SANtricity 11.7 Solutions

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  • Web Services Proxy(ca08871-230.pdf)
  • リモート ボリューム ミラーリング(ca08871-231.pdf)
  • Storage Plugin for vCenter(ca08871-232.pdf)
  • Web Services Proxyでのユーザー アクセスの管理

    セキュリティ対策として、Web Services APIとUnified Managerへのユーザー アクセスを管理することができます。

    アクセス管理の概要

    アクセス管理には、ロールベース ログイン、パスワード暗号化、ベーシック認証、LDAP統合が含まれます。

    ロールベース アクセス制御

    ロールベース アクセス制御(RBAC)は、事前定義されたユーザーにロールを関連付けます。各ロールは特定レベルの機能に対する権限を付与します。

    次の表は各ロールとその説明です。

    ロール 説明

    security.admin

    SSLおよび証明書の管理。

    storage.admin

    ストレージ システム設定への読み取り / 書き込みのフル アクセス。

    storage.monitor

    ストレージ システム データを表示するための読み取り専用アクセス。

    support.admin

    ストレージ システムのすべてのハードウェア リソースとAutoSupport(ASUP)の取得などのサポート処理に対するアクセス。

    デフォルトのユーザー アカウントはusers.propertiesファイルに定義されています。ユーザー アカウントは、users.propertiesファイルを直接編集するか、Unified Managerのアクセス管理機能を使用して変更できます。

    次の表は、Web Services Proxyで使用可能なユーザー アカウントの一覧です。

    事前定義のユーザー ログイン 説明

    admin

    すべての機能にアクセスできるスーパー管理者。すべてのロールが含まれています。Unified Managerの場合は、初回ログイン時にパスワードを設定する必要があります。

    storage

    すべてのストレージ プロビジョニングを担当する管理者。このユーザーには、storage.admin、support.admin、storage.monitorの各ロールが含まれています。このアカウントは、パスワードが設定されるまで無効です。

    security

    セキュリティ設定を担当するユーザー。このユーザーには、security.adminとstorage.monitorの各ロールが含まれています。このアカウントは、パスワードが設定されるまで無効です。

    support

    ハードウェア リソース、障害データ、ファームウェア アップグレードを担当するユーザー。このユーザーには、support.adminとstorage.monitorの各ロールが含まれています。このアカウントは、パスワードが設定されるまで無効です。

    monitor

    システムへの読み取り専用アクセスを付与されたユーザー。このユーザーには、storage.monitorロールのみが含まれています。このアカウントは、パスワードが設定されるまで無効です。

    rw

    rw(読み取り / 書き込み)ユーザーには、storage.admin、support.admin、storage.monitorの各ロールが含まれています。このアカウントは、パスワードが設定されるまで無効です。

    ro

    ro(読み取り専用)ユーザーには、storage.monitorロールのみが含まれています。このアカウントは、パスワードが設定されるまで無効です。

    パスワード暗号化

    それぞれのパスワードに対して、既存のSHA256パスワード エンコーディングを使用して暗号化プロセスを追加で適用できます。この追加の暗号化プロセスは、各SHA256ハッシュ暗号化の各パスワードにランダムなバイト セット(ソルト)を適用します。ソルトが付加されたSHA256暗号化は、新しく作成されるすべてのパスワードに適用されます。

    Web Services Proxy 3.0よりも前のリリースでは、パスワードはSHA256ハッシュのみで暗号化されていました。SHA256ハッシュのみで暗号化された既存のパスワードではこのエンコーディングが維持され、users.propertiesファイルで引き続き有効です。ただし、SHA256ハッシュのみで暗号化されたパスワードは、ソルトが付加されたSHA256暗号化を使用したパスワードほど安全ではありません。

    ベーシック認証

    ベーシック認証はデフォルトで有効になっており、サーバーからベーシック認証チャレンジが返されます。この設定はwsconfig.xmlファイルで変更できます。

    LDAP

    Lightweight Directory Access Protocol(LDAP)は、分散型のディレクトリー情報サービスへのアクセスと管理に使用されるアプリケーション プロトコルで、Web Services Proxyで有効になっています。LDAPとの統合により、ユーザー認証とグループへのロールの割り当てが可能になります。

