SANtricity 11.8 Solutions

to English version

Web Services Proxyの設定

Web Services Proxyの設定は、環境独自の運用やパフォーマンスの要件に合わせて変更することができます。

Webサーバーの停止と再起動

Webサーバー サービスはインストール時に開始され、バックグラウンドで実行されます。一部の設定タスクでは、Webサーバー サービスの停止や再起動が必要になる場合があります。

手順
  1. 次のいずれかを実行します。

    • Windowsの場合、[スタート] メニューから[管理ツール]>[サービス]を選択し、「SANtricity Web Services」を見つけて [停止] または [再起動] を選択します。

    • Linuxの場合、オペレーティング システムのバージョンに応じてWebサーバーを停止および再起動する方法を選択します。どのデーモンが起動されたかは、インストール中にポップアップ ダイアログに表示されます。次に例を示します。

      web_services_proxy webserver installed and started. You can interact with it using systemctl start|stop|restart|status web_services_proxy.service

      サービスの操作に使用される最も一般的な方法は systemctl コマンドです。

ポートの競合の解決

定義されたアドレスまたはポートを別のアプリケーションも使用しているときにWeb Services Proxyを実行する場合、wsconfig.xmlファイルでポートの競合を解決できます。

手順
  1. wsconfig.xmlファイルを開きます。このファイルは次の場所にあります。

    • (Windows)- C:\Program Files\Fujitsu\SANtricity Web Services Proxy

    • (Linux)- /opt/FJSVntapstwsp

  2. wsconfig.xmlファイルに次の行を追加します。n はポート番号です。

    <sslport clientauth=”request”>*n*</sslport>
    <port>n</port>

    次の表に、HTTPポートとHTTPSポートを制御する属性を示します。

    名前 説明 親ノード 属性 必須

    config

    設定のルート ノード

    Null

    Version:設定スキーマの現在のバージョンは1.0です。

    sslport

    SSL要求をリスンするTCPポート。デフォルトは8443です。

    config

    Clientauth

    ×

    port

    HTTP要求をリスンするTCPポート。デフォルトは8080です。

    config

    -

    ×

  3. ファイルを保存して、閉じます。

  4. Webサーバー サービスを再起動して変更を反映させます。

ロードバランシング / ハイアベイラビリティの設定

ハイアベイラビリティ(HA)構成でWeb Services Proxyを使用するには、ロード バランシングを設定します。一般にHA構成では、1つのノードですべての要求を受信して他のノードはスタンバイにするか、すべてのノード間で要求の負荷を分散するかのどちらかになります。

Web Services Proxyはハイアベイラビリティ(HA)環境で利用することができ、ほとんどのAPIは要求を受信するノードに関係なく正しく動作します。メタデータ タグとフォルダーの2つは例外で、これらはローカル データベースに格納され、Web Services Proxyインスタンス間で共有されません。

ただし、ごく一部の要求でタイミングの問題が発生することがわかっています。具体的には、プロキシのインスタンス間で新しいデータの取得に時間差が発生することがあります。Web Services Proxyには、この問題を解決するための特別な設定が含まれています。このオプションは、有効にするとデータの整合性を保つために要求の処理にかかる時間が長くなることから、デフォルトでは有効になっていません。このオプションを有効にするには、.INIファイル(Windows)または.SHファイル(Linux)にプロパティを追加する必要があります。

手順
  1. 次のいずれかを実行します。

    • Windows:appserver64.iniファイルを開き、Dload-balance.enabled=true プロパティを追加します。

      例:vmarg.7=-Dload-balance.enabled=true

    • Linux:webserver.shファイルを開き、Dload-balance.enabled=true プロパティを追加します。

      例:DEBUG_START_OPTIONS="-Dload-balance.enabled=true"

  2. 変更を保存します。

  3. Webサーバー サービスを再起動して変更を反映させます。

SYMbol HTTPSの無効化

SYMbolコマンド(デフォルト設定)を無効にして、代わりにリモート プロシージャ コール(RPC)でコマンドを送信することができます。この設定はwsconfig.xmlファイルで変更できます。

デフォルトでは、Web Services ProxyはSANtricity OSバージョン08.60以降を実行するHB2100/HB2200/HB2300シリーズおよびHB5100/HB5200シリーズのすべてのストレージ システムにHTTPS経由でSYMbolコマンドを送信します。HTTPS経由で送信されたSYMbolコマンドは、ストレージ システムに対して認証されます。必要な場合はHTTPS SYMbolのサポートを無効にし、RPC経由でコマンドを送信することができます。RPC経由のSYMbolが設定されている場合、ストレージ システムへのすべてのパッシブ コマンドが認証なしで有効になります。

RPC経由のSYMbolが使用された場合、Web Services ProxyはSYMbol管理ポートが無効になっているシステムに接続できません。
手順
  1. wsconfig.xmlファイルを開きます。このファイルは次の場所にあります。

    • (Windows)- C:\Program Files\Fujitsu\SANtricity Web Services Proxy

    • (Linux)- /opt/FJSVntapstwsp

  2. devicemgt.symbolclientstrategy エントリの値を httpsPreferred から rpcOnly に変更します。

    次に例を示します。

    <env key="devicemgt.symbolclientstrategy">rpcOnly</env>

  3. ファイルを保存します。

Cross-Origin Resource Sharingの設定

Cross-Origin Resource Sharing(CORS)を設定できます。CORSは、追加のHTTPヘッダーを使用して、あるオリジン(ドメイン)で実行されているWebアプリケーションに別のオリジンにあるサーバーのリソースへのアクセスを許可するメカニズムです。

CORSは作業ディレクトリーにあるcors.cfgファイルで制御されます。デフォルトではCORSは無制限に許可され、クロス ドメイン アクセスは制限されません。

構成ファイルがない場合、CORSは無制限に許可されます。cors.cfgファイルがある場合は、その設定が使用されます。cors.cfgファイルが空の場合は、CORS要求は実行できません。

手順
  1. 作業ディレクトリーにあるcors.cfgファイルを開きます。

  2. 必要な行をファイルに追加します。

    CORS構成ファイルの各行は、照合する正規表現のパターンで構成されます。originヘッダーがcors.cfgファイルの各行と照合され、いずれかの行のパターンと一致すると要求が許可されます。ホスト要素だけでなく、完全なオリジンが比較されます。

  3. ファイルを保存します。

要求は次のようにプロトコルに基づいてホストと照合されます。

  • 任意のプロトコルのlocalhostに対応:*localhost*

  • HTTPSのみのlocalhostに対応:https://localhost*

Top of Page