SANtricity 11.7 Solutions

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  • Web Services Proxy(ca08871-230.pdf)
  • リモート ボリューム ミラーリング(ca08871-231.pdf)
  • Storage Plugin for vCenter(ca08871-232.pdf)
  • Web Services Proxyを使用したストレージ システムの管理

    ネットワーク内のストレージ システムを管理するためには、まずそれらを検出し、管理リストに追加する必要があります。

    ストレージ システムを検出する

    ストレージ システムは自動で検出されるように設定することも、手動で検出することもできます。

    ストレージ システムの自動検出

    wsconfig.xmlファイルの設定を変更することで、ネットワークのストレージ システムを自動的に検出するように指定できます。デフォルトでは、IPv6の自動検出は無効になっており、IPv4は有効になっています。

    管理IPアドレスまたはDNSアドレスを1つ指定するだけで、ストレージ システムを追加することができます。パスが設定されていない場合や設定されていてルーティング可能な場合、サーバーはすべての管理パスを自動的に検出します。

    初回接続後に、IPv6プロトコルを使用してコントローラーの設定からストレージ システムを自動的に検出しようとすると、検出に失敗することがあります。原因としては、IPアドレスの転送時の問題のほか、ストレージ システムでIPv6が有効になっているがサーバーでは有効になっていない場合などが考えられます。
    開始する前に

    IPv6の検出設定を有効にする前に、接続の問題を軽減するために、ストレージ システムへのIPv6接続がインフラでサポートされていることを確認してください。

    手順
    1. wsconfig.xmlファイルを開きます。このファイルは次の場所にあります。

      • (Windows)- C:\Program Files\Fujitsu\SANtricity Web Services Proxy

      • (Linux)- /opt/FJSVntapstwsp

    2. autodiscoverの設定を必要に応じて「true」から「false」に変更します。次の例を参照してください。

      <env key="autodiscover.ipv6.enable">true</env>
      パスが設定されていても、サーバーからアドレスにルーティングできるように設定されていないと、断続的に接続エラーが発生します。ホストからルーティング可能なIPアドレスを設定できない場合は、自動検出をオフにしてください(設定を「false」に変更)。
    3. ファイルを保存します。

    APIエンドポイントを使用したストレージ システムの検出と追加

    APIエンドポイントを使用してストレージ システムを検出し、管理リストに追加することができます。この手順はストレージ システムとAPIの間に管理接続を作成します。

    このタスクでは、検出したシステムを対話型のAPIドキュメントで管理できるように、REST APIを使用してストレージ システムを検出および追加する方法を説明します。ただし、ストレージ システムの管理には、使いやすいインターフェイスを搭載したUnified Managerを使用することもできます。詳細については、Unified Managerのオンラインヘルプを参照してください。
    開始する前に

    SANtricityバージョン11.30以降のストレージ システムの場合は、SANtricity System ManagerインターフェイスでSYMbolの従来の管理インターフェイスを有効にしておく必要があります。そうしないと、Discoveryエンドポイントが失敗します。この設定を確認するには、System Managerを開き、[設定] > [システム] > [その他の設定] > [管理インターフェイスの変更]の順に選択します。

    手順
    1. 対話型のAPIドキュメントにログインします。

    2. 次の手順に従ってストレージ システムを検出します。

      1. APIドキュメントのドロップダウンで [V2] が選択されていることを確認し、[Storage-Systems] カテゴリーを展開します。

      2. [POST: /discovery] エンドポイントをクリックし、[Try it out] をクリックします。

      3. 次の表の説明に従ってパラメーターを入力します。

        startIP

        endIP

        ネットワーク内の1つ以上のストレージ システムを表す開始と終了のIPアドレス範囲を指定します。

        useAgents

        次のいずれかの値に設定します。

        • true = ネットワーク スキャンにインバンドのエージェントを使用する。

        • false = ネットワーク スキャンにインバンドのエージェントを使用しない。

        connectionTimeout

        接続がタイムアウトするまでの最大スキャン時間(秒数)を入力します。

        maxPortsToUse

        ネットワーク スキャンに使用するポートの最大数を入力します。

      4. [Execute] をクリックします。

        APIの操作はユーザーへの確認なしで実行されます。

        検出プロセスがバックグラウンドで実行されます。

      5. コード202が返されることを確認します。

      6. [Response Body] で、requestIdの戻り値を確認します。要求IDは次の手順で結果を表示する際に必要になります。

    3. 次の手順に従って検出結果を確認します。

      1. [GET: /discovery] エンドポイントをクリックし、[Try it out] をクリックします。

      2. 前の手順で確認した要求IDを入力します。[Request ID] を空白にすると、最後に実行された要求IDが使用されます。

      3. [Execute] をクリックします。

      4. コード200が返されることを確認します。

      5. 応答の本文で、要求IDとstorageSystemsの内容を確認します。次の例のようになります。

        "storageSystems": [
            {
              "serialNumber": "123456789",
              "wwn": "000A011000AF0000000000001A0C000E",
              "label": "AB5100_Array",
              "firmware": "08.41.10.01",
              "nvsram": "N5700-841834-001",
              "ipAddresses": [
                "10.xxx.xx.213",
                "10.xxx.xx.214"
              ],
      6. wwn、label、およびipAddressesの値を書き留めます。これらは次の手順で必要になります。