    LDAP機能の設定については、Unified Managerインターフェイスの設定オプション、または対話型のAPIドキュメントのLDAPのセクションを参照してください。

    ユーザー アクセスの設定

    ユーザー アクセスを管理するには、パスワードを暗号化したり、ベーシック認証を設定したり、ロールベース アクセスを定義したりします。

    パスワードへの暗号化の追加適用

    最高レベルのセキュリティを実現するために、既存のSHA256パスワード エンコーディングを使用して、パスワードに暗号化を追加で適用できます。

    この追加の暗号化プロセスは、各SHA256ハッシュ暗号化の各パスワードにランダムなバイト セット(ソルト)を適用します。ソルトが付加されたSHA256暗号化は、新しく作成されるすべてのパスワードに適用されます。

    手順
    1. users.propertiesファイルを開きます。このファイルは次の場所にあります。

      • (Windows)- C:\Program Files\Fujitsu\SANtricity Web Services Proxy\data\config

      • (Linux)- /opt/FJSVntapstwsp/data/config

    2. 暗号化されたパスワードをプレーン テキストで再入力します。

    3. securepasswds コマンドライン ユーティリティーを実行してパスワードを再暗号化するか、Web Services Proxyを再起動します。このユーティリティーは、Web Services Proxyのルート インストール ディレクトリーにインストールされています。

      また、Unified Managerでパスワードが編集されるたびに、ローカル ユーザーのパスワードにソルトを付加してハッシュ化することもできます。

    ベーシック認証の設定

    ベーシック認証はデフォルトで有効になっており、サーバーからベーシック認証チャレンジが返されます。この設定は、必要に応じてwsconfig.xmlファイルで変更できます。

    1. wsconfig.xmlファイルを開きます。このファイルは次の場所にあります。

      • (Windows)- C:\Program Files\Fujitsu\SANtricity Web Services Proxy

      • (Linux)- /opt/FJSVntapstwsp

    2. ファイルの次の行を編集して、false(無効)またはtrue(有効)を指定します。

      例:<env key="enable-basic-auth">true</env>

    3. ファイルを保存します。

    4. Webサーバー サービスを再起動して変更を反映させます。

    ロールベース アクセスの設定

    ユーザー アクセスを特定の機能に制限するには、各ユーザー アカウントに指定するロールを変更します。

    Web Services Proxyにはロールベース アクセス制御(RBAC)が含まれており、事前定義されたユーザーにロールが関連付けられています。各ロールは特定レベルの機能に対する権限を付与します。ユーザー アカウントに割り当てられているロールは、users.propertiesファイルを直接編集することで変更できます。

    Unified Managerのアクセス管理を使用してユーザー アカウントを変更することもできます。詳細については、Unified Managerのオンラインヘルプを参照してください。
    手順
    1. users.propertiesファイルを開きます。このファイルは次の場所にあります。

      • (Windows)- C:\Program Files\Fujitsu\SANtricity Web Services Proxy\data\config

      • (Linux)- /opt/FJSVntapstwsp/data/config

    2. 変更するユーザー アカウント(storage、security、monitor、support、rw、ro)の行を見つけます。

      adminユーザーは変更しないでください。adminユーザーはすべての機能にアクセスできるスーパーユーザーです。
    3. 指定されているロールを必要に応じて追加または削除します。

      次のロールがあります。

      • security.admin:SSLおよび証明書の管理。

      • storage.admin:ストレージ システム設定への読み取り / 書き込みのフル アクセス。

      • storage.monitor:ストレージ システム データを表示するための読み取り専用アクセス。

      • support.admin:ストレージ システムのすべてのハードウェア リソースとAutoSupport(ASUP)の取得などのサポート処理に対するアクセス。

        storage.monitorロールは、管理者を含むすべてのユーザーに必要です。
    4. ファイルを保存します。

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