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Web Services Proxyでのユーザー アクセスの管理

セキュリティ対策として、Web Services APIとUnified Managerへのユーザー アクセスを管理することができます。

アクセス管理の概要

アクセス管理には、ロールベース ログイン、パスワード暗号化、ベーシック認証、LDAP統合が含まれます。

ロールベース アクセス制御

ロールベース アクセス制御(RBAC)は、事前定義されたユーザーにロールを関連付けます。各ロールは特定レベルの機能に対する権限を付与します。

次の表は各ロールとその説明です。

ロール 説明

security.admin

SSLおよび証明書の管理。

storage.admin

ストレージ システム設定への読み取り / 書き込みのフル アクセス。

storage.monitor

ストレージ システム データを表示するための読み取り専用アクセス。

support.admin

ストレージ システムのすべてのハードウェア リソースとAutoSupport(ASUP)の取得などのサポート処理に対するアクセス。

デフォルトのユーザー アカウントはusers.propertiesファイルに定義されています。ユーザー アカウントは、users.propertiesファイルを直接編集するか、Unified Managerのアクセス管理機能を使用して変更できます。

次の表は、Web Services Proxyで使用可能なユーザー アカウントの一覧です。

事前定義のユーザー ログイン 説明

admin

すべての機能にアクセスできるスーパー管理者。すべてのロールが含まれています。Unified Managerの場合は、初回ログイン時にパスワードを設定する必要があります。

storage

すべてのストレージ プロビジョニングを担当する管理者。このユーザーには、storage.admin、support.admin、storage.monitorの各ロールが含まれています。このアカウントは、パスワードが設定されるまで無効です。

security

セキュリティ設定を担当するユーザー。このユーザーには、security.adminとstorage.monitorの各ロールが含まれています。このアカウントは、パスワードが設定されるまで無効です。

support

ハードウェア リソース、障害データ、ファームウェア アップグレードを担当するユーザー。このユーザーには、support.adminとstorage.monitorの各ロールが含まれています。このアカウントは、パスワードが設定されるまで無効です。

monitor

システムへの読み取り専用アクセスを付与されたユーザー。このユーザーには、storage.monitorロールのみが含まれています。このアカウントは、パスワードが設定されるまで無効です。

rw(古いストレージ システム用)

rw(読み取り / 書き込み)ユーザーには、storage.admin、support.admin、storage.monitorの各ロールが含まれています。このアカウントは、パスワードが設定されるまで無効です。

ro(古いストレージ システム用)

ro(読み取り専用)ユーザーには、storage.monitorロールのみが含まれています。このアカウントは、パスワードが設定されるまで無効です。

パスワード暗号化

それぞれのパスワードに対して、既存のSHA256パスワード エンコーディングを使用して暗号化プロセスを追加で適用できます。この追加の暗号化プロセスは、各SHA256ハッシュ暗号化の各パスワードにランダムなバイト セット(ソルト)を適用します。ソルトが付加されたSHA256暗号化は、新しく作成されるすべてのパスワードに適用されます。

Web Services Proxy 3.0よりも前のリリースでは、パスワードはSHA256ハッシュのみで暗号化されていました。SHA256ハッシュのみで暗号化された既存のパスワードではこのエンコーディングが維持され、users.propertiesファイルで引き続き有効です。ただし、SHA256ハッシュのみで暗号化されたパスワードは、ソルトが付加されたSHA256暗号化を使用したパスワードほど安全ではありません。

ベーシック認証

ベーシック認証はデフォルトで有効になっており、サーバーからベーシック認証チャレンジが返されます。この設定はwsconfig.xmlファイルで変更できます。

LDAP

Lightweight Directory Access Protocol(LDAP)は、分散型のディレクトリー情報サービスへのアクセスと管理に使用されるアプリケーション プロトコルで、Web Services Proxyで有効になっています。LDAPとの統合により、ユーザー認証とグループへのロールの割り当てが可能になります。

LDAP機能の設定については、Unified Managerインターフェイスの設定オプション、または対話型のAPIドキュメントのLDAPのセクションを参照してください。

ユーザー アクセスの設定

ユーザー アクセスを管理するには、パスワードを暗号化したり、ベーシック認証を設定したり、ロールベース アクセスを定義したりします。

パスワードへの暗号化の追加適用

最高レベルのセキュリティを実現するために、既存のSHA256パスワード エンコーディングを使用して、パスワードに暗号化を追加で適用できます。

この追加の暗号化プロセスは、各SHA256ハッシュ暗号化の各パスワードにランダムなバイト セット(ソルト)を適用します。ソルトが付加されたSHA256暗号化は、新しく作成されるすべてのパスワードに適用されます。

手順
  1. users.propertiesファイルを開きます。このファイルは次の場所にあります。

    • (Windows)- C:\Program Files\Fujitsu\SANtricity Web Services Proxy\data\config

    • (Linux)- /opt/FJSVntapstwsp/data/config

  2. 暗号化されたパスワードをプレーン テキストで再入力します。

  3. securepasswds コマンドライン ユーティリティーを実行してパスワードを再暗号化するか、Web Services Proxyを再起動します。このユーティリティーは、Web Services Proxyのルート インストール ディレクトリーにインストールされています。

    また、Unified Managerでパスワードが編集されるたびに、ローカル ユーザーのパスワードにソルトを付加してハッシュ化することもできます。

ベーシック認証の設定

ベーシック認証はデフォルトで有効になっており、サーバーからベーシック認証チャレンジが返されます。この設定は、必要に応じてwsconfig.xmlファイルで変更できます。

  1. wsconfig.xmlファイルを開きます。このファイルは次の場所にあります。

    • (Windows)- C:\Program Files\Fujitsu\SANtricity Web Services Proxy

    • (Linux)- /opt/FJSVntapstwsp

  2. ファイルの次の行を編集して、false(無効)またはtrue(有効)を指定します。

    例:<env key="enable-basic-auth">true</env>

  3. ファイルを保存します。

  4. Webサーバー サービスを再起動して変更を反映させます。

ロールベース アクセスの設定

ユーザー アクセスを特定の機能に制限するには、各ユーザー アカウントに指定するロールを変更します。

Web Services Proxyにはロールベース アクセス制御(RBAC)が含まれており、事前定義されたユーザーにロールが関連付けられています。各ロールは特定レベルの機能に対する権限を付与します。ユーザー アカウントに割り当てられているロールは、users.propertiesファイルを直接編集することで変更できます。

Unified Managerのアクセス管理を使用してユーザー アカウントを変更することもできます。詳細については、Unified Managerのオンライン ヘルプを参照してください。
手順
  1. users.propertiesファイルを開きます。このファイルは次の場所にあります。

    • (Windows)- C:\Program Files\Fujitsu\SANtricity Web Services Proxy\data\config

    • (Linux)- /opt/FJSVntapstwsp/data/config

  2. 変更するユーザー アカウント(storage、security、monitor、support、rw、ro)の行を見つけます。

    adminユーザーは変更しないでください。adminユーザーはすべての機能にアクセスできるスーパーユーザーです。
  3. 指定されているロールを必要に応じて追加または削除します。

    次のロールがあります。

    • security.admin:SSLおよび証明書の管理。

    • storage.admin:ストレージ システム設定への読み取り / 書き込みのフル アクセス。

    • storage.monitor:ストレージ システム データを表示するための読み取り専用アクセス。

    • support.admin:ストレージ システムのすべてのハードウェア リソースとAutoSupport(ASUP)の取得などのサポート処理に対するアクセス。

      storage.monitorロールは、管理者を含むすべてのユーザーに必要です。
  4. ファイルを保存します。

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