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リソース プロビジョニング ボリューム機能について、どのような点に注意する必要がありますか?
リソース プロビジョニングは、AB3100およびAB6100ストレージ システムで使用できる機能です。オンにすると、ボリュームはバックグラウンドで初期化されることなくただちに使用できる状態になります。
リソース プロビジョニング機能は現在は使用できません。一部のビューでコンポーネントがリソース プロビジョニング対応と報告される場合がありますが、リソース プロビジョニング ボリュームを作成する機能は現在は無効になっており、今後の更新で再度有効になる予定です。 |
リソース プロビジョニング ボリューム
リソース プロビジョニング ボリュームは、SSDボリューム グループまたはプール内のシック ボリュームで、ボリュームの作成時にドライブ容量が割り当てられますが(ボリュームに割り当てられます)、ドライブ ブロックは割り当て解除(マッピング解除)されます。これに対し、従来のシック ボリュームでは、Data Assurance保護の情報フィールドを初期化し、各RAIDストライプでデータおよびRAIDパリティを同じにするために、すべてのドライブ ブロックがバックグラウンドのボリューム初期化処理でマッピングまたは割り当てられます。リソース プロビジョニング ボリュームの場合、バックグラウンドの初期化は決まったタイミングでは実行されません。代わりに、RAIDストライプごとに、そのストライプ内のボリューム ブロックに対して最初の書き込みが行われたときに初期化されます。
リソース プロビジョニング ボリュームは、すべてのドライブでNVMeのDeallocated or Unwritten Logical Block Error(DULBE)エラー リカバリー機能がサポートされているSSDボリューム グループおよびプールでのみサポートされます。リソース プロビジョニング ボリュームを作成すると、そのボリュームに割り当てられていたすべてのドライブ ブロックが割り当て解除(マッピング解除)されます。また、ホストではNVMe Dataset Managementコマンドを使用して、ボリューム内の論理ブロックの割り当てを解除できます。ブロックの割り当てを解除すると、SSDの消耗度が改善され、最大書き込みパフォーマンスが向上します。どの程度向上するかは、ドライブのモデルや容量によって異なります。
機能の有効化と無効化
リソース プロビジョニングは、DULBEがサポートされているシステムではデフォルトで有効になります。このデフォルトの設定は、[プールとボリューム グループ] で無効にできます。既存のボリュームの場合、リソース プロビジョニングの無効化は永続的な処理であり、元に戻すことはできません(該当するボリューム グループおよびプールに対してリソース プロビジョニングを再度有効にすることはできません)。
ただし、作成する新しいボリュームに対してリソース プロビジョニングを再度有効にする場合は、[設定]>[システム]から設定できます。リソース プロビジョニングを再有効化した場合、新しく作成したボリューム グループとプールのみが有効化されます。既存のボリューム グループおよびプールについては無効なままです。必要に応じて、[設定]>[システム]からリソース プロビジョニングを再度無効にすることもできます。