    4. 次の手順に従ってストレージ システムを追加します。

      1. [POST: /storage-system] エンドポイントをクリックし、[Try it out] をクリックします。

      2. 次の表の説明に従ってパラメーターを入力します。

        id

        このストレージ システムの一意の名前を入力します。ラベル(GET: /discoveryの応答に表示)を入力することもできますが、任意の文字列を使用できます。このフィールドに値を指定しないと、自動的に一意の識別子が割り当てられます。

        controllerAddresses

        GET: /discoveryの応答に表示されたIPアドレスを入力します。デュアル コントローラーの場合は、IPアドレスをカンマで区切って指定します。次に例を示します。

        "IP address 1","IP address 2"

        validate

        true を入力し、Web Servicesがストレージ システムに接続できるかどうかの確認を受け取ります。

        password

        ストレージ システムの管理パスワードを入力します。

        WWN

        ストレージ システムのWWN(GET: /discoveryの応答に表示)を入力します。

      3. 次の例のように、"enableTrace": true のあとの文字列をすべて削除します。

        {
          "id": "AB5100_Array",
          "controllerAddresses": [
            "Controller-A-Mgmt-IP","Controller-B-Mgmt_IP"
          ],
          "validate":true,
          "password": "array-admin-password",
          "wwn": "000A011000AF0000000000001A0C000E",
          "enableTrace": true
        }
      4. [Execute] をクリックします。

      5. ノードの応答がエンドポイントが正常に実行されたことを示す201であることを確認します。

        Post: /storage-systems エンドポイントがキューに登録されます。次の手順で、GET: /storage-systems エンドポイントを使用して結果を確認できます。

    5. 次の手順に従ってリストへの追加を確認します。

      1. [GET: /storage-system] エンドポイントをクリックします。

        パラメーターは必要ありません。

      2. [Execute] をクリックします。

      3. ノードの応答がエンドポイントが正常に実行されたことを示す200であることを確認します。

      4. 応答の本文で、ストレージ システムの詳細を確認します。管理対象アレイのリストに追加されていれば、戻り値は次のようになります。

        [
          {
            "id": "AB5100_Array",
            "name": "AB5100_Array",
            "wwn": "000A011000AF0000000000001A0C000E",
            "passwordStatus": "valid",
            "passwordSet": true,
            "status": "optimal",
            "ip1": "10.xxx.xx.213",
            "ip2": "10.xxx.xx.214",
            "managementPaths": [
              "10.xxx.xx.213",
              "10.xxx.xx.214"
          ]
          }
        ]

    管理可能なストレージ システム数の引き上げ

    デフォルトでは、最大100台のストレージ システムをAPIで管理できます。さらに多くのストレージ システムを管理する必要がある場合は、サーバーのメモリー要件を増やす必要があります。

    サーバーは512MBのメモリーを使用するように設定されています。ネットワーク内のストレージ システムが100台増えるごとに、これに250MB追加します。搭載されている物理メモリーよりも多くのメモリーは追加しないでください。オペレーティング システムやその他のアプリケーション用に十分な量を確保しておく必要があります。

    デフォルトのキャッシュ サイズは8,192イベントです。MELイベントのキャッシュのおおよそのデータ使用量は、8,192イベントごとに1MBです。したがって、デフォルトのままにした場合、ストレージ システムのキャッシュ使用量は約1MBになります。
    メモリーに加え、ストレージ システムごとにネットワーク ポートも必要です。LinuxとWindowsは、ネットワーク ポートをファイル ハンドルとみなします。ほとんどのオペレーティング システムでは、セキュリティ対策として、プロセスまたはユーザーが一度に開くことができるファイル ハンドル数が制限されています。特にLinux環境では、開いているTCP接続がファイル ハンドルとみなされるため、Web Services Proxyを使用するとこの制限を簡単に超えてしまいます。対処方法はシステムによって異なるため、この制限を引き上げる方法については、使用しているオペレーティング システムのドキュメントを参照してください。
    手順
    1. 次のいずれかを実行します。

      • Windowsの場合は、appserver64.initファイルを開き、vmarg.3=-Xmx512M という行を探します。

      • Linuxの場合は、webserver.shファイルを開き、JAVA_OPTIONS="-Xmx512M" という行を探します。

    2. メモリーを拡張するには、512 を必要なメモリー(MB)に変更します。

    3. ファイルを保存します。

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