
ソフトウェア リポジトリには、プラグインに関連付けられているすべてのソフトウェア ファイルが表示されます。使用するファイルが表示されない場合は、[ソフトウェア リポジトリに新しいファイルを追加] リンクをクリックし、追加するOSファイルが格納されている場所を参照できます。 -
[NVSRAM ファイルを選択] ドロップダウンで、使用するコントローラー ファイルを選択します。
ファイルが複数ある場合は、日付が新しい順にファイルがソートされます。
-
-
[互換性があるストレージ システム]の表で、選択したOSソフトウェア ファイルと互換性があるストレージ システムを確認し、アップグレードするストレージ システムを選択します。
-
[互換性があるストレージ システム]の表では、[管理] ビューで選択したストレージ システムのうち、選択したファームウェア ファイルと互換性があるストレージ システムがデフォルトで選択されます。
-
[互換性があるストレージ システム]の表では、選択したファームウェア ファイルで更新できないストレージ システムについては選択できない状態になり、ステータスが [互換性なし] と表示されます。
-
-
(オプション)ソフトウェア ファイルをアクティブ化せずにストレージ システムに転送する場合は、[OS ソフトウェアをストレージ システムに転送してステージング済みとマークし、あとでアクティブ化します] チェック ボックスを選択します。
-
[開始] をクリックします。
-
すぐにアクティブ化するかあとでアクティブ化するかに応じて、次のいずれかを実行します。
-
アップグレード対象として選択したストレージ システムに推奨バージョンのOSソフトウェアを転送する場合は、確認のために「
転送
」と入力し、[転送] をクリックします。 転送したソフトウェアをアクティブ化するには、[アップグレード センター]>[ステージング済み SANtricity OS ソフトウェアのアクティブ化]を選択します。 -
アップグレード対象として選択したストレージ システムに推奨バージョンのOSソフトウェアを転送してアクティブ化する場合は、確認のために「
アップグレード
」と入力し、[アップグレード] をクリックします。アップグレード対象として選択した各ストレージ システムにソフトウェア ファイルが転送され、ストレージ システムがリブートされてファイルがアクティブ化されます。
アップグレード処理では、次の処理が実行されます。
-
アップグレード プロセスの一環として、アップグレード前の健全性チェックが実行されます。アップグレード前の健全性チェックでは、ストレージ システムのすべてのコンポーネントについて、アップグレードを実行できる状態であるかがチェックされます。
-
いずれかの健全性チェックでストレージ システムに問題が見つかった場合、アップグレードが停止します。省略記号(…)をクリックして [ログの保存] を選択すると、エラーを確認することができます。健全性チェックのエラーを無視し、[続行] をクリックしてアップグレードを続行することもできます。
-
アップグレード前の健全性チェックのあとに、アップグレード処理をキャンセルすることができます。
-
-
(オプション)アップグレードの完了後、省略記号(…)をクリックして [ログの保存] を選択すると、特定のストレージ システムについてのアップグレード状況のリストを確認できます。
ブラウザーのダウンロード フォルダーに、
upgrade_log-<date>. json
という名前でファイルが保存されます。